名残りのさくら
今年の3月24日と、3月30日付の名匠庵の日々で
京都と名古屋の桜をご紹介しました。
今日はその後のお話。
3月30日には満開だった平和公園、
4月4日の景色は
遊歩道いちめんの花びら。
散り静まったこの道を行くと、
咲いている時よりも濃厚な
さくらの香りが充満しています。
苔蒸した幹から新しい花が。
平和公園のソメイヨシノ、
この春さいごの一輪です。
ところ変わって3月24日にはつぼみだった
京都地方裁判所の枝垂れ桜。
4月8日に通りましたら、、、
京都御所を背にして富小路通を下がっています。
裁判所をぐるりと囲む枝垂れ桜は散り初め。
咲いたばかりの時にはもっと濃い桜色だったそうです。
さて、
クイズです。
この桜、京都で撮影しました。
どこのお庭でしょう⁉︎
ヒント①
天台宗の門跡寺院
庭園のハートの苔山が近ごろ評判です。
ヒント②
この寺院の近くに幕末から明治期の代表的な政治家が
隠棲した住居が残されています。
この寺院で坂本龍馬や中岡慎太郎らと密談を交わしたと
言われています。
ヒント③
この政治家の苗字はこの寺院のある土地の名前と同じです。
おまけ
この寺院の庭園の、
楓の木々の葉が漆黒の床板に映り込む様は
「床みどり」「床紅葉」「雪化床」と呼ばれ
参拝に訪れる人々を魅了し続けています。
答えは、、、、
そうです、岩倉実相院! 政治家は岩倉具視卿。
実相院「つるの間」から眺めた「こころの庭園」の枝垂れ桜です。
大好きな京都の、大好きな寺院のひとつ。
4月8日、朝9時の開門と同時に一番のり、
誰もいない実相院の枝垂れ桜を独り占めしてきました。
今年の桜便りはこれでおしまい。
また来年もたくさんの桜に出会えますように、、、。
岩倉実相院
京都府京都市左京区岩倉上蔵町121
075-781-5464
※「つるの間」春の特別公開は5月8日までです。