文月名匠展
7月20日(土)と21日(日)の二日間
名匠庵本社ショールームにて
「文月名匠展」を開催しています。
今回の会場の様子です。
メインテーマの「夏の帯祭り」と
紬の着物などは2階に。
振袖のリクエストがありましたので
1階は振袖をメインに。
何も置いていない印象ですが
振袖選びにはこのくらいの空間が必要と
考えています。
肝心の振袖は全て棚に整理されていまして、
そこから
ご予算とお嬢さま、ご家族みなさまの
思いに沿う振袖を納得いくまで
何通りでもご試着いただけます。
そして
振袖、帯と小物、髪飾りなどを
試着していただいた状態で
ご家族のみなさまに
必ず遠くから
見ていただくようにしています。
近くで見ているとわかりづらいのですが
離れて見ることで
ご身長と柄、小物との色合わせのバランスが
客観的に判断できるというわけです。
振袖に限らずきものは
このように試着をお勧めしますし、
ご寸法など打合せが必要なことが
たくさんあるのにも関わらず、
直接相談できる実店舗が数少なくなっております。
ホームページ「名匠庵について」で
弊社について触れております通り
昭和47年創業以来積み重ねてきた
お客さまとの交流を大切に
今日まできもの商いをさせていただいております。
もし
おきものをお探しでしたら
どうぞ弊社のきものを見に
いらしてください。
大阪日本民芸館 「自然布 -草木で織りなす- 展」
自然布とは、
植物の繊維を用いて織りなされる布のことである
〜大阪民芸館 解説文より〜
今年3月2日から7月15日まで
大阪の万博記念公園内にある
大阪日本民芸館で開催されている
「自然布 草木で織りなす」展。
先日、やっと念願叶いギリギリセーフで
行くことができました。
新大阪から御堂筋線で千里中央駅へ。
そこから大阪モノレールで万博記念公園駅下車。
公園駅からの眺めです。太陽の塔まで歩いて20分ほど。
太陽の塔を横目にさらに5分ほど公園を歩きますと
念願の大阪日本民芸館に到着です。
館内は撮影禁止ですので画像はございません。
全国の民芸館所蔵の
苧麻(からむし)や大麻の皮と糸、
ぜんまいの冠毛やぜんまいの糸、
楮(こうぞ)や藤、葛の糸など、
材料となる草木の展示をはじめ
その草木の「糸」から編んだり、織られて
「布」となったきものや帯などが約70点、
展示室に程よい間隔で展示されていました。
「草」や「木」の繊維を
「糸」にして、それを「布」にするということは
樹木を伐ったり皮を剥いだり、
大釜の湯を扱うなど相当な力仕事であり、
かなりの手間を要することです。
それぞれの植物ごとの風合いの違い、
より快適に、肌触り良く、
との工夫がこもった
麻や芭蕉のきものたちを
ただただ静かに
一点一点拝見してきました。
ちなみに
展示品には詳しい解説などは添えられず、
品名や作者、所蔵先のみが
小さな黒地の紙に朱の文字で記されているのみです。
これこそが日本民芸館の
「人間が本来持っている
美を感受する本能的な「直観力」で
知識や先入観に惑わされず
囚われのない自由な心と眼で感じ取り
目の前のものを深く味わってほしい」との
思いのこもった展示方法なのだということを
初代館長柳宗悦さんのメッセージボードで知りました。
来場者向けのわかりやすい出品解説資料は
別途用意されていますので
そちらはあとでゆっくり読むとして、
まずは対象物を眼で観ることの大切さを
あらためて学んだ1日でした。
追記
太陽の塔の内部見学も予約して見学してきました。
当時まだ幼く、万博に行けなかったので
50年の歳月をへて、
しかも中に入ることができて大感激でした。
生命という素朴でストレートな展示テーマと
不思議な迫力に圧倒されてしまい
クラクラしながら帰途についたのでした。