真夏の礼装
東京2020オリンピック、
昨夜閉会式が行われましたね。
仕事しながらも
柔道や競泳、卓球にスケートボード、
体操が気になりソワソワし、
休日は、
一日中テレビのチャンネルを
くるくる変えすぎて
肝心な決勝戦を見逃して
金メダルをニュース速報で知るという…。
コロナ禍のオリンピック、
しかも自国開催という巡り合わせ。
立場によって受け止め方は様々と思いますが
頑張る選手を応援せずにはいられません。
今から5年前の2016年8月21日、
ブラジル・リオデジャネイロ五輪の閉会式で
五輪旗を受け取った小池都知事。
昨夜、五輪旗をバッハ会長に返還し、
その旗は
3年後の開催地、フランス・パリ市長へと
手渡されました。
閉会式の中で最も大切な儀式である
フライングオーバーセレモニー
(五輪旗の引き継ぎ式)に今回も都知事は
色留袖で臨まれました。
7月、8月の盛夏に着る
「絽」の「比翼付色留袖」(おそらく一ツ紋)に
金糸をふんだんに使った「ねん金綴袋帯」。
帯締め帯揚げを白でまとめ
礼装用白骨末広を帯に差した
盛夏の礼装のお手本のような装いです。
友禅染と金駒刺繍で描いた
美しい扇子の図柄は
「末広がり」を願う縁起の良い柄で、
次のパリ大会へのエールが込められた
素敵なコーディネートだと思いました。
また、
レスリング女子50キロ級で
金メダルを獲得した
日本の須崎優衣選手の表彰式に登場し、
ビクトリーブーケを渡した伊調馨さんも
きれいな水色を無地染めした五ツ紋付の
振袖姿でしたね。
2016年のリオ五輪で4冠を達成し
国民栄誉賞を受賞した際に贈られた
金メダルをイメージした金色の袋帯を
合わせて、こちらもメダリストへの
お祝いの気持ちがこもった礼装姿でした。
世界が注目した
東京2020オリンピックの大切な場面に
和服姿で登場してくださって
とても嬉しい瞬間でした。