令和
菅官房長官が新しい元号を発表しました。
令和 (れいわ)
「大化」から数えて248番目の元号で
5月1日から施行されます。
発表の様子を名匠庵のテレビで
ドキドキしながら拝見しておりました。
出典は万葉集。
7世紀後半〜8世紀にかけて編纂された
20巻からなる日本最古の和歌集です。
その万葉集の中の
梅の歌三十二首の序文から
令と和の文字がとられたそうです。
国立国会図書館デジタルコレクションで
インターネット公開されている
慶長年間版の万葉集
萬葉集. 巻5-6
コマ番号15
請求記号WA7-47
からその序文を見ることができます。
奈良時代 天平二年正月十三日
(西暦730年2月8日)
福岡太宰府の帥(そち)大伴旅人の邸宅に集まって催された歌会「梅花の宴」。
時に初春(しょしゅん)令月(れいげつ)にして気淑(き よ)く風和(かぜやわら)ぎ
梅の枝には鏡の前の白粉のように清らかな花
蘭は珮(はい)後の香(こう)を薫(かおら)す
「令月」はよい月、おめでたい月
「淑」はしとやか、清らか
「珮」は 帯の飾り玉
…宴の様子を一生懸命想像しています。
「太宰府展示館」には梅花の宴を再現した博多人形が
展示されているそうですから
いつか訪れてみたいと思いました。
今まで万葉集をじっくり読む事は恥ずかしながら
ありませんでした。
徒然草の
ひとり灯火のもとに文をひろげて
見ぬ世の人を友とする
という一節をふと思い出し
久しぶりに読書の楽しみを思い出しました。
奈良時代の「珮」を身につけた装束を調べてみたり
古典に親しむよいきっかけの日になりました。