泪の茶杓 -徳川美術館-
名匠庵から車で約30分の徳川美術館。
感染対策をしっかりしつつ
行ってきました。
駐車場から玄関までの歩道。
庭園の滝の音と小鳥の鳴き声が聞こえる気持ちの良い小道です。
徳川美術館
今月末の
2月28日は「利休忌」。
時の天下人豊臣秀吉を怒らせ
京都の聚楽第を追われた千利休。
京を去るまでの日々に
自らが削った白竹の茶杓で
最後の茶会を開きました。
大阪、堺への船出の日
渡し場まで見送りにきた
古田織部にその茶杓が渡されました。
その後京へ呼び戻され
1591年(天正19年)2月28日。
千利休はこの日、切腹しました。
弟子であった古田織部は
形見の茶杓を入れるため、
中が見えるように四角の窓を開け
黒漆をかけた共筒をつくり
毎日床の間で拝んでいたそうです。
時は流れ
1615年(慶長20年)6月11日。
古田織部は豊臣家が滅亡したのち
豊臣に通じていたと誤解され
徳川家康により
切腹を命ぜられました。
この茶杓と共筒を含む織部の財産は
徳川家に没収され、家康の死後
御三家に分与されました。
茶杓と共筒は
家康公の九男、
尾張徳川家初代義直に渡り
今なお名古屋市の徳川美術館で
大切に保管されています。
茶道を嗜む方のみならず
あまりに有名なこの竹茶杓
銘を 泪 (なみだ)。
利休忌を挟んだ約1週間だけ
徳川美術館で毎年特別公開されます。
2021年、今年は
2月20日(土)〜3月2日(火)。
お互いに距離を取りあう
静かな緊張感の中
430年前に削り出された
1本の細い茶杓を前に
日本史の1ページに想いを馳せる
ひとときでした。
徳川美術館
https://www.tokugawa-art-museum.jp/
特別公開 泪の茶杓
2021年2月20日(土)〜3月2日(火)
特別展 尾張徳川家の雛祭り
2021年2月6日(土) 〜4月4日(日)
春ですね
名古屋の街に雪が降り
名匠庵の庭も珍しく雪景色です。
ご近所、平和公園の梅の花にも雪が。
岐阜県の白川郷では
今朝の積雪が2メートルにも、
とのニュースを聞きながら
陽が差せばすぐに消えてしまう
庭先の春の雪をながめています。
ところで先日、
催事のお知らせに掲載させていただきましたが
3月13日(土)、14日(日)の2日間
名古屋市名東区の名匠庵本社にて
弥生名匠展を開催いたします。
振袖や黒留、色留袖、
訪問着や付け下げ
帯、小物類など
そろそろご用事は
ございませんか?
明るく華やかな美しいきものを
ご覧になりませんか?
きものの仕立て直しや
お手入れをどこにだしていいか
お困りではないでしょうか。
草履のお直しもこちらで承ります。
密を避けるため、
ご予約制とさせていただきます。
どうぞ
弥生名匠展にお越しくださいませ。
弥生名匠展 ーきもの相談会ー
染の百趣矢野 訪問着
冠婚葬祭、趣味のきもの、和装小物などについてご相談いただけます
と き 3月13日(土) 〜3月13(日) 10時〜17時
時節柄、午前・午後 各二組のご予約制とさせていただきます。
お申し込みは担当係員または特選きもの名匠庵へご連絡ください。
ところ 特選きもの 名匠庵
名古屋市名東区平和が丘四丁目二九九番地
電話052−772−4682
おしなぶれ
振袖 黒留袖 色留袖 訪問着 付け下げ 色無地
袋帯 名古屋帯 長襦袢 小紋 紬きもの
喪服類 和装小物 単衣 うすもの
※祝着、お子様きものをお探しの際は
ご来場前にあらかじめお知らせください。
ご希望を伺い、ご来場日にあわせてご用意いたします。
きもの相談会
・きものと帯のクリーニング
・コーディネートアドバイス
・お母さまの振袖をお嬢様のご寸法に仕立替え
・寸法直し、半衿つけ、刺繍直し、金箔直し等
お手持ちのおきもののご相談をお受けします
草履鼻緒挿げ職人来場
草履のご新調の他鼻緒挿げ替え、かかとゴム交換、
その他修理ご相談承ります。