明日は呉服の日
毎年5月29日は
529で、ごふく、呉服の日です。
昨年3月に閉店した
愛知県豊橋市のほの国百貨店で
特選きものサロンを運営していた関係で、
東愛知新聞社より広告記事の取材をお受けし、
豊橋市内の呉服屋さんとともに
前日の今日28日掲載していただきました。
ほの国百貨店閉店後も
豊橋市をはじめ東三河のお客さまには
引き続きお着物のご相談をお受けするため
感染状況に留意しつつ
名古屋と豊橋を行き来しておりますので、
この新聞で、弊社にご興味を持たれた方は
ぜひぜひお気軽にご連絡くださいませ。
きもの「切手」出ました
郵便局の記念切手
「日本の伝統・文化シリーズ」から
第4集「きもの」が今日5月21日から
販売されています。
先日郵便局で予告ポスターを見かけて
密かに楽しみにしていました。
シール式で
封書用が1シート840円、
ハガキ用は630円。
いずれも1シートに十種類のデザイン切手が
印刷されています。
江戸時代から昭和のきものの良いとこ取りで
図案の名称も添えられ、
なんとも美しい切手シートです。
小さな小さな切手ですが、
きものの図案がはっきりわかり、
日本の印刷技術の高さにも
改めて驚いています。
1シートは記念に取っておくとして…、
あとは惜しまず使おうと思います。
受け取った方の、喜ぶ顔を
思い浮かべつつ…。
楊柳半衿の「楊柳」って?
単衣の時期に大活躍の「楊柳半衿」。
楊柳半衿には
正絹、麻、麻絽、があります。
ところで、
楊柳とは何でしょう?
「楊柳」と書いて「ようりゅう」と読みます。
楊柳の「楊」は、上に伸びる柳(カワヤナギ)を表し、
楊柳の「柳」は、下に枝が垂れる柳(シダレヤナギ)を表します。
楊柳とは、柳全般のことを意味します。
楊柳半衿は、製作過程で
横糸に強いヨリをかけた糸を使用します。
その横糸を縮ませることで生地の表面に
不規則なデコボコ、縦シボが現れます。
この縦シボの半衿は
首に触れる面がベタつかずさらりと気持ちが良いので
その見た目から「楊柳半衿」と名付け、
梅雨で蒸れる6月頃、または残暑の9月の
単衣の時期に使用します。
こうして並べてみると…、
「楊柳半衿」とは絶妙なネーミングですよね。
ちなみに正絹の楊柳半衿は
ご家庭でお洗濯する事が難しいです。
(とても縮みます。後のアイロンが大変です。
お手入れは専門におまかせする方が
良いです。)
最近では、手軽に洗える
ポリエステルの楊柳半衿
というものもありますので、
楊柳半衿の入門編として
ぜひ一度お試しください。
ポリエステル楊柳半衿
麻楊柳半衿
をご購入いただけます
「初夏の単衣時期のきものルール」
初夏の衣替えをもう少し詳しく。
4月も半ばを過ぎますと、
日差しも明るくなり、
気温も上昇しますので、
今日は単衣を着ようかな、という日もあります。
「単衣を着る時期」をおさらいしましょう
4月半ば過ぎから5月31日までは、
袷と単衣を気温によって使い分け、
6月1日から6月30日までは
単衣のきものをお召しください。
7月1日から8月31日までは
絽や紗、夏紬など「うすもの」の出番です。
9月1日から30日までは、
再び単衣のきものの季節です。
衣替えのルールはざっとこのようになります。
7月8月の夏のきものは、
長襦袢から帯、小物まで、すべて
夏物になりますのでわかりやすいのですが、
(帯締めに一部例外があります。そのお話は
またの機会に。)
単衣きものの場合は夏に近づくにつれ
6月中旬までは帯を袷向の帯
6月中旬過ぎから7月までは夏帯を合わせます。
基本は
帯が袷の帯なら
帯締め、帯揚げは袷用。半衿は塩瀬。
夏の帯なら
帯締め、帯揚げは夏用。半衿は絽塩瀬。
ただし、
半衿を楊柳半衿にしておけば
冬帯、夏帯に関係なく
単衣のきものを着ている期間中
半衿の付け替えの必要はありません。
たれものの単衣きものには
正絹かポリエステルの楊柳半衿
紬の単衣きものには
麻の楊柳半衿をお使いください。
少々ややこしいので
「帯と小物と半衿のルール」を
写真で説明しますね。
4月中旬〜6月中旬
単衣の長襦袢に単衣きものを着て
帯は袷向きのもの。
帯締め、帯揚げも袷用。
半衿は楊柳半衿。
※または塩瀬半衿。
6月中旬〜6月30日
夏の長襦袢に単衣のきもの。
帯は夏用。
帯締め、帯揚げは夏用。
半衿は楊柳半衿。
※または絽塩瀬半衿。
単衣の時期はきものをどんな組み合わせで
着るか、迷うこともありますが
今日お伝えした「単衣時期のルール」を
ひとつの目安として
ご参考になさってください。