そうだ 京都、行こう。
文化の日。
天気が良くて
祝日で
ご来社のご予約も今日はなく。
そうだ 京都、行こう。
と、急に思い立ち5日からの名匠展の飾り付けを明日に引き伸ばし
昼前に車で京都に向かいました。
京都には毎月、仕入れなどの為に来ていますし、
つい一週間前に「嶋臺ギャラリー名匠展」で訪れたばかりですが
仕事抜きでもやはり何度でも来たい街です。
そして向かった先は
京都市美術館で現在開催中の
生誕300年「若冲の京都 KYOTOの若冲」展
さすがに大混雑でしたがじっくり鑑賞できました。
伊藤若冲の絵画をモチーフにしたきものを以前「オススメのきもの」で
ご紹介したことがありましたが、江戸時代に生まれた若冲の作品は
今なお多くの作家に影響を与え続けているのですね。
この日も作品の前に立ち止まり食い入るようにじっと見つめて佇む方が
多くいらっしゃいました。
若冲の実家は大変裕福で、画材も思うまま手に入ったかもしれませんが
自由な発想力は、当時幕府のあった江戸から離れた京都の街で生まれ育った、彼自身の中から
生み出されたものなのでしょう。
そのあと立ち寄ったANAクラウンプラザホテル京都のロビー正面には
「染司 よしおか」5代目当主 染織史家の吉岡幸雄氏製作による装飾が
展示されていました。
光源氏が女君たちに衣装を用意する「衣配り」という源氏物語の一場面が表現されています。
様々な織生地にほどこされた柔らかな染め色に見惚れてしまいました。
いく先々で良いものに出会え、やっぱり京都っていいなぁとつくづく思います。
「若冲の京都 KYOTOの若冲」 京都市美術館 10月4日(火) 〜12月4日(日)
染司よしおか「衣配り」 ANAクラウンプラザホテル京都正面ロビー 11月30日までの展示