三寺まいり
商用で14日から飛騨高山にいます。
雪を心配してスノーブーツに
もっこもこのダウンコートという重装備で
JR高山駅に降り立ちまして
雪がない。
駅舎が綺麗になってる。
…と、2度びっくりしました。
常宿の本陣平野屋のみなさんも
こんなに雪のない冬は記憶にないと
おっしゃってました。
高山 古い町並
新駅舎は
2016年(平成28年)秋に完成し
運用が開始されたそうです。
毎回、車で移動しておりましたので
今日までまったく
新駅舎の事を存じ上げませんでした。
昭和レトロな前駅舎も懐かしいのですが
綺麗で過ごしやすい空間で、
訪れた方はうれしいと思います。
さて
1月15日は飛騨古川の伝統行事
「三寺まいり」。
肝心の夜まではいられませんが
せっかくなので
高山から列車で飛騨古川まで
足を延ばしてみました。
親鸞聖人の御遺徳を偲ぶお七夜は
1月9日から御命日とされる1月16日の期間、
聖人を信仰する全国の宗派のお寺で
行われますが、飛騨古川のお七夜は
1月15日に円光寺、真宗寺、本光寺の
三つのお寺を巡って詣でる
「三寺(さんてら)まいり」のならわしで
200年以上続く歴史ある伝統行事です。
飛騨古川の三寺まいりがこれほど
有名になったのはやはり
一夜限り町中に灯される巨大な雪像ろうそく、
そして
きもの姿の若い娘さんたちが灯す
雪の瀬戸川沿いの千本ろうそくの
情景に人々が惹かれるのだと思います。
明治、大正の時代に真冬の野麦峠を超え
信州長野の岡谷、諏訪の製糸工場で
蚕から生糸を引く「糸引き」の一年奉公を終え
年の瀬にふるさとに戻った若い娘さんたちが
この日に着飾って巡拝し、
男女の出会いが生まれたことから
縁結びの行事としても受け入れられてきたそうで
娘さんたちの
白いろうそくは
良縁成就のお願いまいりに。
願いが叶えば
恋愛成就の赤いろうそくで
お礼参りをします。
和ろうそく三嶋屋さんにて。三寺まいりについて教えてくださいました。
ろうそくの点灯式は1月15日の16:00。
雪像ろうそく、千本ろうそく、
祈願とうろう流しは16:00〜21:00。
きもの姿で三寺まいりを楽しめるように
きものレンタルも行われています。
今年は雪の少ない三寺まいり。
点灯前の静かな町を歩いて巡り
後ろ髪を引かれる思いで
飛騨古川を後にしました。
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