名匠庵は今日も元気に営業中です
この週末11日(土)、12日(日)は名匠庵本社にて
霜月名匠展開催中です。
年末年始、クリスマスのイベントや
初釜などにお召しいただけるきものを
ご紹介しております。
今日は朝一番、年明けに成人式を迎える
お孫さんのためにショールをお求めのお客様などが
ご来場くださっています。
振袖に合う、華やかな髪飾りや小物も
会場にご用意しておりますので
お探しの方は是非お越しください。
会場の全体写真に写っていたのは
坂井修さんが制作された訪問着
「春よ来い」という題がついています。
坂井修さんは
1943年京都生まれ
1961年に染織工芸作家で人間国宝の森口華弘氏に師事
1972年別家独立、自営されました。
1981年に日本伝統工芸展に初入選、
その後数々の賞を受賞されていらっしゃいます。
現在も日本伝統工芸会正会員、
京都府指定無形文化財(友禅)保持者として
作品を制作されておいでです。
この訪問着、
春の陽射しに誘われて
ポツポツと咲き始めた梅の花枝を、
大胆に配置された梅の幹をバックに
シンプルにデザインされた
明るい色調の訪問着です。
デザインの素晴らしさもさることながら
梅の花や幹、またその背景に
それぞれ糊の大きさや色味の違う
蒔糊技法が施されて、
とても手間のかかる仕事が見てとれる
ほんとうに良いきものです。
幹にほんのりのっている苔色に
この梅は古木なのかな、と思い
背景の白や薄グレーの蒔き糊に
春の雪を想像します。
坂井修さんの蒔糊の表現はどうぞ実物をお手にとって
ご覧いただきたいです。
もちろんご試着も可能です。
どうぞお出かけください。
※名匠展終了後もご覧いただけます。
その際にはご来社日のご予約をお願いいたします。
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