重陽の節句
9月9日は五節句のひとつ「重陽」(ちょうよう)の節句です。
ちなみに五節句(五節供とも書きます)とは
1月7日 人日 七草の節句
3月3日 上巳 桃の節句
5月5日 端午 菖蒲の節句
7月7日 七夕 笹竹の節句
9日9日 重陽 菊の節句。
季節の変わり目、節目に
神様に食べ物などをお供えして
無病息災、厄災避け、豊作などを
祈る、中国から伝わった年中行事です。
中国では古来偶数を「陰」、奇数を「陽」と考え、
奇数(陽数)の1番大きい数である9が重なる9月9日を
重陽とし、節句のなかでもひときわ重要な節目の日と
しました。
9月9日は、旧暦では10月中〜下旬にあたります。
(今年は10月28日)。
菊の花が咲くころで、菊の節句と言われる所以です。
菊は香りよく、解毒作用から薬草としても用いられ、
邪気を払い不老長寿の象徴として重陽の節句を
彩ってきました。
陽の極まる祝いの日である反面
極まれば欠けていくことへのおそれを
菊の香気が祓ってくれるのでしょう。
名匠庵初代社長 大塚正男 画 「菊花」
9月では菊の花はまだ咲いていないので、
先代社長が描いた菊の絵を出してみました。
三本仕立ての大輪の菊を何枚も描く一方で
寄り添うように咲く二本の菊も好んで描きました。
先代の菊、玄関にしばらく飾りたいと思います。