夢の途中
平成30年6月30日(土)の丸栄百貨店閉店まで
今日を含めあと3日。
日中は毎日丸栄館内にいるのでわかりませんでしたが
この地方の情報番組や新聞などで
連日丸栄の話題が取り上げられているようですね。
8階の呉服売場にも
お得意様や懐かしいお客様、
取引先や丸栄OB、OGの大先輩が
立ち寄ってくださり
ありがとう、お元気で、
今後ともよろしくとの言葉が
あちこちで飛び交っています。
そして一番多くいらっしゃるのが
カメラ片手に丸栄館内を撮影されるお客様です。
戦後まもなく営業を再開した丸栄は
関西建築界の巨匠村野藤吾氏に設計を託し
とびきりモダンな百貨店として名を馳せました。
幾度か改装を重ねた現在、
当時の面影は薄らぎつつありますが
そのデザインはいまもところどころ残っています。
西側壁面 有名なモザイク壁
東郷青児画伯デザインのエレベーター扉
皆さんが必ず撮影していらっしゃる
東側階段8階からの手すり。真似して撮って見ました。
ところ変わって
こちらは地下鉄栄駅と丸栄を結ぶ
サカエ地下街、名物「クリスタル広場」の現在の様子。
クリスタルも噴水もいま取り払われてまっさらな状態で
来年のサカエ地下街50周年に向け改装工事の真っ最中です。
今は共に歴史を刻んだ丸栄との歩みを
パネル展で振り返っています。
栄周辺がこの先どう変わっていくのか、
まったく想像できません。
けれどきっとどなたかが描いているであろう
未来の栄地区の設計図や建築パースに向かって
各方面、多くの方々がもう動いているのだと思います。
あちこちで繰り返される工事や
閉店、開店の紅白幕、
完成してしまえばきっと忘れてしまうであろう
この夢の途中の風景を
このページに残しておきますね。