出張きものサロン
先日、
催事のお知らせでご案内させていただいた
「出張きものサロン」。
愛知県豊橋市駅前大通りの
「開発ビル」1階
イベントスペースで
明日3月27日(土)〜29日(月)
10時〜17時の日程で開催いたします。
今日はその準備のため豊橋市に来ておりまして
今作業が終わったところです。
夏の和装小物や
麻や絹のマスクもご用意しました。
涼しげな半衿もあります。
三密を避けるため
ご予約制とさせていただきます。
各自
①10:00〜
②13:00〜
③15:00〜
特選きもの名匠庵
052-772-4682
までご連絡くださいませ。
一年前
一年前、2020年3月15日。
豊橋市の「ほの国百貨店」が
閉店いたしました。
わたくしども名匠庵も
7階で特選きものサロンを出店しており
最後の日も店頭でお客さまをお見送り
しました。
こちらは今年3月15日の様子です。
内装は完全に撤去されていました。
あれからはや一年。
閉店後すぐコロナ禍で
外出自粛などあり
経験したことのない日々の中
自粛期間の解除を待って
お客さまとは個別にお約束をし、
感染対策に気を配りつつ
ご自宅への訪問や、名匠庵へのご来店を
ご案内してまいりました。
これからも、こんな状態が続いていくと
思われますが、
桜が開花し、
オリンピックの聖火が4月6日に
豊橋、豊川へ、
という明るい話題もありますね。
豊川稲荷前交差点にて
そんな中
3月27日(土)
3月28日(日)
3月29日(月)
の三日間、豊橋駅前大通りの
開発ビル1階イベントスペースで
「出張きものサロン」を開催いたします。
(詳しくは「催事のお知らせ」をご覧ください。)
会場の豊橋「開発ビル」は
読売文化センターや
名豊ミュージック、
旅券センターなどなど
地元の皆さまにはおなじみのビルですが
建て替えの計画があり
わたくしどもの
「出張きものサロン」展が
1階イベントスペース最後の催しとなるそうです。
名残り惜しいことですが
ぜひご来場ご予約の上
展示会へお越しくださいませ。
ご依頼、あれこれ
近ごろ、
ホームページや
インスタグラムなどを通じて、
初めてのお客さまから
お問い合わせや
ご依頼をたくさんいただきます。
先日は
おばあさまお持ち込みの生地で
羽織を作って、とのご依頼。
コスプレ用に。
3歳から5歳くらいまで
羽織れるとといいな…とのリクエスト。
仕立て屋さんと打ち合わせしつつ
なんとか仕立て上げて
お納めしました。
のちの参考に
撮影許可をいただきまして
首の付け根から床までが78㎝の
ボディに羽織らせてみました。
※羽織の下の隊服は
わたくしのお手製です(笑)。
雰囲気…出て…るかな?
大抵のご依頼には出来る限り
全力でお応えしたいと思っています。
発信させていただいている
ホームページなどから
ここなら相談にのってくれそう、という
そんな気配を感じてくださったとしたら
本当に嬉しい限りです。
泪の茶杓 -徳川美術館-
名匠庵から車で約30分の徳川美術館。
感染対策をしっかりしつつ
行ってきました。
駐車場から玄関までの歩道。
庭園の滝の音と小鳥の鳴き声が聞こえる気持ちの良い小道です。
徳川美術館
今月末の
2月28日は「利休忌」。
時の天下人豊臣秀吉を怒らせ
京都の聚楽第を追われた千利休。
京を去るまでの日々に
自らが削った白竹の茶杓で
最後の茶会を開きました。
大阪、堺への船出の日
渡し場まで見送りにきた
古田織部にその茶杓が渡されました。
その後京へ呼び戻され
1591年(天正19年)2月28日。
千利休はこの日、切腹しました。
弟子であった古田織部は
形見の茶杓を入れるため、
中が見えるように四角の窓を開け
黒漆をかけた共筒をつくり
毎日床の間で拝んでいたそうです。
時は流れ
1615年(慶長20年)6月11日。
古田織部は豊臣家が滅亡したのち
豊臣に通じていたと誤解され
徳川家康により
切腹を命ぜられました。
この茶杓と共筒を含む織部の財産は
徳川家に没収され、家康の死後
御三家に分与されました。
茶杓と共筒は
家康公の九男、
尾張徳川家初代義直に渡り
今なお名古屋市の徳川美術館で
大切に保管されています。
茶道を嗜む方のみならず
あまりに有名なこの竹茶杓
銘を 泪 (なみだ)。
利休忌を挟んだ約1週間だけ
徳川美術館で毎年特別公開されます。
2021年、今年は
2月20日(土)〜3月2日(火)。
お互いに距離を取りあう
静かな緊張感の中
430年前に削り出された
1本の細い茶杓を前に
日本史の1ページに想いを馳せる
ひとときでした。
徳川美術館
https://www.tokugawa-art-museum.jp/
特別公開 泪の茶杓
2021年2月20日(土)〜3月2日(火)
特別展 尾張徳川家の雛祭り
2021年2月6日(土) 〜4月4日(日)
春ですね
名古屋の街に雪が降り
名匠庵の庭も珍しく雪景色です。
ご近所、平和公園の梅の花にも雪が。
岐阜県の白川郷では
今朝の積雪が2メートルにも、
とのニュースを聞きながら
陽が差せばすぐに消えてしまう
庭先の春の雪をながめています。
ところで先日、
催事のお知らせに掲載させていただきましたが
3月13日(土)、14日(日)の2日間
名古屋市名東区の名匠庵本社にて
弥生名匠展を開催いたします。
振袖や黒留、色留袖、
訪問着や付け下げ
帯、小物類など
そろそろご用事は
ございませんか?
明るく華やかな美しいきものを
ご覧になりませんか?
きものの仕立て直しや
お手入れをどこにだしていいか
お困りではないでしょうか。
草履のお直しもこちらで承ります。
密を避けるため、
ご予約制とさせていただきます。
どうぞ
弥生名匠展にお越しくださいませ。
創業50周年
株式会社名匠庵は
おかげさまで今期、
会社創業50周年を迎えます。
昭和46年(1971年)
先代社長大塚正男により創業、
翌年昭和47年(1972年)に会社設立。
名匠庵歴代の
営業、事務、デパート担当の先輩方、
きものコーディネーターの先生方、
仕立て、加工職人の皆さま、
お取引先さま、
そしてなによりお客さま…、
名匠庵に関わってくださる皆さまに
この場をお借りして感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。
こちらは
約50年前の
仕入台帳と売上台帳。
記念すべき、第1期のものです。
たくさんのお取引先のお名前が…、
残念ながら廃業された先も多いのですが
創業以来、現在に至るまで、
長い長いお付き合いの先様も
まだまだ健在です。
きもの商いに限らず、
大変厳しい経済情勢ですが
名古屋の地から
今、お客さまの役に立つことは何か、
考え続けていきたいと
思っています。
謹賀新年
小合友之助 「丑図」
年頭に際し
皆様のご健康と
なお一層のご繁栄を心よりお祈り申し上げます
本年も相変わらずご愛顧のほど
よろしくお願い申し上げます
良い1年になりますように
株式会社名匠庵
代表取締役 大塚明則 (丑年生まれ)
エール
大掃除をしていて、
ちっちゃな本が出てきました。
歌本です、歌本。
「唄のしおり」ですって。
なつかしいですねぇ…。
昔はバス旅行には大抵こんな歌の本が
配られて、みんなで歌いましたよね。
みんなで歌って本当に楽しかったことを
思い出しました。
ちょっと中を見てみましょう…
最新ヒットソング。
赤い風船、恋する夏の日!
ふむふむ。
知ってる曲けっこうありますよ。
民謡も有名どころ押さえてますね。
「船頭可愛や」
朝ドラ「エール」で知りました。
「暁に祈る」
これも「エール」に出てきました。
「露営の歌」
こちらもそう。
NHK朝の連続テレビ小説「エール」。
古関裕而さんとその妻金子さんがモデルでした。
古関裕而さんは福島県、
金子さん(ドラマでは音さん)の出身は
愛知県豊橋市です。
今年3月15日に閉店した豊橋市の
「ほの国百貨店」も、
このドラマの誘致活動を見守っていました。
(私どももほの国百貨店に出店しておりました)
放映が決まりこれで地元豊橋も盛り上がる、と
思っているうちに百貨店の閉店、
そしてコロナ禍…。
それでも、。
「エール」のドラマに流れる歌でずいぶん
元気をいただきました。
皆さまの応援歌はなんですか
みんなで声を合わせて歌える日は
まだ少し先のようですが
心の中に元気の出る歌ひとつ持って
来年も元気にいきましょう!
どうぞ良いお年を。
今年の漢字
京都に出張中の営業部長からメールが。
撮影:営業部長渡部
清水寺…
そこでピンときました。
今日12月14日は師走恒例の
「今年の漢字」発表の日でした!
今年の漢字は…
撮影:営業部長渡部
「密」。
大きいですね…!縦1、5m 横1、3mだそうです。
密閉、密集、密接の「密」。
今年本当に何度も見聞きした文字ですね。
または…
人との繋がりを
とても意識した親密の「密」とも。
11月1日から12月6日の期間、
日本漢字能力検定協会が全国から
ハガキとインターネットで募集した中の
最多がこの「密」だったそうです。
午後2時、
清水寺の本堂、清水の舞台で、
森清範貫主が揮毫されました。
営業部長が4時ごろに
あ、今日は漢字の日!と思い出し
清水寺に到着した時には
ご本尊に奉納され、
今年一年のお清めと
来年の平安を祈るご祈祷の後でした。
12月23日(水)までは
清水寺の本堂外陣でご覧になれます。
12月24日(木)からは「今年の漢字」の
主催者「漢字ミュージアム」で公開されるそうです。
本堂ご本尊に奉納されたこの
森清範貫主揮毫の「密」。
実物を間近で拝見できましたら
良い厄除けになりそうですね。
よもやよもや…。
こんなに時間がかかるとは…。
決算の付立に
ずいぶん時間がかかってしまいました。
さあ、これから数えるぞ、の図
11月30日が名匠庵の決算日。
いつもは数人で一気に終えるのですが
今年はスタッフが少なく、
お店を閉めて数日ががりでした。
月曜日からは通常通り。
ご予約のお客さまをお迎えします。
毎年のことですが
一点一点状態を確認しながら数えるこの作業は
あらためて自社のきものを再発見する
良い機会でもあります。
これは数年前、京都の
「染の百趣矢野」さんから仕入れた特選振袖。
箱から出して、営業部長が一言。
「炎(ほむら)っていう題なら良かったね」。
大ヒット中の映画
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のテーマソング
LiSAさんの「炎」。
そして登場人物、炎柱の煉獄杏寿郎さんを
連想させるこの振袖、
実際のタイトルは「抽象」。
抽象ということならば
炎に見立ててもいいでしょう!
…と、いうことで。
ほぼにわか鬼滅の刃ファンの我々は
この振袖を「煉獄さん」と呼んで
しばらく展示することにしたのでした。