【名匠展】8月の催し「葉月 名匠展」平成28年8月6日(土)・7日(日) – フォーマルきもの展 –
名匠展 8月の催しのご案内「葉月 名匠展」
と き : 平成28年8月6日(土)・7日(日) 10時〜17時
ところ : 特選きもの「名匠庵」(名古屋市名東区平和が丘4丁目299 → MAP)
〈特別企画〉
「フォーマルきもの展」
結婚式の留袖
七五三の着物
成人式の振袖
冠婚葬祭にふさわしいきものを展示販売いたします。
〈おしなぶれ〉
□ きもの・帯各種
振袖・黒留袖・色留袖・訪問着・付け下げ・色無地・小紋・袋帯・名古屋帯・長襦袢・お宮参りきもの・七五三きもの・全国産地紬・喪服類・和装小物・和のインテリアなど
□ きもの相談会
きものお手入れ(クリーニング)・染め替え・ご寸法直し
コーディネートや着付のコツなど、ご相談いただけます。
〈草履鼻緒すげ職人来場〉
草履の底ゴム取り替え・鼻緒すげ直しなど、はきやすく調整いたします。(一部有料)
お手持ちの草履、下駄をお持ちください。
草履修理、鼻緒すげ替えなどご相談お受けいたします。
※「文月 名匠展」はご来場ご予約不要ですが、あらかじめご覧になりたいものなどがございましたらメールかお電話にてお知らせいただけましたら幸いです。
<お問い合わせ先>
名匠庵 本社ショールーム
〒465-0097 名古屋市名東区平和が丘4丁目299
TEL. 052-772-4682
FAX. 052-776-5800
地下鉄東山線 一社駅から徒歩7分
一社駅(北口)からご連絡くだされば、お車にてお迎えにあがります。お気軽にお問い合わせください。
駐車場 10台有
潮 隆雄と本つづれ勝山展
7月28日(木)〜8月3日(水)まで、愛知県豊橋市 ほの国百貨店 7階美術画廊にて潮隆雄と本つづれ勝山展を開催中の為連日豊橋に来ています。
潮 隆雄先生は昭和13年 和歌山県田辺市生まれ。
昭和32年に郷里を離れ京都市立美術大学(現・芸術大学)工芸科染織図案専攻に入学、当時教授であった稲垣稔次郎、小合友之助の指導のもと染織工芸に出会いました。
「綴(つづれ)織」という技法で内なるものの表現を試み、昭和36年に新日展に初入選。
建築を彩るタペストリーの第一人者となりました。
他にも、生まれ故郷である和歌山県熊野、高野山、そして京都の風景を綴織で織り上げた小品や、打敷なども制作されています。
今回は潮先生の風景作品の額装を美術画廊に展示いたします。
また、会場には綴織にちなみ、潮隆雄先生と縁のある京都「本つづれ勝山」の帯なども出品しております。
爪織つづれ袋帯、八寸名古屋帯、絽つづれ袋帯、絽つづれ八寸名古屋帯、蓮糸つづれによる念珠入など。
間近で爪織つづれを御覧いただけます。
そして、そして、、、! 会期中の特別出品として
京都 祇園祭 「北観音山」 二番水引の制作レプリカを展示しております!
こちらは、本つづれ勝山が祇園祭の北観音山 鉾町から注文を受け平成18年に織り上げて納めた 全長16メートルの水引「紅地梅笹牡丹唐草文様」のレプリカです。
祇園祭のクライマックス、山鉾巡行(北観音山は後祭の巡行)を華麗に彩る水引の文様と鮮やかな色彩をぜひ御覧ください。
本当ににこんな機会はなかなかございません。
ぜひご来場ください。
「潮 隆雄と本つづれ勝山展」
平成28年 7月28日(木)〜8月3日(水) 最終日は午後4時終了
ほの国百貨店 7階美術画廊
愛知県豊橋市駅前大通 2-10
(お問い合わせは 特選きものサロン0532-55-1240まで)
永六輔さん
永六輔さんの訃報をテレビで知りました
計量法によって職人さんが曲尺、鯨尺をつかえなくなった時
ひるまずに尺貫法の復権を訴え続けたそうです
著書のひとつ
岩波新書 「職人」
奥付を見ると初版は1996年10月、ちょうど20年前です
職人さんとの対談、聞き書き、職人語録、講演録などで構成されていて各種多彩なモノづくりの職人さんが登場します
呉服にまつわる興味深いお話も出てきますので一部引用させていただきます
型紙で思い出しましたが、琉球紅型の型紙を支えているのは、豆腐造りの職人です。
沖縄の豆腐は、しっかりした木綿豆腐。縄でくくって持って帰れるようなものですが、これを長いあいだ風に晒して、固くする。コチンコチンになって、この豆腐の角なら、頭をぶつけると血が出ます(笑)。
この豆腐の上で、あの紅型の型紙が彫られる。そうすると刃先が傷みません。
美しい紅型を支える職人衆のなかに、豆腐の職人がいるのが嬉しいですね。
もうひとつ
「はなやぐ。 くつろぐ。 やすらぐ。 これだすなァ、お着物のよろしいところは」
− 永六輔さんの御冥福をお祈りいたします −
『盛夏の扇子』のお作法
まずはよくないお手本から
ついつい顔の近くで扇子をバタバタしたくなりますが、
お袖から腕がのぞいでしまいますね。
扇子を使うときは
正面から親指が見えないように指を揃えて要を持つのが女性の持ちかたです。
歩きながらあおがないようにしましょう。
男性は親指を立てて要を握りこみます。
そして扇子は全開にしない。(慎み深く、満ちれば欠けるの心で中骨を2〜3本残して)
あおぐときは胸の下あたりから顔の下に向かってゆったりと肩幅から出ない範囲にとどめます。
これは他の方に風が当たらないようにするための配慮です。
また手のひらは、体温をはかったり、寒い時には火鉢にかざしたりと温度に敏感です。
顔に風を当てるより、手もとを扇子であおいで袖口に風を入れるとさらに涼しく感じられますのでお試しを。
扇子を使う前に、同席の目上の方に、一言断ってからあおぐようにすると丁寧です。
ご参考までに扇子の部位の名称をご紹介します。
どのような場合でも地紙に直接手を触れないことが扇子を長持ちさせるポイントです。
もし帯に挿す時はきものの胸元と扇子が擦れ合わないように深く挿すとどちらも傷みません。
扇子をバックに入れて持ち歩く時は扇子入れに入れることをおすすめします。
沖縄の三線。文月名匠展を開催しました。
週末の7月9日(土)と10日(日)、文月名匠展を開催しました。
ご来場くださった皆さま本当にありがとうございました。
「南の島のきもの展示販売会」と題し、大島紬、紅型や琉球絣、花織や芭蕉布、宮古上布などを展示しました。
会場には沖縄の三線。
ひとつわかったことは、、、、皆さん、結構楽器好きなんですね。
三線は初めて触ると言いつつ勘どころをすぐに理解して演奏してくれたり。
聞けば、実はギターやってる方とか絃楽器なんでもござれという方も。
三線1棹を囲んで、沖縄や音楽の話が弾みました。
そして時折皆さんが戯れに爪弾く三線の音色が会場の程よいBGMとなったのでした。
来月8月6日(土)・7(日)も名匠庵で展示販売会開催いたします。
テーマは「葉月名匠展 ・フォーマルきもの展」。
黒留袖、色留袖、振袖、七五三のきものを特集します。
ご予約なくてもご来場いただけます。
趣味のきもののコーナーに三線置いておきますね。
宮古上布
名古屋はこのところ、はっきりしない梅雨空続き。
こんな日は昨年訪れた宮古島の海を恋しく思い出します。
宮古ブルーと言う言葉があります。
宮古島の海の色だったり、空の色のことだったり。
離島の海の色を皆さん憧れと親しみを込めてこう呼びます。
波照間島ニシ浜の海なら波照間ブルー、慶良間の海は慶良間ブルー。
仕事や日常に追われながらふとこの海の色を思い出し、島に行きたいなぁと思うのを、沖縄病とか八重山病っていうんですって。
さて、宮古ブルーにはもう1つ、飛びきりのブルーがあります。
photo: 琉球藍の宮古上布(個人蔵)
この織物の原料である苧麻という植物。
それを刈り取り、糸にする作業。
図案の絣(かすり)模様の通りに織り上がるように糸に下準備を施す作業。
琉球藍を苛性ソーダ、泡盛、黒糖や水飴などで発酵させて糸を染める作業。
そして織り手。
仕上げの砧打ち。
そのどの工程も従事する方が今とても少ないのだそう。
昨年、宮古織物事業協同組合にお邪魔した時、織り上がった宮古上布の検品中でした。
藍染め作業中の組合の方ともお話させていただきました。
昔は1日に15センチくらい織れていたものが現在は4センチほど。
経(たて)糸、緯(よこ)糸ともに手積みの苧麻、琉球藍の宮古上布は1年でわずか数反しか織り上がってこない状況だそう。
組合では平成12年に新たに規格を設け、上記の十字絣紺上布だけでなく草木染めや太い苧麻糸を使った帯地なども「宮古上布」として組合で検査し検査証の添付を行っているそうです。
新里玲子作 宮古上布 名古屋帯 (手積み苧麻糸・藍染)
名匠庵手持ちの宮古上布は今のところ、、、帯が2点のみです。
追記:
2019年(平成31年)4月現在、宮古上布の在庫点数が充実してきました。
ご興味のある方はぜひ名匠庵までお越しくださいませ。
今週末7月9日(土)、10日(日)の二日間、
名匠庵では「南の島のきもの展示販売会」と題して名匠展を開催します。→ご案内
芭蕉布や紅型、大島紬なども点数は少ないながら厳選しました。
ぜひお出かけください。
シャリ感ある生紬(なまつむぎ)の名古屋帯
今日は七夕。
笹と短冊、硯と筆、流水が品よく描かれた名古屋帯はいかがでしょう。
生地は生紬(なまつむぎ)という生地です。
数年前に仕入れました。
繭からひいた生糸はセシリンという膠質に覆われています。
精錬という作業を施して、セシリンや不純物を完全に除去された糸は、細く、しなやかやで光沢のある絹糸となります。
生紬の糸は精錬作業を途中で止め、セシリンを多少残すので、弾力があってシャリ感のある糸になります。
色あいは、セシリンがほんのり残り、優しい生成色。
織り上がるとあじわい深い節が入って、ハリのあるさらりとした生地になります。
精錬の薬剤やタイミングも生地の良し悪しの決め手なのでしょう。
主に夏物と言われていますが、帯の場合、生地の厚みによっては真冬を避けて使えるものもあります。
迷ったら柄ゆきで判断されるといいですね。
ご紹介した名古屋帯は「ザ・夏帯」 。
単衣と盛夏のお洒落着きものにぜひ合わせて欲しい帯です。
帯芯は綿の絽芯がおすすめ。
良い柄の生紬は近頃品薄です。
ご購入、お仕立て、小物合わせなどをご検討の際は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
民謡発表会
先週末7月3日に開催された民謡発表会に行ってきました。
豊川市御津町のハートフルホールで年一度、毎年この時期に行われています。
民謡はもちろん、舞踊、和太鼓、津軽三味線の合奏もあり、見応えのある舞台です。
この民謡会の会主熊谷文若さんと旧知の仲というご縁で、20年近くにわたりこの発表会の司会進行役を務めています。
役得で、舞台袖から間近に皆さんの熱演が見られます。
きものを扱う仕事柄、民謡に出会えて良かったと思います。
全国各地の織物について語るとき、やはり土地ごとに伝わる民謡から機織の苦労や喜び、郷土色を知ることができます。
かつて養蚕が盛んだった埼玉の「吾野機織唄」、織物の一大産地である新潟の「十日町小唄」、大島紬の産地、奄美の「はたおり娘」などなど…。
箪笥の中で眠っている紬のきものにも故郷があるんだと、そんなことを考える1日でした。