美しいキモノ
美しいキモノ
今、名匠庵本社ショールームの
一階展示会場には
きものファンと、
きもの従事者のバイブル的季刊誌、
今年で創刊66周年を迎える
婦人画報社の「美しいキモノ」が
飾られています。
写真 左
平成2年(1990年)美しいキモノ夏号の別冊付録
「復刻版きもの談義」。
昭和28年(1953年)4月の創刊号から
4号(昭和29年3月)までの塩町末さんの読み物
「きもの談義」がまとめられています。
表紙は「美しいキモノ創刊号」。
モデルは女優の香川京子さん。
写真 右
昭和63年(1988年)、昭和最後の冬号。
重厚な加工が施された、華やかな振袖が
何ページにも渡り紹介されています。
写真 左
平成元年(1989)、平成最初の春号。
読み物は「きもので綴る昭和史」、
懐かしのマジョリカお召しの話題も。
重い加工の黒留袖や爪綴れの袋帯、
絵羽コートも多くのページを割いて紹介しています。
写真 右
平成31年(2019年)、平成最後の春号です。
30年の間にずいぶんページ数も減りました…。
黒留袖は紹介されておらず、
きれいな色合いにシンプルな柄の付け下げが
紙面を飾っています。
「平成時代」の終わりに。
ご来社くださったお客様と
新旧の「美しいキモノ」を読み返し、
きもの談義に花を咲かせています。
明日から「令和元年」。
なんでもネットで手に入るこの時代に
きもの製作者と
仕立て、加工職人と
お客さまを繋ぐパイプ役である
私どものありようと責任を
いま一度かみしめています。