ホワイトミンクのショール
昨日まで名匠庵本社で開催していた「秋の名裳会」用にと、名古屋の和装小物メーカー(株)大善の担当さんがホワイトミンクのショールを持ってきてくれていました。
毛並がととのっていてツヤがあり、手触りがとても柔らか。
そして何より白の色が上品です。
お嬢様の振袖姿にワンランク上のショールはいかがでしょうか。
初春とはいえ気候は真冬の成人の日に、ショールは欠かせません。
寒くなくても振袖など礼装の場合には移動の際コートやショールなどを
お持ちになるのがマナーです。
ショールの扱いについて今年1月10日付の「名匠庵の日々」で少し触れていますので
ぜひご一読ください。
ショールは、ミンク、フォックスの他、広巾の縮緬などがございます。
ご購入ご検討の際はお問い合わせ下さい。
【名匠展】10月の催し「神無月 名匠展」平成28年10月15日(土)・16日(日) – 「染の百趣 矢野」特集 –
名匠展 10月の催しのご案内「神無月 名匠展」
と き : 平成28年10月15日(土)・16日(日) 10時〜17時
ところ : 特選きもの「名匠庵」(名古屋市名東区平和が丘4丁目299 → MAP)
〈特別企画〉
「染の百趣 矢野」特集
振袖、色留袖、訪問着、附下…
きもの雑誌「美しいキモノ」でも度々特集を組まれ,ファンの多い
「染の百趣 矢野」創作のきものを展示販売いたします。
帯や和装小物もご覧いただけます。
〈おしなぶれ〉
□ きもの・帯各種
振袖・黒留袖・色留袖・訪問着・付け下げ・色無地・小紋・袋帯・名古屋帯・長襦袢・お宮参りきもの・七五三きもの・全国産地紬・喪服類・和装小物・和のインテリアなど
□ きもの相談会
きものお手入れ(クリーニング)・染め替え・ご寸法直し
コーディネートや着付のコツなど、ご相談いただけます。
〈草履鼻緒すげ職人来場〉
草履の底ゴム取り替え・鼻緒すげ直しなど、はきやすく調整いたします。(一部有料)
お手持ちの草履、下駄をお持ちください。
草履修理、鼻緒すげ替えなどご相談お受けいたします。
※「神無月 名匠展」はご来場ご予約不要ですが、あらかじめご覧になりたいものなどがございましたらメールかお電話にてお知らせいただけましたら幸いです。
<お問い合わせ先>
名匠庵 本社ショールーム
〒465-0097 名古屋市名東区平和が丘4丁目299
TEL. 052-772-4682
FAX. 052-776-5800
地下鉄東山線 一社駅から徒歩7分
一社駅(北口)からご連絡くだされば、お車にてお迎えにあがります。お気軽にお問い合わせください。
駐車場 10台有
皆さまのご来場をお待ちしております。
「秋の名裳会」
9月24日(土)、25日(日)の両日、名匠庵本社で
名古屋丸栄百貨店「秋の名裳会」を開催いたしました。
人間国宝・森口華弘作の色留袖をはじめ日本工芸会出品作家の染織作品、
振袖や小紋、綴織のタペストリーなど、盛りだくさんの展示会でした。
ご来場下さいましたお客さま、本当にありがとうございました。
2日間の日程を終え看板を片付ける時、ふと見上げた空には鱗雲。
富士山の山頂では今日、雪が降ったそうですね。
毎週毎週展示会を開催している間に気がつけばすぐそばに秋が来てました。
そろそろ衣替えのしたくをしなくっちゃ!
長襦袢の楽しみ
長襦袢。 結構大事です。
Photo:お仕立て前の長襦袢生地
画面左 赤色地長襦袢 : 約18m 正絹 袷の振袖向き。
その他の色の長襦袢 : 約13.5m 正絹 袷の小紋、色無地、附下げ、訪問着などに。
色合いが良く、
肌触りがしっとりしていて気持ち良く
生地にほどほどの重みがあって袖の収まりが良い、
オススメの長襦袢です。
長襦袢の着付けが上手くいくと、きもの姿もきれいに仕上がります。
季節やTPOにあわせてご用意されると良いですね。
どんな半衿をつけるか、
衿の型をどうするか、
背中にひも通しを付けるかどうかなどなど
長襦袢を仕立てるためのポイントがいろいろあります。
できましたら直接お話ししながらお好みをお伺いしてからお仕立てしたいと思います。
ぜひご来社ご予約の上、名匠庵までお出掛け下さい。
※洗える長襦袢や二部式長襦袢、紬の着物向き長襦袢のご相談もぜひどうぞ。
秋の料亭千賀名匠展
愛知県蒲郡市三谷温泉「料亭千賀」に来ています。
今年の4月にも、こちらで「春の千賀名匠展」を開催しましたが(名匠庵の日々4月23日)
早いもので今、 秋の「千賀名匠展」開催中です。
明日17日(日)午後5時閉場です。
お近くにお出掛けのご予定がおありでしたらどうぞお立ち寄り下さい。
ところで、
千賀さんに今年の三谷祭のポスターが貼ってありました。
今年は10月15日(土)、16日(日)の2日間。
天下の奇祭と名高い三谷祭のクライマックス、
山車の海中渡御は16日(日)の午前10時45分頃の予定だそうです。
いつもこの時期は週末ごとに名匠展を開催しているためなかなか三谷に来れませんが
三谷の町衆の祭にかける心意気、ぜひ間近で体感したいものです。
竹富町の八重山ミンサー その2
八重山ミンサーには2つの組合があります。
石垣市織物事業協同組合
竹富町織物事業協同組合
名匠庵在庫のミンサー帯は竹富町織物事業協同組合のものです。
この沖縄県八重山郡竹富町という町、「竹富島」のことだけではないのだそうですね。
竹富町は、八重山群島のうち9つの有人島
(竹富島・西表島・由布島・小浜島・黒島・新城島・鳩間島・嘉弥真島・波照間島)
と7つの無人島の大小16の島々で構成された広大な町です。
竹富町のホームページに「美しき島々」と紹介されていますが、島から島へ高速船で珊瑚の海を渡るうち、その「美しい島々」にすっかり魅了されてしまいました。
その美しい島、西表島からやってきたミンサー帯を2本ご紹介します。
八重山ミンサー 細帯 NO 2
巾10㎝・長さ約4m14㎝ ※証紙部分11㎝含みます。
たてよこ糸 共に木綿
天然染料 藍・福木・クール・アカメガシワ・モモタマナ
製作者:高市弥生さん
細帯はかつて女性が自分で織り上げて意中の男性に贈ったのだそう。
帯の柄の五つ玉と四つ玉の絣(かすり)模様は「いつ(五つ)の世(四)までも共に仲睦まじく」の意、
両隅の細かい横縞はムカデの足に見立てられ「足繁く私の元に通ってください」との想いが込められています。
そしてもう一本
八重山ミンサー 半巾帯 NO 3
巾15㎝・長さ約4m13㎝ ※証紙部分 11㎝含みます。
たてよこ糸 共に木綿
天然染料 藍・福木・クール・アカメガシワ・モモタマナ
製作者:辻口由紀子さん
西表島で八重山ミンサー織りをしている高市弥生さんと出会い、
帯のブルーに惹きつけられて細帯を譲ってもらいました。
その時偶然一緒に手に取った半巾帯は高市さんの織物の大先輩辻口由紀子さんの作だそうで、
仲良く名匠庵の在庫に並べることにしました。
ご夫婦お揃いで浴衣にお締めいただいても素敵です。
ご結婚の記念やお祝いにいかがでしょうか。
お問い合わせ、ご購入ご希望の方はメールにてご連絡ください。
竹富島にて
遅めの夏休みをいただき、沖縄の小浜島に行ってきました。
中部国際空港からおよそ1690キロ。
2時間35分のフライトで石垣空港に降り立ちタクシーで30分、石垣港離島ターミナルへ。
小浜島へは高速船で40分ですがその前に竹富島に立ち寄りました。
竹富島は石垣港から高速船で約10分。
赤瓦の集落、白い砂を敷き詰めた小道、観光客を乗せた水牛車から聞こえる三線の音色、星の砂で有名なカイジ浜などなど周囲約9・2キロ、珊瑚礁に囲まれたこの島の魅力はとても一言では言い表せません。
そんな竹富島の集落にある竹富民藝館(竹富町織物事業協同組合)を訪ねました。
館内は竹富町の織物の歴史や工程、植物から作られる天然染料で染めた味わい深い色の糸などがわかりやすく展示されています。そしてその傍らには現役の織機が並んでいます。
ミンサー帯の筬(おさ)通し作業中のお手元を許可を頂き撮影させていただきました。
筬通し:針金状の綜絖(そうこう)に通した千本以上もの経糸(たていと)を一本づつ櫛状の筬の目に通していく作業
組合の方のお話では、竹富町の織物には
竹富芭蕉布や竹富麻布(苧麻)、
八重山グンポウ(たて糸が木綿、よこ糸には苧麻などを使った気軽な夏着物地)、
紬帯、ミンサー帯、花織り手巾などがありましたが、
7〜8年ほど前から着物地の生産はほぼストップしていて、
ミンサー帯を昔馴染みの取引先の注文に応じて作るのがやっとという状況なのだそうです。
芭蕉布は糸芭蕉という植物からとった糸で織ります。
手をかけて大切に育てた糸芭蕉を刈り取り、一枚ずつ皮を剥ぎ取り、
その皮を灰汁の大鍋でムラなく煮て、パイ(薄い鉄板)でしごいて不純物を取り除き、陰干しして糸を取り出していく。その工程のどれもが時間と体力と根気、熟練の技術を要する「人の手」がかかることで、従事される方も少なくなっているのでしょうか、、、。
織機があっても糸芭蕉や苧麻といった植物を着物地に織り上げて市場に豊富に出せるだけの「糸」がないのです。
民藝館に展示されている、ガラスの向こうの昭和初期のきものを目に焼き付けて竹富島を後にしました。
※竹富町のミンサー帯について オススメのきもの でご紹介しております。
よろしかったらご覧ください。
竹富町の八重山ミンサー
八重山ミンサー織りの織元は竹富町をはじめ石垣島などに数軒あります。
それぞれ手触りや色の配色などに織元の個性が見てとれます。
名匠庵の在庫にもミンサー帯があります。
竹富町で織られた半巾のミンサー帯です。
毎夏ごとにぽつぽつと売れていき、竹富町のミンサーは残り僅か。
約300年を超える歴史を持つと言われるミンサー織り。
古くは「綿狭帯」と言い、綿でできた狭い帯という意味です。
竹富町のミンサーは最も素朴な柄である 、
五つ玉
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と 四つ玉
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という絣模様を組み合わせて「いつ(五つ)の世(四)までも末長く、仲睦まじく」との想いが込められています。
竹富町のミンサー帯をはじめて手に取ったとき、弾力のある手触りに驚きました。
一度締めたらゆるむことはまずありません。
色目も福木やウコンなど天然染料の味わい深い色です。
地味ねぇとの印象を持たれるかもしれません、、、。
が、これほど味わい深い渋い半巾帯なかなかありません。
〈 八重山ミンサー半巾帯 NO 1 〉
巾15㎝ ・長さ 約4m16㎝ 長さたっぷりです。※証紙部分10㎝含みます。
たてよこ糸 共に木綿
天然染料
製作者:富本千代さん
詳しくはメールにてお問い合わせください。