こんなときこそ
名匠庵本社の一階広間、
配置替えの真っ最中です。
庭が見渡せる明るい縁側に
テーブルを置きまして…、
ここで、
きものに関するご相談をお受けします。
これまでも、この広間で
数々のご相談をお受けしておりましたが
いちばん居心地の良いこの場所を
「きもの相談室」として
お客さまときものを挟んで
ゆっくりお話し出来るようにしました。
お茶会や成人祝い、お嫁入り、
入学、卒業式、お宮参り用に
新しく購入したい、
時間が取れるようになったので
ちょっと普段着のきものを着てみたい、
暑いので夏のきものを買い足したい、
七五三きものの肩揚げや小物合わせ、
このシミ取りたい、
寸法があわない、
半衿つけて〜!、
ご自分の振袖をお嬢様の寸法にしたい、
この草履古いけど履ける?
このきもの、何?いつ着る?
この帯どのきものに合うの?
この帯締め、いつ使うもの?
帯を二部式にして欲しい、
昔からタンスに入っている
白い…生地?反物?どうすれば良い?
たとう紙を購入したい、
きものの畳み方教えて!、
楽な着方教えて!、
美容院に持ち込むきものと小物
これでちゃんと揃ってるかな?、
などなど、
などなど、
書いていると止まらなくなってしまいますが
きものについて
お話しできる場所です。
対面で、
という事が難しい時です。
着てお出掛け、も少ないですね。
ですがこんな時こそ
きものに触れる時間をもって
いただけたらと思います。
ご来社はご予約制です。
ご希望日をお知らせください。
真夏の礼装
東京2020オリンピック、
昨夜閉会式が行われましたね。
仕事しながらも
柔道や競泳、卓球にスケートボード、
体操が気になりソワソワし、
休日は、
一日中テレビのチャンネルを
くるくる変えすぎて
肝心な決勝戦を見逃して
金メダルをニュース速報で知るという…。
コロナ禍のオリンピック、
しかも自国開催という巡り合わせ。
立場によって受け止め方は様々と思いますが
頑張る選手を応援せずにはいられません。
今から5年前の2016年8月21日、
ブラジル・リオデジャネイロ五輪の閉会式で
五輪旗を受け取った小池都知事。
昨夜、五輪旗をバッハ会長に返還し、
その旗は
3年後の開催地、フランス・パリ市長へと
手渡されました。
閉会式の中で最も大切な儀式である
フライングオーバーセレモニー
(五輪旗の引き継ぎ式)に今回も都知事は
色留袖で臨まれました。
7月、8月の盛夏に着る
「絽」の「比翼付色留袖」(おそらく一ツ紋)に
金糸をふんだんに使った「ねん金綴袋帯」。
帯締め帯揚げを白でまとめ
礼装用白骨末広を帯に差した
盛夏の礼装のお手本のような装いです。
友禅染と金駒刺繍で描いた
美しい扇子の図柄は
「末広がり」を願う縁起の良い柄で、
次のパリ大会へのエールが込められた
素敵なコーディネートだと思いました。
また、
レスリング女子50キロ級で
金メダルを獲得した
日本の須崎優衣選手の表彰式に登場し、
ビクトリーブーケを渡した伊調馨さんも
きれいな水色を無地染めした五ツ紋付の
振袖姿でしたね。
2016年のリオ五輪で4冠を達成し
国民栄誉賞を受賞した際に贈られた
金メダルをイメージした金色の袋帯を
合わせて、こちらもメダリストへの
お祝いの気持ちがこもった礼装姿でした。
世界が注目した
東京2020オリンピックの大切な場面に
和服姿で登場してくださって
とても嬉しい瞬間でした。
真夏の豊橋にて
愛知県豊橋市、
豊橋駅前の
豊鉄ターミナルビルに来ています。
只今豊鉄ターミナルビルの1階で
「出張きものサロン」を開催中です。
昨年閉店した
ほの国百貨店のお客さまを中心に
期間限定できものの相談をお受けしています。
夏のきもの
夏の和装小物の他、
名匠庵オリジナルの
「麻の半襦袢と麻裾よけのセット」も
お披露目中です。
半襦袢の半衿は小千谷の楊柳麻半衿を
お付けしました。
ご自宅でお洗濯できますので
汗の季節も安心です。
サイズはM、Lの2種類ですが
ご寸法に合わせて別注も承っています。
今年は
夏のきもののご注文を多くいただいています。
夏の暑さが年々厳しくなってきているため
今は着て出掛けることができなくても
来年用にとのご依頼が多いです。
亀甲絣の能登上布など本格的な絣模様が人気です
8月3日(火)午後5時まで開催しております。
お近くの方はどうぞお立ち寄りくださいませ。
特選きもの名匠庵「出張きものサロン」
8月1日〜3日 10時〜17時
豊橋市駅前大通1丁目46-1
豊橋ターミナルビル1階会議室
お問い合わせ
052-772-4682 大塚まで
京都でドラえもんに会ってきました
メーカーさんへのお支払いや
加工の打ち合わせのために
京都に行ってきました。
久しぶりに訪れた京都は
とても静かな印象です。
連日の暑さや
コロナの影響、
オリンピックをお家で観戦などなど
いろいろあって
街行く人が少ないんですね。
今回は、
用事が早々に終わり、
せっかくなので
気になっていた催しに行こう
ということになり
京都市京セラ美術館に
寄り道しました。
美術館は平安神宮の大鳥居横にあります
「THEドラえもん展 KYOTO 2021」村上隆作品
国内外で活躍する28組のアーティストが
それぞれに表現した「ドラえもん」。
一部の作品は撮影オッケーだそうです
じわじわと共感できる作品あり、
これもまたドラえもんなの?という
楽しい驚きもあります。
ドラえもん…、昔よく見てて、
今も、好きだったんだと思い出しました。
ドラえもんに会えるのは
9月5日まで。
京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
2021年7月10日(土)ー9月5日(日) 月曜休館
8月9日(月・振休)は開館
Tokyo 1964
昭和39年(1964)12月、
朝日新聞社から発行された写真集
「’64 東京オリンピック」
を眺めています。
開会式、閉会式、競技、
選手村の写真に加え
10月10日から10月24日まで
15日間全日程の
「オリンピック日記」や
入賞者の成績一覧まで
オリンピックの興奮が
この一冊に綴られています。
以前、
古書店で見つけ手に入れたこの写真集
その中の、表彰式の一コマ
メダル授与式の補助要員の女性が…
振袖姿なんですよね!
振袖も帯もお草履も写真からでも
質の良さが伝わってきます。
今、ちょうど
東京国立博物館の平成館1階で
東京2020オリンピック・パラリンピック
開催記念特別企画「スポーツNIPPON」
が開催されていまして、
なんと!
当時の振袖が展示されているそうです。
背中に五輪マークの刺繍があしらわれて
いたことを初めて知り、
出来ることなら見に行きたいと
うずうずしているところです。
手元の写真集では
海外の女子選手たちが
きもの姿で嬉しそうに
している写真もありました。
こんな風に
古典柄の優美なきもので
おもてなしができたなら
どんなにか良かったことか…
東京2020大会は
テレビ観戦で応援するとして。
せめて
状況が落ち着きましたら
国立博物館に五輪の紋付振袖を
見に行きたいと願っています。
東京都台東区上野公園13-9
03-3822-1111
東京2020オリンピック・パラリンピック
開催記念特別企画 スポーツNIPPON 展
2021/7/13〜2021/9/20
前期展示7月13日(火)〜8月15日(日)
後期展示8月17日(火)〜9月20日(月)(祝)
日本が初めて参加したストックホルム大会
三島弥彦選手のユニフォームや
金栗四三選手の資料、などなど
見逃せない催しです。
明治村
愛知県犬山市の「博物館明治村」。
名古屋市名東区の名匠庵から約30km、
高速道路利用で約40分の距離です。
東京ドーム約21個分の緑豊かな敷地に
明治時代の建造物が移築されています。
自然に癒されつつ
運動不足解消と
近代史を体感することができるので
おすすめのスポットです。
ところで。
日本の「近代」とは…?
1868年(慶応4年・明治元年)から
大正を経て
1945年(昭和20年)の
太平洋戦争終戦まで。
「現代」は終戦後から
平成を経て
令和の、今現在までのことだそう。
現代人が最も知っておくべき
近代から現代。
歴史の授業で習ったかもしれませんが…、
何しろ旧石器、縄文時代から始まって
近代になる頃には教科書も駆け足で
正直あまり理解できていないと…思います。
今年の大河ドラマ
「青天を衝け」の
主人公渋沢栄一も
幕末から明治、大正、昭和の時代を生き、
数々の事業を手がけ
帝国ホテルの設立にも関わりました。
建築家フランク・ロイド・ライト設計の
当時の中央玄関部分が
明治村に移築されていて
栄一氏もこの玄関に立ったかと思えば
感慨深いものがあります。
「青天を衝け」、ドラマは
いよいよ大政奉還、
明治の時代へと突入しますね。
明治村には
聖ヨハネ教会堂、
西郷隆盛の弟西郷従道邸など
重要文化財に指定されている
明治の建造物が移築されています。
また手回しガラ紡績機など
近代化産業遺産群も
数多く展示されています。
西郷従道邸
明治村のなにが凄いか、
といえば
そのすべてが本物であるということ。
明治村の設立に関わった
土川元夫氏の言葉を
ご紹介します。
明治村が近郊にあることを
とても誇らしく思います。
そして、
明治村に来るたび思うこと
江戸から明治
日本髪から洋髪に
和服から洋服へ。
明治という
とてつもない大転換期を経て
それでも
今なおきものは作られ
大事な節目にはきものを着、
きもので季節のおしゃれも楽しみます。
この先も
きものはこの国に残ると
そう信じます。
一年の半分
一年365日、
日単位で考えると
その半分は7月2日。
月単位では
6月30日、まさに今日です。
この日を「ハーフタイムデイ」と呼び
それまでの半年間を振り返って
年初に立てた目標を思い出したり
後半に向かって思いを新たに歩き出す、
そんな日です。
振り返ればあっという間、
そしていつの間に⁉︎という半年間…、
こちらは
先日訪れた愛知県犬山市の
「博物館明治村」より
旧三重県庁舎2階の
「明治の時計展示室」です。
明治時代の時計に囲まれて、
誰にでも平等に過ぎていく
「時」というものを静かに噛みしめる、
そんな時間が持てました。
ご依頼、あれこれ その2
我が社のモットーは、
「お客さまからのご依頼には
出来る限り全力でお応えする」、です。
最近のご依頼ごとより…
かわいい3歳のお草履。
数十年も前のもの。
片方の鈴が取れてしまって行方不明に。
草履のメーカーさんから小鈴を2個取り寄せて
新しく付け替えさせていただきました。
こちらは祖母様の江戸小紋を
3歳の三ツ身きものに、とのご依頼。
まずは解いて、
八掛の色は…、あえて白に。
背縫いのあるきものですが
加賀の「背守り押し絵紋」を
金沢のえり華さんからお取り寄せしました。
被布ではなく帯を締める予定なので
良いワンポイントになりました。
押し絵紋は寺井正恵さんの作。
数あるなかからお孫さんがご自身で選んだものです
そしてこちらは…、
手持ちの残布をなんとか活かしたい、
とのご相談。
草履バックの老舗メーカー
菊之好さんに依頼して
クラッチバックに生まれかわりました。
持ち手のチェーンなど、
さすがのクオリティです。
そのほかあれこれ
ご依頼ごとをたくさんいただいております。
お納めする時の
お客さまの嬉しそうな笑顔が
なによりの励みになります。
いつもありがとうございます。
明日は呉服の日
毎年5月29日は
529で、ごふく、呉服の日です。
昨年3月に閉店した
愛知県豊橋市のほの国百貨店で
特選きものサロンを運営していた関係で、
東愛知新聞社より広告記事の取材をお受けし、
豊橋市内の呉服屋さんとともに
前日の今日28日掲載していただきました。
ほの国百貨店閉店後も
豊橋市をはじめ東三河のお客さまには
引き続きお着物のご相談をお受けするため
感染状況に留意しつつ
名古屋と豊橋を行き来しておりますので、
この新聞で、弊社にご興味を持たれた方は
ぜひぜひお気軽にご連絡くださいませ。
きもの「切手」出ました
郵便局の記念切手
「日本の伝統・文化シリーズ」から
第4集「きもの」が今日5月21日から
販売されています。
先日郵便局で予告ポスターを見かけて
密かに楽しみにしていました。
シール式で
封書用が1シート840円、
ハガキ用は630円。
いずれも1シートに十種類のデザイン切手が
印刷されています。
江戸時代から昭和のきものの良いとこ取りで
図案の名称も添えられ、
なんとも美しい切手シートです。
小さな小さな切手ですが、
きものの図案がはっきりわかり、
日本の印刷技術の高さにも
改めて驚いています。
1シートは記念に取っておくとして…、
あとは惜しまず使おうと思います。
受け取った方の、喜ぶ顔を
思い浮かべつつ…。