花のなまえ
先日訪問したお客さまのお家の庭に
なんとも可憐な花が自生していました。
花の名は
アミガサユリ。
またの名を、貝母(ばいも)
花言葉は「謙虚な心」。
花束にしてくださった
お庭の「貝母」を
嬉しく嬉しく頂戴して帰りました。
貝母の原産は中国で、
江戸時代の中期に日本に渡来したそうです。
花の頃は3月〜4月。
地下の鱗茎(りんけい・球根の一種)を
乾燥させて咳や痰きり、止血などに使用する
漢方薬でもありますが
日本では観賞用として親しまれているのだそう。
その「鱗茎」、
ふっくらとした貝が合わさって、
まるで母貝が子貝を抱いているように見えることから
「貝母(ばいも)」との呼び名がついたとか。
きもの屋さんは
和花、洋花、図案化された花、などなど
きものに描かれている「花」について
質問されることが多々ありまして。
こうして
花の名や由来をひとつづつ
覚えていくことも
きものの魅力を知る
ひとつの道しるべです。