春には春の
立春を過ぎても
雪の少ない名古屋の空に
時々思い出したように雪が舞います。
気持ちも身体も寒さで固まっておりますが
きものやさんとしては
春には春の色、
お出かけしたくなるようなきものを
ご紹介したいと思います。
色無地きもの 八掛付 ¥230,000 +税
袋帯 おび弘作 ¥780,000 +税
帯締め ¥80,000 +税
帯揚げ ¥29,000 +税
裏地、加工、お仕立て代別
着付け用のボディーに着装してみます。
そしてこちらは
うす桜色、うす紫の紬、小紋、名古屋帯などなど。
柔らかで明るい日差しのような
明るい色合い、
つややかな光沢感のあるきものは
春先のこの時期にピッタリです。
ご試着できますので是非ご来社下さいませ。
長襦袢、色とりどり染まってきました。
今年6月15日の名匠庵の日々でご紹介した
長襦袢の見本染。
その見本染を参考に色を指定して、
名匠庵好みの長襦袢が先月染め上がってきました。
正絹絞染め長襦袢 約13.5m
訪問着や付け下げきもの、小紋などに最適です。
10月1日から4月いっぱいまで、
袷の時期に着ていただけます。
(※5月中も袷の時期ですが、
長襦袢は先取りで涼しい単衣を着ることを
おすすめしています。)
名匠庵本社にて実物ご覧いただけます。
ご寸法、半衿など打ち合わせの上
お仕立ていたします。
メールにてご来社のご予約をお受けしております。
長襦袢の楽しみ
長襦袢。 結構大事です。
Photo:お仕立て前の長襦袢生地
画面左 赤色地長襦袢 : 約18m 正絹 袷の振袖向き。
その他の色の長襦袢 : 約13.5m 正絹 袷の小紋、色無地、附下げ、訪問着などに。
色合いが良く、
肌触りがしっとりしていて気持ち良く
生地にほどほどの重みがあって袖の収まりが良い、
オススメの長襦袢です。
長襦袢の着付けが上手くいくと、きもの姿もきれいに仕上がります。
季節やTPOにあわせてご用意されると良いですね。
どんな半衿をつけるか、
衿の型をどうするか、
背中にひも通しを付けるかどうかなどなど
長襦袢を仕立てるためのポイントがいろいろあります。
できましたら直接お話ししながらお好みをお伺いしてからお仕立てしたいと思います。
ぜひご来社ご予約の上、名匠庵までお出掛け下さい。
※洗える長襦袢や二部式長襦袢、紬の着物向き長襦袢のご相談もぜひどうぞ。
竹富町の八重山ミンサー その2
八重山ミンサーには2つの組合があります。
石垣市織物事業協同組合
竹富町織物事業協同組合
名匠庵在庫のミンサー帯は竹富町織物事業協同組合のものです。
この沖縄県八重山郡竹富町という町、「竹富島」のことだけではないのだそうですね。
竹富町は、八重山群島のうち9つの有人島
(竹富島・西表島・由布島・小浜島・黒島・新城島・鳩間島・嘉弥真島・波照間島)
と7つの無人島の大小16の島々で構成された広大な町です。
竹富町のホームページに「美しき島々」と紹介されていますが、島から島へ高速船で珊瑚の海を渡るうち、その「美しい島々」にすっかり魅了されてしまいました。
その美しい島、西表島からやってきたミンサー帯を2本ご紹介します。
八重山ミンサー 細帯 NO 2
巾10㎝・長さ約4m14㎝ ※証紙部分11㎝含みます。
たてよこ糸 共に木綿
天然染料 藍・福木・クール・アカメガシワ・モモタマナ
製作者:高市弥生さん
細帯はかつて女性が自分で織り上げて意中の男性に贈ったのだそう。
帯の柄の五つ玉と四つ玉の絣(かすり)模様は「いつ(五つ)の世(四)までも共に仲睦まじく」の意、
両隅の細かい横縞はムカデの足に見立てられ「足繁く私の元に通ってください」との想いが込められています。
そしてもう一本
八重山ミンサー 半巾帯 NO 3
巾15㎝・長さ約4m13㎝ ※証紙部分 11㎝含みます。
たてよこ糸 共に木綿
天然染料 藍・福木・クール・アカメガシワ・モモタマナ
製作者:辻口由紀子さん
西表島で八重山ミンサー織りをしている高市弥生さんと出会い、
帯のブルーに惹きつけられて細帯を譲ってもらいました。
その時偶然一緒に手に取った半巾帯は高市さんの織物の大先輩辻口由紀子さんの作だそうで、
仲良く名匠庵の在庫に並べることにしました。
ご夫婦お揃いで浴衣にお締めいただいても素敵です。
ご結婚の記念やお祝いにいかがでしょうか。
お問い合わせ、ご購入ご希望の方はメールにてご連絡ください。
竹富町の八重山ミンサー
八重山ミンサー織りの織元は竹富町をはじめ石垣島などに数軒あります。
それぞれ手触りや色の配色などに織元の個性が見てとれます。
名匠庵の在庫にもミンサー帯があります。
竹富町で織られた半巾のミンサー帯です。
毎夏ごとにぽつぽつと売れていき、竹富町のミンサーは残り僅か。
約300年を超える歴史を持つと言われるミンサー織り。
古くは「綿狭帯」と言い、綿でできた狭い帯という意味です。
竹富町のミンサーは最も素朴な柄である 、
五つ玉
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と 四つ玉
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という絣模様を組み合わせて「いつ(五つ)の世(四)までも末長く、仲睦まじく」との想いが込められています。
竹富町のミンサー帯をはじめて手に取ったとき、弾力のある手触りに驚きました。
一度締めたらゆるむことはまずありません。
色目も福木やウコンなど天然染料の味わい深い色です。
地味ねぇとの印象を持たれるかもしれません、、、。
が、これほど味わい深い渋い半巾帯なかなかありません。
〈 八重山ミンサー半巾帯 NO 1 〉
巾15㎝ ・長さ 約4m16㎝ 長さたっぷりです。※証紙部分10㎝含みます。
たてよこ糸 共に木綿
天然染料
製作者:富本千代さん
詳しくはメールにてお問い合わせください。
「クルーズ船のフォーマルナイト」
長い船旅のお楽しみ、「フォーマルナイト」。
ディナーの席にフォーマルなお召し物で、ということでしたらぜひきものをお召しください。
男性がブラックタイならば女性は訪問着で華やかに
遥か昔 海を越えやってきた文様 狩猟紋の訪問着に正倉院文様の袋帯
上質な正絹のきものはしわになりにくく光沢も良いのでメインダイニングのライトにひときわ映えることでしょう。
訪問着は染の百趣 矢野、袋帯はおび弘の製作です。
旅先で楽しむきもの いろいろございます。
ご旅行のお話聞かせてください。
ご来社ご予約はこちらまでどうぞ
<追記>
※こちらの袋帯は完売いたしました。
シャリ感ある生紬(なまつむぎ)の名古屋帯
今日は七夕。
笹と短冊、硯と筆、流水が品よく描かれた名古屋帯はいかがでしょう。
生地は生紬(なまつむぎ)という生地です。
数年前に仕入れました。
繭からひいた生糸はセシリンという膠質に覆われています。
精錬という作業を施して、セシリンや不純物を完全に除去された糸は、細く、しなやかやで光沢のある絹糸となります。
生紬の糸は精錬作業を途中で止め、セシリンを多少残すので、弾力があってシャリ感のある糸になります。
色あいは、セシリンがほんのり残り、優しい生成色。
織り上がるとあじわい深い節が入って、ハリのあるさらりとした生地になります。
精錬の薬剤やタイミングも生地の良し悪しの決め手なのでしょう。
主に夏物と言われていますが、帯の場合、生地の厚みによっては真冬を避けて使えるものもあります。
迷ったら柄ゆきで判断されるといいですね。
ご紹介した名古屋帯は「ザ・夏帯」 。
単衣と盛夏のお洒落着きものにぜひ合わせて欲しい帯です。
帯芯は綿の絽芯がおすすめ。
良い柄の生紬は近頃品薄です。
ご購入、お仕立て、小物合わせなどをご検討の際は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
夏の帯 、仕入れました。
今年仕入れた夏帯の中から、特にオススメの1本。
綴織で名高い「みやこつづれ」さんの絽綴袋帯。
写真はお太鼓の一部分です。
この帯を締める季節は6月中旬から7月、8月。
そして9月のはじめごろまでお使いいただけます。
単衣、絽の色無地、付け下げ、訪問着、色留袖などにぴったりです。
単衣のきものに絽綴など夏帯を締めるときは、半衿、帯揚げなどは絽をお使い下さいね!
仕立てる際の帯芯もこの時期はいろいろ選択肢があります。
詳しくはご遠慮なくお問い合わせください。
生誕300年 伊藤若冲 -東京都美術館4月22日(金)〜生誕300年記念 若冲展-
今年 2016年は伊藤若冲(1716ー1800)の生誕300年の年。
東京都美術館では 4月22日(金)から生誕300年記念 若冲展 が開催されます。
若冲は18世紀、京都で活躍した絵師です。
動物や植物を時に繊細に、またある時はさらりと水墨画でユーモラスに描きます。
そして染織工芸に関わる人々も若冲の作品から様々な刺激を受けてきました。
名匠庵にも若冲の作品から生まれたきものがあります。
訪問着 小林重之作 「楽園」 (鳥獣花木図屏風より)
訪問着を創作された三善工芸(株)の五代目 小林重之さんは京都丸紅の美展正会員でもあります。創作のかたわら着物振興、京都活性化のための着物イベントプロデュース、企画も手がけています。
また「松本清張生誕100年記念 舞台黒革の手帖」米倉涼子さんの衣装、長淵剛さんのステージ衣装 ジーンズ龍制作、辻仁成監督 映画「醒めながら見る夢」着物デザイン監修も小林重之さんの手によるものです。
そしてもう一点
刺繍袋帯 (動植綵絵 30幅のうち「群鶏図」より)
針と糸で表現された群鶏の袋帯。個性的でありながら着姿をぐっと重厚にまとめてくれそうです。
訪問着、袋帯ともご商談はお問合わせ下さい。
東京都美術館
2016年4月22日(金)〜 5月24日(火)
鳥獣花木図屏風、群鶏図など伊藤若冲の初期から晩年までの代表作を一堂に見られるチャンス!
(待ちきれない方へ→ 4月17日まで滋賀県のMIHOミュージアムで鳥獣花木図屏風を展示中です)