【名匠展】10月の催し「神無月 名匠展」平成29年10月14日(土) ・15日(日) – 更紗文様のきもの –
名匠展 10月の催しのご案内 更紗文様のきもの
と き : 平成29年 10月14日(土) ・15日(日) 10時〜17時
ところ : 特選きもの「名匠庵」(名古屋市名東区平和が丘4丁目299 → MAP)
更紗文様のきもの
更紗文様訪問着
木版更紗訪問着
染め名古屋帯
遥か昔、
海を渡ってやってきた布地「更紗」。
その異国の文様は時を超え
私どもを魅了し続けています。
現代のきものに写しとられた更紗文様を
ご覧ください。
〈おしなぶれ〉
□ きもの・帯各種
振袖・黒留袖・色留袖・訪問着・付け下げ・色無地・小紋・袋帯・名古屋帯・長襦袢・お宮参りきもの・七五三きもの・全国産地紬・喪服類・和装小物・和のインテリアなど
□ きもの相談会
きものお手入れ(クリーニング)・染め替え・ご寸法直し
コーディネートや着付のコツなど、ご相談いただけます。
〈草履鼻緒すげ職人来場〉
草履の底ゴム取り替え・鼻緒すげ直しなど、はきやすく調整いたします。(一部有料)
お手持ちの草履、下駄をお持ちください。
草履修理、鼻緒すげ替えなどご相談お受けいたします。
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特別企画「ジャワ更紗 ストール展」
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※「名匠展」はご来場ご予約不要ですが、あらかじめご覧になりたいものなどがございましたらメールかお電話にてお知らせいただけましたら幸いです。
<お問い合わせ先>
名匠庵 本社ショールーム
〒465-0097 名古屋市名東区平和が丘4丁目299
TEL. 052-772-4682
FAX. 052-776-5800
地下鉄東山線 一社駅から徒歩7分
一社駅(北口)からご連絡くだされば、お車にてお迎えにあがります。お気軽にお問い合わせください。
駐車場 10台有
職人さん大活躍
今週末は24日(日)まで愛知県豊橋市の
ほの国百貨店特選きものサロンで
フォーマルきもの展を開催しております。
黒留袖、振袖、色留袖、色無地、訪問着の
ご試着、ご注文をお受けしました。
帯との取り合わせ、
帯締め、帯揚げの色や素材合わせなどをご納得いただけるよう、
心を込めてコーディネートさせていただきました。
仕立て上がりをどうぞ楽しみにお待ちくださいませ。
又、同時開催として
鼻緒挿げ職人さんによる草履相談会も開催いたしました。
鼻緒の緩みを調整させていただきました
前つぼのお取替えをいたしました
今回も沢山のお客様さまが草履のご相談に
ご来店くださいました。
あんまりじっと見られると緊張してしまうといいつつ
お客様の目の前で手際よく鼻緒の挿げ替えを
してくれていました。
毎回、少しづつ草履の修理をご依頼くださる方もいて、
今度はいつあるのという嬉しいお問い合わせも
いただけるようになりました。
草履相談会は名匠庵本社で毎月開催している
『名匠展』でも毎回行なっていますが、
草履の修理や鼻緒の緩み直しなどを
気軽に持ち込めるお店が減っているようで、
皆さまに喜んでいただいているイベントです。
※草履にちなみ、鼻緒について、小物のページで特集しました。
ぜひご覧ください。
次回草履相談会は
行われます。
ご来場ご予約は不要です。どうぞお越しくださいませ。
大阪の老舗 菊之好 (きくのこのみ)の草履 〜鼻緒の楽しみ〜
たびたびご紹介しております
大阪のメーカー『菊之好』のバルーン草履。
今回は鼻緒の楽しみについてご紹介します。
帆布生地で作った一枚芯の草履をベースに、
鼻緒ひとつでいかに雰囲気が変わるか、ご覧ください。
こちらは菊之好バルーン一枚芯草履に
東京の老舗メーカー『五嶋紐』の組紐鼻緒をのせました。
白地の鼻緒、前つぼが赤という丹頂鼻緒は
柄つけが軽めの付下きもの、
格が軽めの帯合わせの時の色無地、
小紋きもの、紬きものに。
※草履台の高さが4分2半、5分3段でしたら、
訪問着にもお使いいただけます。
柄入りの組紐鼻緒は趣味の着物に。
銀糸使いの五嶋紐の組紐鼻緒は
光沢がありますので
柄が軽めの付下きもの、
格が軽めの帯合わせの時の色無地、
小紋きものに。
※草履台の高さが4分2半、5分3段でしたら、
色留袖、訪問着にもお使いいただけます。
菊之好バルーン草履に、共生地の白色鼻緒。
シンプルで合わせやすい組み合わせです。
付下、色無地、小紋、
そして紬きものにもお使いいただけます。
※草履台の高さが4分2半、5分3段でしたら、
色留袖、訪問着にもお使いいただけます。
こちらは共色鼻緒の前つぼを
赤色に変えて見ました。
赤も艶あり、艶なし、お選びいただけます。
これはお好みが分かれますね
前つぼシルバー。
カッコいいです。
個人的に
おススメの組み合わせ。
ほんのりうすいピンク色の帆布生地に
帆布生地の白鼻緒、
前つぼはゴールド。
やわらかな印象です。
菊之好製 帆布生地一枚芯バルーン草履台・共生地鼻緒
参考上代 65,000円税別
(五嶋紐鼻緒、台の高さによりお値段変動いたします。)
草履など和装小物もお手にとってご覧いただけます。
ご来社ご予約、お問い合わせは、メールにてお願い致します。
草履修理もご相談ください。
「菊之好製 バルーン草履 四分三段」を
特選きもの名匠庵の公式オンラインショップで
販売しております。
長月名匠展 ご来場ありがとうございました。
台風18号の動きを気にしながらの展示会となりましたが、
名古屋への最接近は17日夜半でしたので
お客様がいらっしゃる日中は、何とかお天気は
持ちこたえてくれました。
ご来場くださいましたお客様、
本当にありがとうございました。
「京友禅、加賀友禅、東京友禅」(三都友禅)を特集しましたが、
今回は東京友禅を見たいとおっしゃるお客様が多かったです。
こちらは東京友禅 今井 東(いまい あきら)作 訪問着
今井 東さんは
昭和33年、そして平成5年、
皇太子妃殿下の御婚礼意匠を制作するなど
皇室の御用命をお受けになる一方、
新人作家の育成にも尽力されました。
はっきりとした色合いの挿し色に、
本金の揉み箔を重ねるなど独特の作風のきものは
気品と格調に満ちています。
写真の訪問着は
細い細い絹糸で織られた艶やかな紋綸子生地に
町衆が活き活きと描かれています。
全体を広げると見事な絵巻を見るようで
眼福の一品です。
箔も刺繍も丁寧に施されていますので、ぜひ
お手に取ってご覧いただきたいと思います。
今井 東さんの作品は黒留袖もございます。
その他 東京友禅作家 星野 総次郎さん、
染の百趣 矢野の東京友禅作品など取扱っています。
もちろん京友禅、加賀友禅もご覧いただけます。
メールにてご来社ご予約の上お越しください。
宮古上布の島、後日談。
先日、9月14日、
宮古島からゆうパックが届きました。
荷主は宮古織物事業協同組合さん。
ちょうど13日に宮古島を通過した台風18号の暴風雨の様子を
テレビで見ていて心配していたところでしたので、
お電話が通じて、お話しできて安心しました。
先日宮古島を訪れた際、タクシーの運転手さんは
ここ2年ほど宮古島には台風が来ていなくて、
陸は緑が生い茂り、海は動かず珊瑚は元気がなく、
という状態が続いていたそうで
台風のうねりが海の底を洗ってくれたり、
大風が害虫を島の外に飛ばしてくれたりするけど
、、、、あんまり大きいのはこまるね。
と話していたことを思い出しました。
ところで荷物の中身は宮古上布の紺絣着尺。
数年前から名匠庵にある宮古上布の柄が、
とても大柄で珍しく、
製作に携わった方のことなどを知りたいと思い
組合に持参したものです。
そして柄を見るなり、
下地恵康(しもじけいこう)さんの工房の作では⁉︎とのこと。
下地恵康さんは昭和の図案名人といわれ、
大柄な図案を得意とし、
伝統工芸士として当時最高の技術者であり、
宮古上布保持団体の代表を務められたこともおありだそう。
持参した着尺の証紙から
国・県指定の伝統工芸品であるものの
現在の検査基準が定められる以前の作であり、
重要無形文化財とすることはできない、との事でした。
そう、ずいぶん前に織り上げられたものなのです。
その糸の、あまりの繊細さに惚れ込んで、
ある問屋さんから譲り受けた、
あまり見かけない印象的な大柄の宮古上布。
せっかくなので綺麗に整理していただき
台風が来る直前に送ってくださった というわけです。
東京での「沖縄の工芸展」を控え多忙な中
本当にありがとうございました。
他に、今回お世話になった
宮古織物協同組合専務理事の神里佐千子さんはじめ、
同じく専務理事の上原則子さん、
宮古上布染色作家の新里玲子さん、
お三方が製作された名古屋帯も一本づつ 名匠庵にございます。
(新里玲子さんは下地恵康さんの工房で修行されたそうです。)
どんな柄か、
ご興味をお持ちくださった方、ぜひ名匠庵へお越しください。
組合で購入した宮古上布についての資料なども
お手に取ってご覧いただけます。
名匠庵へのご来社ご予約、
お問い合わせはメールにてお願い致します。
長襦袢、色とりどり染まってきました。
今年6月15日の名匠庵の日々でご紹介した
長襦袢の見本染。
その見本染を参考に色を指定して、
名匠庵好みの長襦袢が先月染め上がってきました。
正絹絞染め長襦袢 約13.5m
訪問着や付け下げきもの、小紋などに最適です。
10月1日から4月いっぱいまで、
袷の時期に着ていただけます。
(※5月中も袷の時期ですが、
長襦袢は先取りで涼しい単衣を着ることを
おすすめしています。)
名匠庵本社にて実物ご覧いただけます。
ご寸法、半衿など打ち合わせの上
お仕立ていたします。
メールにてご来社のご予約をお受けしております。
宮古上布の手入れ
8月の末に訪れた宮古島。
宮古島で宮古上布を着てみたい、
という夢をひとつ叶えてきました。
宮古島の強い日差しも
高温もなんのその。
軽くてサラシャリとした肌触りの宮古上布のきものは
一日中快適に過ごすことができました。
さて、
一日着てシワになった宮古上布。
シワも味のうち、と言いつつ結構なシワです。
もう9月には季節的に着られませんので
タンスにしまいたいと思います。
用意したのは霧吹きと
新聞6日分と
きもの用ハンガー
「麻のきもののシワ取りに使う霧吹き」は、
プロ用の粒子の細かいものでなくても
大丈夫。
市販のガラスクリーナーのボトルを
しっかりなんども洗ったものに水を入れて使います。
ごく稀に 大きめの水滴が出ますが気にせずたっぷり使います。
作業は風通しの良い日陰で。
きもの用ハンガーに掛け、
下に新聞を厚めに広げて準備完了。
たっぷり全体に、霧吹きをかけます。
きものに霧吹きをかけるのはドキドキしますが
思いきってしてみて下さい。
(ただし肩山、袖山はなるべく折り目を残したいので
避けてください。)
水をたっぷり含んで光っていますね。
そっと手で生地目を整えます。
水に濡れた状態でこすると毛羽立ちの原因になりますので
注意して下さいね。
水の重みで自然にシワが伸びていきます。
40分。
だんだん乾いてきました。
シワも気にならなくなっています。
(夏場なら30分で乾きます。)
全体が乾いたら
ハンガーから外し、折り目正しくたたみます。
新聞紙で挟み、
しっかり押しをします。
上になる呉服箱の中に重いものを均等にいれています。
きものを2つ折りにした輪の部分に
きつい折り目がつくのを避けるため
少しずらして置きます。
その後、念のためもう一度ハンガーに掛け
風通しの良いところで軽く干し
きちんと畳んでたとう紙に入れ、
タンスにおさめました。
また、来年、です。
重陽の節句
9月9日は五節句のひとつ「重陽」(ちょうよう)の節句です。
ちなみに五節句(五節供とも書きます)とは
1月7日 人日 七草の節句
3月3日 上巳 桃の節句
5月5日 端午 菖蒲の節句
7月7日 七夕 笹竹の節句
9日9日 重陽 菊の節句。
季節の変わり目、節目に
神様に食べ物などをお供えして
無病息災、厄災避け、豊作などを
祈る、中国から伝わった年中行事です。
中国では古来偶数を「陰」、奇数を「陽」と考え、
奇数(陽数)の1番大きい数である9が重なる9月9日を
重陽とし、節句のなかでもひときわ重要な節目の日と
しました。
9月9日は、旧暦では10月中〜下旬にあたります。
(今年は10月28日)。
菊の花が咲くころで、菊の節句と言われる所以です。
菊は香りよく、解毒作用から薬草としても用いられ、
邪気を払い不老長寿の象徴として重陽の節句を
彩ってきました。
陽の極まる祝いの日である反面
極まれば欠けていくことへのおそれを
菊の香気が祓ってくれるのでしょう。
名匠庵初代社長 大塚正男 画 「菊花」
9月では菊の花はまだ咲いていないので、
先代社長が描いた菊の絵を出してみました。
三本仕立ての大輪の菊を何枚も描く一方で
寄り添うように咲く二本の菊も好んで描きました。
先代の菊、玄関にしばらく飾りたいと思います。
宮古上布の島
8月の末、
宮古島に行ってきました。
今年6月17日から
セントレア中部国際空港から宮古島までの
ANA直行便が就航して、約2時間30分のフライトで
行くことができます。
数年前訪れたときには那覇での乗り換え時間含めて
4時間くらいかかっていました。
ただ、この宮古島直行便、期間限定のお試し就航とのこと。
たくさんの乗客の方に利用していただき、
ぜひ通年運航を実現していただきたいと願うばかりです。
ANAさん、 お願いします!
、、、それはさておき。
名匠庵の取扱い商品は大まかに分けて
約7割がフォーマル、
約3割が紬などの趣味性の高いきものや和装小物、
和のインテリアとなっています。
フォーマルきもののご相談を日々お受けする一方で
個人的に、どうしても心惹かれる、
その魅力をぜひ知ってほしいと願うきもの、
それが「宮古上布」です。
宮古織物事業共同組合を訪ね、
宮古上布について色々教えていただいてきました。
私は、25年呉服に携わっていますが、
製作の現場で見聞きしないとわからないことが多々あります。
お客様に、生産地である宮古島のこと、扱い方などなど
私のできるかぎりでお話しさせていただけるよう
勉強を続けていきたいと思います。
宮古織物事業共同組合 専務理事 神里 佐千子さんと
宮古島で宮古上布を着る。
してみたかった夢がひとつ叶いました。
組合のみなさまにお声をかけていただき、
お話しができて、うれしいひとときでした。