来年の宿題
お客様からたくさんのきものをお預かりしました。
お母様の形見のおきものです。
年が改まってからでいいからこれだけのきものをどうすればいいか
相談にのってねとの事。
そのまま着られるものはお手入れに悉皆屋さんへ(シミ抜き、クリーニング)、寸法が合わないものは仕立屋さん、きものとして着られる状態ではないものは、、、
ほどいて念珠入れや数寄屋袋、コートや帯、ポンチョにもできます。
それとも何かもっと別の物?
新しくきものを誂えていただくのも私どもの仕事ですが
こうしたご相談にも喜んでお応えしています。
おかげさまで今までたくさんの方から大事なおきものをお任せいただき、
作例やノウハウも数十年の積み重ねがあります。
どうぞ安心してお任せ下さい。
さて、この「名匠庵の日々」。
今年の更新はこれが締めくくりです。
今年1月7日のホームページ開設以来、名匠庵の雰囲気をお伝えしたくて
少しずつ投稿してまいりました。
拙い文章にも関わらずお読みくださってありがとうございます。
また来年もどうぞよろしくお願いいたします。
みなさまどうぞ良い年をお迎え下さい
フットワーク軽く!
年末年始直前は急ぎのご依頼が増えます。
先日も大急ぎの振袖の髪飾りなど小物のご相談をいただき、
仕事納め直前の和装小物メーカー(株)大善の担当Kさんにお願いして
なんとかご用意する事ができました。
振袖用の髪飾り 華やかです
年末年始は各メーカーさん、悉皆屋さん(染めや仕立て前の下準備や
クリーニングなどをして下さいます)、仕立屋さんもお休みです。
急なご依頼にお応えしたくてもなかなかままなりませんが
いつもお願いしているメーカーさん、悉皆屋さん、仕立屋さんは普段から
可能な限り最善を尽くして協力して下さるので本当に助かっています。
きものを着る機会が少なくなってきている今
お客様が欲しいと思っているものを探しだすこと、
早めの仕立て上がりの締め切りも調整して間に合わせること、
困ったきもののシミをなんとかきれいにすること etc…
きものを着てよかったと思っていただけるように
仲間と連携してフットワーク軽く動きたいです。
和の花束
長い間、丸栄百貨店内の「特選きもの名匠庵」に勤めてくれていた方が昨日付で退職されました。
いつもきもの姿で、きもの教室の先生でもあるので
お客様からのきもののご相談にもその経験が活きていたと思います。
送別会で花束を、と思い以前から気になっていた
名匠庵と同じ名古屋市名東区にある花屋さん
「アトリエ 凛花 (りんか)」さんを訪ね、
「きもの姿に合う大人の和の花束」とリクエストしました。
トルコ桔梗やカラーを使い大人な花束を手際良く仕上げてくださいました。
ところで「凛花」さんは、和をテーマにした花屋さんで、苔玉作りのレッスンもしているそうです。
苔玉、会社に置くといいなぁと、後ろ髪を引かれつつ花束を抱えて凛花さんを後にしました。
グッとくる言葉
12月の中頃、京都から小袖屋のO氏が来社。
小袖屋さんは独自の生地に絞りや刺繍、ローケツ染などを施した
小紋や付下げ、染帯やコート地などを製作されており、
時々名匠庵に立ち寄っては染め上がった生地を見せてくれます。
以前仕入れた小袖屋さんの名古屋帯。刺繍の色遣いが素敵です。
今秋に仕入れた、黒地に白抜きの絞り染めの、
「スキーをする小さな雪だるま柄」の附下げは
帽子やマフラーなどが丁寧な刺繍になっていてなんとも可愛らしく
きもの好きにはたまらない一品でした。
(このきものは「オススメのきもの」でご紹介する間もなくすぐに売れてしまったのでした。)
今回は年末の挨拶にと言いつつ大きな風呂敷包みから
染帯と附下げを畳の上にひろげます。
今年の仕入れはもうおしまいという社長に
「年内でなくて、年明け一番、縁起良く初荷で送りますし」
とO氏。
うまいこと言うなぁと内心感心していると今度はこちらを向いて
「このね、この薄いピンクの色。ある取引先に桜の花びらを透かして見たような色
と言われてできた色なんです。」
こういう表現、いいですね。
とびきり寒い日だったのですがパッと気持ちが明るくなりました。
絞りと刺繍が施された淡い桜色の附下げ着尺。
初荷が待ち遠しくなりました。
中掃除
毎年の本格的な大掃除は気候の良い5月にしていますので、
年末の掃除は窓ガラスや蛍光灯を拭いて、
あとは各自気になる箇所を整理整頓してお正月の飾りを飾るという
「中掃除」が年末の恒例行事です。
きれいになった窓ガラスから、桜の枝が早くも芽吹いているのが見えます。
今年3月14日の「名匠庵の日々」で満開の写真を載せた桜です。
楽しみにしていた花の後のサクランボ、今年は鳥に先を越されてしまいました。
こちらは玄関脇の ヒイラギナンテン。今年も咲き始めました。
クリスマスが過ぎ、年末までの時間は、あっという間に過ぎてしまいますね。
交通事故など多くなるのもこの時期だそうです。
あわてない
落ち着いて
自分に言い聞かせています。
年の瀬に寄せて
訪問着 「除夜」
去年今年(こぞことし) 貫く棒の如きもの
高浜虚子
歳末は何故こんなにも慌ただしく、新年はこんなにも穏やかなんでしょう
いつもの月末月初とは違う 静かな節目の夜。
年末の慌ただしさを、きものでひと息いれませんか
優しい手触りのきもの、ほっこりあたたかな紬のきものなどを
どうぞ見にいらしてください。
ご来社ご予約はこちら
掃いても掃いても。
この時期、名匠庵の玄関先にはどこからともなく枯葉が風に吹かれて舞い込んできます。
ほんとに掃いても掃いてもきりがないのですが、風が上手に隅の方に枯葉を運んでくれるので少しは助かっています。
秋から冬のこの時期、木の葉が風に吹かれてひと所に集まる様子を「吹き寄せ」といい、そんな様子を描いたきものが「吹き寄せ柄」のきものです。
吹き寄せ柄 訪問着 (袖部分)
吹き寄せ柄といえば大抵あっさりした柄ゆきで、
「華やかに」というよりは真冬になる前のお出掛けにさらりと着るのに良い柄です。
帯は、雲の柄とか竹垣の柄とかが良いかな、、、と
12月の真ん中、少しだけ慌ただしさが薄らいだ1日、箒片手に
取り合わせを想像してひとりでワクワクしています。
【名匠展】1月の催し「初春 名匠展」平成29年1月21日(土)・22日(日) – 晴れ着揃えの会 –
名匠展 1月の催しのご案内「新春 名匠展」
と き : 平成29年1月21日(土)・22日(日) 10時〜17時
ところ : 特選きもの「名匠庵」(名古屋市名東区平和が丘4丁目299 → MAP)
〈特別企画〉
「晴れ着揃えの会」
お子様の入学、卒業式
成人式
結婚式
それぞれの場にふさわしいきものをご提案します。
早めのお支度が安心です。
〈おしなぶれ〉
□ きもの・帯各種
振袖・黒留袖・色留袖・訪問着・付け下げ・色無地・小紋・袋帯・名古屋帯・長襦袢・お宮参りきもの・七五三きもの・全国産地紬・喪服類・和装小物・和のインテリアなど
□ きもの相談会
きものお手入れ(クリーニング)・染め替え・ご寸法直し
コーディネートや着付のコツなど、ご相談いただけます。
〈草履鼻緒すげ職人来場〉
草履の底ゴム取り替え・鼻緒すげ直しなど、はきやすく調整いたします。(一部有料)
お手持ちの草履、下駄をお持ちください。
草履修理、鼻緒すげ替えなどご相談お受けいたします。
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特別企画 「冬の小物揃え」
暖か肌着、足袋など寒さに負けない工夫が満載です。
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※「名匠展」はご来場ご予約不要ですが、あらかじめご覧になりたいものなどがございましたらメールかお電話にてお知らせいただけましたら幸いです。
<お問い合わせ先>
名匠庵 本社ショールーム
〒465-0097 名古屋市名東区平和が丘4丁目299
TEL. 052-772-4682
FAX. 052-776-5800
地下鉄東山線 一社駅から徒歩7分
一社駅(北口)からご連絡くだされば、お車にてお迎えにあがります。お気軽にお問い合わせください。
駐車場 10台有
皆さまのご来場をお待ちしております。
新企画 進行中!
かねてより社長が温めていた新しい企画を発表するべく
着々と準備中です。
今日はいつも撮影をお願いしている オルタナクリエイツの佐治さんが
商品撮影をしてくれています。
決算の集計、年内納めのきもののお仕立などなど考えること満載ですが、
このホームページ上で発表予定です。
早めに発表出来るよう頑張ります。
名残の紅葉
先月11月は、28日まで豊橋市「ほの国百貨店」で催事、
1日おいて30日が名匠庵の本決算でした。
2人1組で在庫の全商品を付け立てしていく作業は人数が少ない分かなり時間がかかりますが、一点づつ柄を見ながらしているとお客様におすすめするときにパッとその柄を思い出せるのでとても大事な作業です。
というわけで
かなりバタバタとした日々の中、忙しくなる前の11月の中旬ごろ、皆さまにご覧いただこうと撮影しておいた今年の紅葉の写真をせっかくなのでご紹介させていただきますね。
名匠庵から車で約5分「平和公園」 H28年11月12日撮影
名匠庵から車で約7分「東山動植物園」H28年11月20日撮影
今年の名古屋の紅葉は例年以上に本当に綺麗でした。
気象条件が良かったんですね。
イチョウの落葉を活用した防虫剤の作り方を”きもののうんちく“でご紹介しています。
イチョウの葉っぱまだ間に合いそうです。
ぜひご覧ください。