シワも味のうち
夏のきものには、そう思える(思いたい?)素材の
きものがあります。
麻、綿麻、芭蕉布、絹芭蕉、
極細い麻糸で織られた上布、、、。
例えば能登上布。
石川県指定無形文化財 本麻手織 能登上布
織元 山崎 仁一
手織かすり 麻100%
長さ 13・8m
シワも味のうち。
シワのおかげで、
きものが体にまとわりつかず風が入る、、、。
とは言ってもあまりにきものがシワシワでは
かっこ悪いですし、
感じよく涼やかに着こなしたいですよね。
きもののシワは、
麻など、
素材そのものの特性でシワになりやすい、
という事の他に、
汗が原因でついてしまうシワもあります。
汗で湿っている時に座ったり、
腕を曲げていたりするとシワがしっかりついてしまいます。
対策としては
①汗がきものにひびかないように
通気性の良い肌着を着ること
②ステテコを履くこと
③透けないようならきものの腰から下に
居敷当てをつけること
④座る時、きものを手で整えながら
シワに気をつけて座ること
などで、同じシワでも上手にシワがつくと思います。
麻の着物についてしまったシワは
脱いだ後ハンガーにかけ、
霧吹きでたっぷり水を含ませ、
手できものを叩いてシワを伸ばし、
陰干しします。
(麻は擦ると毛羽立ちますのでご注意ください。)
こういったシワになりやすいきものには
長襦袢との組み合わせも大切です。
詳しくは
「季節のきもの 」ページの
「きものと長襦袢の相性 盛夏の紬編」をご覧下さい。