エール
大掃除をしていて、
ちっちゃな本が出てきました。
歌本です、歌本。
「唄のしおり」ですって。
なつかしいですねぇ…。
昔はバス旅行には大抵こんな歌の本が
配られて、みんなで歌いましたよね。
みんなで歌って本当に楽しかったことを
思い出しました。
ちょっと中を見てみましょう…
最新ヒットソング。
赤い風船、恋する夏の日!
ふむふむ。
知ってる曲けっこうありますよ。
民謡も有名どころ押さえてますね。
「船頭可愛や」
朝ドラ「エール」で知りました。
「暁に祈る」
これも「エール」に出てきました。
「露営の歌」
こちらもそう。
NHK朝の連続テレビ小説「エール」。
古関裕而さんとその妻金子さんがモデルでした。
古関裕而さんは福島県、
金子さん(ドラマでは音さん)の出身は
愛知県豊橋市です。
今年3月15日に閉店した豊橋市の
「ほの国百貨店」も、
このドラマの誘致活動を見守っていました。
(私どももほの国百貨店に出店しておりました)
放映が決まりこれで地元豊橋も盛り上がる、と
思っているうちに百貨店の閉店、
そしてコロナ禍…。
それでも、。
「エール」のドラマに流れる歌でずいぶん
元気をいただきました。
皆さまの応援歌はなんですか
みんなで声を合わせて歌える日は
まだ少し先のようですが
心の中に元気の出る歌ひとつ持って
来年も元気にいきましょう!
どうぞ良いお年を。
今年の漢字
京都に出張中の営業部長からメールが。
撮影:営業部長渡部
清水寺…
そこでピンときました。
今日12月14日は師走恒例の
「今年の漢字」発表の日でした!
今年の漢字は…
撮影:営業部長渡部
「密」。
大きいですね…!縦1、5m 横1、3mだそうです。
密閉、密集、密接の「密」。
今年本当に何度も見聞きした文字ですね。
または…
人との繋がりを
とても意識した親密の「密」とも。
11月1日から12月6日の期間、
日本漢字能力検定協会が全国から
ハガキとインターネットで募集した中の
最多がこの「密」だったそうです。
午後2時、
清水寺の本堂、清水の舞台で、
森清範貫主が揮毫されました。
営業部長が4時ごろに
あ、今日は漢字の日!と思い出し
清水寺に到着した時には
ご本尊に奉納され、
今年一年のお清めと
来年の平安を祈るご祈祷の後でした。
12月23日(水)までは
清水寺の本堂外陣でご覧になれます。
12月24日(木)からは「今年の漢字」の
主催者「漢字ミュージアム」で公開されるそうです。
本堂ご本尊に奉納されたこの
森清範貫主揮毫の「密」。
実物を間近で拝見できましたら
良い厄除けになりそうですね。
よもやよもや…。
こんなに時間がかかるとは…。
決算の付立に
ずいぶん時間がかかってしまいました。
さあ、これから数えるぞ、の図
11月30日が名匠庵の決算日。
いつもは数人で一気に終えるのですが
今年はスタッフが少なく、
お店を閉めて数日ががりでした。
月曜日からは通常通り。
ご予約のお客さまをお迎えします。
毎年のことですが
一点一点状態を確認しながら数えるこの作業は
あらためて自社のきものを再発見する
良い機会でもあります。
これは数年前、京都の
「染の百趣矢野」さんから仕入れた特選振袖。
箱から出して、営業部長が一言。
「炎(ほむら)っていう題なら良かったね」。
大ヒット中の映画
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のテーマソング
LiSAさんの「炎」。
そして登場人物、炎柱の煉獄杏寿郎さんを
連想させるこの振袖、
実際のタイトルは「抽象」。
抽象ということならば
炎に見立ててもいいでしょう!
…と、いうことで。
ほぼにわか鬼滅の刃ファンの我々は
この振袖を「煉獄さん」と呼んで
しばらく展示することにしたのでした。
京の和傘
9月の中旬、
京都出張の折に
京和傘の老舗「日吉屋」さんで
「差し掛け傘」を注文しました。
差し掛けとは、
貴族や僧侶、神官など貴人に対して
お供が差し掛ける為に考案された和傘です。
近年では婚礼の際、新婦に差し掛けるなど
一般にも広く使われているようですね。
名匠庵にお越しくださったお客さま用にと
この度新調しました。
待つことおよそひと月
完成の連絡をいただき先日嬉しく受け取り
しばらく保管しておりましたが…、
本日11月15日は
「一粒万倍日」、そして新月でもあり、
何かを使い始めるにはとても縁起の良い日です。
今日の日まで待って、
ワクワクしながら玄関先で広げてみました。
雨の日や、日差しの強い日などに
差し掛け傘が活躍してくれることでしょう。
きものやさんのしあわせ
先週末の土曜日、11月7日は立冬でした。
名匠庵から程近い平和公園の樹々も
だんだんと色付いてきました。
今年は台風の塩害も無く、
紅葉も黄葉も期待できそうで、
11月の末にはもっと華やかな景色になりそうです。
翌8日の日曜日は
振袖選びのお客さまが御来社くださいました。
ご予約制でじっくりご覧いただき
お嬢様のためだけに
色とりどりの振袖が何枚も広がっている様子は
これまたなんとも華やかな光景です。
ご家族の皆さまが
お嬢様の振袖姿をニコニコと見守って、
時には小物の取り合わせや柄についてあれこれ
お話しているのを拝見するのは
私どもにとって嬉しいひとときです。
また先日は、
振袖の前撮り写真を
拝見させていただく機会がありました。
お写真掲載のお許しをいただきました
美しく着こなしていただき感激です!
おきもの選びからはじまって、
きもの姿のお写真を拝見したり、
着た後のお手入れをお預かりしたり…。
お納めしたあとも
着心地のご感想などをお伺いしたり
末永くおつきあいをさせていただけることが
きものやさんのなによりのしあわせです。
背くらべ
かかりつけの調剤薬局で
おもしろいポスターを見かけました。
「歴史上の偉人と背くらべ」。
身長が190㎝までざっと計測でき、
紫式部は145㎝、
お市の方155㎝、
福沢諭吉は173㎝、
聖徳太子は180㎝の高身長だった事がわかります。
予備があれば譲って欲しいと
お願いしましたら
中外製薬さんから
わざわざ新品を取り寄せてくださいました。
ポスターをうれしく頂戴し、
さっそく広間に貼ってみました。
なぜにこのポスターに目が止まったか…?
七五三の肩揚げ、腰揚げの採寸の時に
お子様の最新のご身長が楽しく測れそうだなと
思ったからです。
お身体にメジャーを当てて測った実寸と、
現在のご身長を参考に、揚げの寸法を決めるので
このポスターが活かせるかも、と
思った次第です。
ですが…、
このポスターの本来の目的は
「骨粗鬆症の早期発見」。
身長をこまめに計測し、
若い頃から3㎝縮んでいたら
医療機関にご相談を、
というものです。
そこで思い当たるのは
ご年配のお客さまから
「いつもの長襦袢が近ごろ長く感じる」と
ご相談をいただく事がよくあるということです。
長襦袢の着丈のお直しの方法は
ご予算やご希望を伺い
何種類かの方法をご提案して
お見積もりの上作業しています。
おうちに身長計は無くても、
若い頃の長襦袢をはおってみて
長いと感じるようでしたら
ご自身は、お近くの医療機関で
お早めにご相談されることをおすすめいたします。
模様を着る
名古屋市博物館で開催中の
特別展「模様を着る」。
日曜日の午後、
行ってきました。
衣服や布の「模様」に着目し、
受け継がれる伝統の模様や
常にうつりかわる
流行の模様がつけられた
染織品の数々が
時代別、国別に展示されています。
また、
その模様を表現するための
染めや刺繍の技術、
模様に込められた「意味」も
丁寧に解説が添えられています。
この特別展は世にいう
「松坂屋コレクション」
のほんの一部で構成されています。
昭和6年(1931年)、百貨店の松坂屋は
新しい呉服デザインを生み出すために
京都に「染織参考室」を新設し、
布地や小さなハギレに至るまで
国の内外から様々な染織品を集めました。
平成22年(2010年)にコレクションは
名古屋へ移され、
その一部、およそ3,500件は
名古屋市博物館に寄贈されたそうです。
江戸時代の小袖や
名物裂、インド更紗など
呉服デザインのためのコレクションですから
とびきりの図案揃いで、
このまま着てみたいと思ったり
この柄の一部で染帯を作ってみたいとか
あれこれ創造意欲が駆り立てられる
とても心躍る展覧会でした。
会場の名古屋市博物館は
以前名匠庵の日々でもご紹介した
「名古屋の衣生活」展などなど
興味深い展覧会を開催されますので
要チェックです。
特別展「模様を着る」
2020年10月10日(土)〜12月6日(日)
きもので来場されますと
当日料金より100円引きです。
ぜひお出掛けください。
いい日、旅立ち
秋の台風が近づいています。
名匠庵の庭先には
たぬき。
撮影:社長 慌てて撮ったのでちょっとブレてますね。
夏の終わり頃から時々、親子で庭に現れます。
写真は少し前に社長がカメラに収めました。
初夏に生まれたたぬきは
夏の間に親から餌の探し方を教わって、
秋は巣立ちの季節なのだそうで、
この時期にたぬきを見かける機会が増えるんですね。
台風を避け、
穏やかな日に巣立ってほしいと
たぬきの親戚になったような気持ちの
今日このごろです。
守り袋のこと
日々のブログをうかうかお留守に
していた間に…。
いつのまにか
過ごしやすい気候になってきましたね。
名匠庵もコロナ感染予防に留意しつつ
ご予約のお客さまをお迎えしたり
お客さまにお許しをいただき
ご自宅にお邪魔させていただいたり
京都に出張へ出かけたりという
日々を過ごしておりました。
そうした中、
女の子の初宮参りのお支度で
ご用意した小物の中の、
巾着袋についてご質問をいただきました。
女児宮参り小物
フードセット
この袋のことです。
この巾着袋、匂い袋ですか?お守りですか?
との質問をよくいただきます。
こちらは「守り袋」と言います。
お参りした神社から授かった
「お守り」を入れる袋です。
お宮参りの際、
赤ちゃんを抱いたお祖母さまの肩に
祝い着を掛けますね。
その時祝い着の紐に
写真の小物たち
末広や江戸張子犬、でんでん太鼓とともに
この守り袋も通します。
けれども近年では
この袋にお守りを入れるということもなく
守り袋の形だけが残り
今に伝わっているのです。
実際、この守り袋は封がしてあり
中にものを入れることはできません。
その他のお宮参りの小物、
末広やでんでん太鼓、張子犬にも
それぞれ意味があり、
すべては赤ちゃんの成長と安全を願う気持ちが
込められています。
七五三のお支度
七五三お参り用に、
お子様のお着物や小物、
お母さま、お祖母さまの
お支度について
お問い合わせが増えています。
今のところ
参拝と記念写真は
なんとか予定通りに…と
希望しつつのお支度です。
名匠庵では、ご新調だけではなく
半衿付けや肩揚げなどの手配、
小物合わせもお受けします。
先日は7歳の女の子のお支度でした。
正絹丸ぐけ帯締めと正絹はこせこ。単品でのお買い足しも可能です。
ただ、お子さま用の小物は
種類が多岐にわたりますので
常設しておりません。
ご希望を伺い必要な小物を
取り揃えますのでご来店ご予約時に
お申し付けください。
小物合わせといえば…。
お子さま足袋は、
伸びる楽ちん足袋から
こはぜのついた本格的なものまで
種類がいろいろあるのですが
成長期ですので今現在の足のサイズが
なかなかわかりづらく
何センチの足袋を選べば良いいのか
迷うことも多いと思います。
ご来店いただけましたら
簡易式ですが足を測らせていただきますし、
21・5㎝以上でしたら
試し履き用足袋もご用意しております。
どうぞ安心しておまかせください。
ご来店のご予約は
お問い合わせフォームよりメール、お電話でどうぞ。