小合友之助さん
今年の、新年のご挨拶の画像に
弊社所蔵の小合友之助さんの額装「丑図」を
掲載させていただきました。
せっかくですのでこちらのページで
小合さんの経歴をご紹介させていただきます。
小合 友之助 (おごう とものすけ)
1898年(明治31年) 京都市生まれ
京都市立美術工芸学校図案科卒業
四条派の都路華香に日本画を学ぶ。
龍村美術織物株式会社で図案を制作
1932年(昭和7年) 染色家としての活動を開始、帝展入選
臈纈染めによる大らかで素朴、かつ力強い表現を確立。
後の型絵染の人間国宝、稲垣稔次郎らと研鑽を積む。
京都市立美術学校(現 京都市立芸術大学)の教授、
日展評議員として後進の指導にあたり
染織界の発展に大きく寄与した。
1966年(昭和41年) 逝去 68
ほのぼのとしたおおらかな牛の姿が
新年にぴったりとだと思います。
丑年生まれの社長の
お気に入りの作品です。
謹賀新年
小合友之助 「丑図」
年頭に際し
皆様のご健康と
なお一層のご繁栄を心よりお祈り申し上げます
本年も相変わらずご愛顧のほど
よろしくお願い申し上げます
良い1年になりますように
株式会社名匠庵
代表取締役 大塚明則 (丑年生まれ)
エール
大掃除をしていて、
ちっちゃな本が出てきました。
歌本です、歌本。
「唄のしおり」ですって。
なつかしいですねぇ…。
昔はバス旅行には大抵こんな歌の本が
配られて、みんなで歌いましたよね。
みんなで歌って本当に楽しかったことを
思い出しました。
ちょっと中を見てみましょう…
最新ヒットソング。
赤い風船、恋する夏の日!
ふむふむ。
知ってる曲けっこうありますよ。
民謡も有名どころ押さえてますね。
「船頭可愛や」
朝ドラ「エール」で知りました。
「暁に祈る」
これも「エール」に出てきました。
「露営の歌」
こちらもそう。
NHK朝の連続テレビ小説「エール」。
古関裕而さんとその妻金子さんがモデルでした。
古関裕而さんは福島県、
金子さん(ドラマでは音さん)の出身は
愛知県豊橋市です。
今年3月15日に閉店した豊橋市の
「ほの国百貨店」も、
このドラマの誘致活動を見守っていました。
(私どももほの国百貨店に出店しておりました)
放映が決まりこれで地元豊橋も盛り上がる、と
思っているうちに百貨店の閉店、
そしてコロナ禍…。
それでも、。
「エール」のドラマに流れる歌でずいぶん
元気をいただきました。
皆さまの応援歌はなんですか
みんなで声を合わせて歌える日は
まだ少し先のようですが
心の中に元気の出る歌ひとつ持って
来年も元気にいきましょう!
どうぞ良いお年を。
今年の漢字
京都に出張中の営業部長からメールが。
撮影:営業部長渡部
清水寺…
そこでピンときました。
今日12月14日は師走恒例の
「今年の漢字」発表の日でした!
今年の漢字は…
撮影:営業部長渡部
「密」。
大きいですね…!縦1、5m 横1、3mだそうです。
密閉、密集、密接の「密」。
今年本当に何度も見聞きした文字ですね。
または…
人との繋がりを
とても意識した親密の「密」とも。
11月1日から12月6日の期間、
日本漢字能力検定協会が全国から
ハガキとインターネットで募集した中の
最多がこの「密」だったそうです。
午後2時、
清水寺の本堂、清水の舞台で、
森清範貫主が揮毫されました。
営業部長が4時ごろに
あ、今日は漢字の日!と思い出し
清水寺に到着した時には
ご本尊に奉納され、
今年一年のお清めと
来年の平安を祈るご祈祷の後でした。
12月23日(水)までは
清水寺の本堂外陣でご覧になれます。
12月24日(木)からは「今年の漢字」の
主催者「漢字ミュージアム」で公開されるそうです。
本堂ご本尊に奉納されたこの
森清範貫主揮毫の「密」。
実物を間近で拝見できましたら
良い厄除けになりそうですね。
よもやよもや…。
こんなに時間がかかるとは…。
決算の付立に
ずいぶん時間がかかってしまいました。
さあ、これから数えるぞ、の図
11月30日が名匠庵の決算日。
いつもは数人で一気に終えるのですが
今年はスタッフが少なく、
お店を閉めて数日ががりでした。
月曜日からは通常通り。
ご予約のお客さまをお迎えします。
毎年のことですが
一点一点状態を確認しながら数えるこの作業は
あらためて自社のきものを再発見する
良い機会でもあります。
これは数年前、京都の
「染の百趣矢野」さんから仕入れた特選振袖。
箱から出して、営業部長が一言。
「炎(ほむら)っていう題なら良かったね」。
大ヒット中の映画
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のテーマソング
LiSAさんの「炎」。
そして登場人物、炎柱の煉獄杏寿郎さんを
連想させるこの振袖、
実際のタイトルは「抽象」。
抽象ということならば
炎に見立ててもいいでしょう!
…と、いうことで。
ほぼにわか鬼滅の刃ファンの我々は
この振袖を「煉獄さん」と呼んで
しばらく展示することにしたのでした。
京の和傘
9月の中旬、
京都出張の折に
京和傘の老舗「日吉屋」さんで
「差し掛け傘」を注文しました。
差し掛けとは、
貴族や僧侶、神官など貴人に対して
お供が差し掛ける為に考案された和傘です。
近年では婚礼の際、新婦に差し掛けるなど
一般にも広く使われているようですね。
名匠庵にお越しくださったお客さま用にと
この度新調しました。
待つことおよそひと月
完成の連絡をいただき先日嬉しく受け取り
しばらく保管しておりましたが…、
本日11月15日は
「一粒万倍日」、そして新月でもあり、
何かを使い始めるにはとても縁起の良い日です。
今日の日まで待って、
ワクワクしながら玄関先で広げてみました。
雨の日や、日差しの強い日などに
差し掛け傘が活躍してくれることでしょう。
きものやさんのしあわせ
先週末の土曜日、11月7日は立冬でした。
名匠庵から程近い平和公園の樹々も
だんだんと色付いてきました。
今年は台風の塩害も無く、
紅葉も黄葉も期待できそうで、
11月の末にはもっと華やかな景色になりそうです。
翌8日の日曜日は
振袖選びのお客さまが御来社くださいました。
ご予約制でじっくりご覧いただき
お嬢様のためだけに
色とりどりの振袖が何枚も広がっている様子は
これまたなんとも華やかな光景です。
ご家族の皆さまが
お嬢様の振袖姿をニコニコと見守って、
時には小物の取り合わせや柄についてあれこれ
お話しているのを拝見するのは
私どもにとって嬉しいひとときです。
また先日は、
振袖の前撮り写真を
拝見させていただく機会がありました。
お写真掲載のお許しをいただきました
美しく着こなしていただき感激です!
おきもの選びからはじまって、
きもの姿のお写真を拝見したり、
着た後のお手入れをお預かりしたり…。
お納めしたあとも
着心地のご感想などをお伺いしたり
末永くおつきあいをさせていただけることが
きものやさんのなによりのしあわせです。
背くらべ
かかりつけの調剤薬局で
おもしろいポスターを見かけました。
「歴史上の偉人と背くらべ」。
身長が190㎝までざっと計測でき、
紫式部は145㎝、
お市の方155㎝、
福沢諭吉は173㎝、
聖徳太子は180㎝の高身長だった事がわかります。
予備があれば譲って欲しいと
お願いしましたら
中外製薬さんから
わざわざ新品を取り寄せてくださいました。
ポスターをうれしく頂戴し、
さっそく広間に貼ってみました。
なぜにこのポスターに目が止まったか…?
七五三の肩揚げ、腰揚げの採寸の時に
お子様の最新のご身長が楽しく測れそうだなと
思ったからです。
お身体にメジャーを当てて測った実寸と、
現在のご身長を参考に、揚げの寸法を決めるので
このポスターが活かせるかも、と
思った次第です。
ですが…、
このポスターの本来の目的は
「骨粗鬆症の早期発見」。
身長をこまめに計測し、
若い頃から3㎝縮んでいたら
医療機関にご相談を、
というものです。
そこで思い当たるのは
ご年配のお客さまから
「いつもの長襦袢が近ごろ長く感じる」と
ご相談をいただく事がよくあるということです。
長襦袢の着丈のお直しの方法は
ご予算やご希望を伺い
何種類かの方法をご提案して
お見積もりの上作業しています。
おうちに身長計は無くても、
若い頃の長襦袢をはおってみて
長いと感じるようでしたら
ご自身は、お近くの医療機関で
お早めにご相談されることをおすすめいたします。
きもの撮影の裏技 iPhone編
振袖選びのため、
名匠庵に来てくださるお客様が
近ごろ増えてきました。
お嬢様を含めたご家族でご来店されたり、
お母さまだけが、先ず下見にいらっしゃったり、
遠方のお祖母様に写真を送って
ご相談されたり…。
当日その場で決められない場合も
ありますよね。
いくつかの候補を
一通りコーディネート撮影して、
あとで落ち着いて写真を見比べる、
という事が
スマートフォンで手軽にできますので
便利な世の中になりました。
(名匠庵では
購入検討のための撮影はオッケーです。)
ただ、
スマホ内蔵カメラの性能がどれだけ良くても
実物のきもの姿を目の前で見るということには
当然かないません。
そこで、
せっかくなら少しでも
実際の印象に近い、美しい写真で
購入の検討をしていただきたいと思い
このページを書きます。
iPhoneをお使いの方向けの
簡単な方法です。
着付けボディに白地の振袖をコーディネート。
普通に撮影しますと
こうなります。
なんとなくグレーっぽく全体に暗い印象です。
そこで
スマホを撮影対象に向け
画面をチョンと触ります。
(タップするって言いますね。)
そうしますと、画面に
黄色の四角い枠線と、
黄色のお日様マークが現れます。
そのお日様マークに指を当て、
上に上に移動させていきますと
だんだん画面が明るくなってきます。
程よい明るさになったら
シャッターを押します。
どうでしょうか…
いい感じです。
では、今度は
黒地や濃い色のきものを
撮影してみます。
黒のはずが
白っぽく見えますね。
そんな時にも
まずスマホを向けたら、
指で画面をチョンとタップして
お日様マークを出し、
今度はお日様マークを指で触れ
下へ下へスライドさせてください。
だんだん色が濃くなってきましたね
程よい色合いでシャッターを
押せば…
実物に近い深い色合いで
撮影できました。
この方法をご存知ない方が
意外に多く、
きもの選びにとても役立ったと
嬉しいお返事を頂戴する事が
多いので、
ご紹介させでいただきました。
※今回ご紹介しました振袖等は
名匠庵で御試着できます。
御来社ご希望日時をお知らせください。
模様を着る
名古屋市博物館で開催中の
特別展「模様を着る」。
日曜日の午後、
行ってきました。
衣服や布の「模様」に着目し、
受け継がれる伝統の模様や
常にうつりかわる
流行の模様がつけられた
染織品の数々が
時代別、国別に展示されています。
また、
その模様を表現するための
染めや刺繍の技術、
模様に込められた「意味」も
丁寧に解説が添えられています。
この特別展は世にいう
「松坂屋コレクション」
のほんの一部で構成されています。
昭和6年(1931年)、百貨店の松坂屋は
新しい呉服デザインを生み出すために
京都に「染織参考室」を新設し、
布地や小さなハギレに至るまで
国の内外から様々な染織品を集めました。
平成22年(2010年)にコレクションは
名古屋へ移され、
その一部、およそ3,500件は
名古屋市博物館に寄贈されたそうです。
江戸時代の小袖や
名物裂、インド更紗など
呉服デザインのためのコレクションですから
とびきりの図案揃いで、
このまま着てみたいと思ったり
この柄の一部で染帯を作ってみたいとか
あれこれ創造意欲が駆り立てられる
とても心躍る展覧会でした。
会場の名古屋市博物館は
以前名匠庵の日々でもご紹介した
「名古屋の衣生活」展などなど
興味深い展覧会を開催されますので
要チェックです。
特別展「模様を着る」
2020年10月10日(土)〜12月6日(日)
きもので来場されますと
当日料金より100円引きです。
ぜひお出掛けください。