雪の日に
一年の中で一番寒いこの時期、
季節感を取り入れてこんな遊び心あふれる名古屋帯は
いかがでしょう。
「小袖屋」製作のアップリケの染名古屋帯「雪だるまと子犬」
説明のいらない直球勝負の柄です。
雪が降っても降らなくても
冬の間、締めてて楽しい帯ですね。
もう一枚
「染の百趣矢野」製作の訪問着 「百花」
色々な季節の花が描かれたきものって結局いつ着るのと
よく聞かれます。
花の少ない冬にこそ!
ぜひお召しいただきたいと思います。
特に年が改まってからでしたら春の訪れを連想させる
明るい地色のきものを選んで下さい。
ご自身も周りの方も、明るい花柄で気持ちがほっと
ほぐれそうです。
お値段、お仕立ての打ち合わせなどお問い合わせはこちらまで。
お正月
エ霞(えがすみ)の小紋に羽子板の染帯
大げさにならず、それでいて少しだけ改まった気持ちを表したいとき
こんな取り合わせはいかがでしょう。
帯を変えればちょっとしたお茶会にもお召しになれそうな、上品なおとなの小紋です。
ご試着、お仕立て、帯締め帯揚げなどの小物合わせなどご相談いただけます。
名匠庵へのご来社ご予約はこちらまでどうぞ
年の瀬に寄せて
訪問着 「除夜」
去年今年(こぞことし) 貫く棒の如きもの
高浜虚子
歳末は何故こんなにも慌ただしく、新年はこんなにも穏やかなんでしょう
いつもの月末月初とは違う 静かな節目の夜。
年末の慌ただしさを、きものでひと息いれませんか
優しい手触りのきもの、ほっこりあたたかな紬のきものなどを
どうぞ見にいらしてください。
ご来社ご予約はこちら
メリークリスマス!
merryは「楽しむ」ということ。
リースやベルが描かれた、紬地の訪問着に
雪の結晶の袋帯はいかがでしょう
I wish you a merry Xmas…
10月31日のハロウィンが終わると
はやくもクリスマスイルミネーションの点灯式があちこちで行われますね。
クリスマスのお出掛けのお手伝いいたします。
どうぞご来社ください。
大阪の老舗 「菊之好」(きくのこのみ)の草履
シンプルで上品
歩いても痛くない
そんな草履を追い求め
名古屋の老舗和装小物メーカー 株式会社大善の担当さんと打ち合わせを重ね、
大阪の 菊之好株式会社に発注し、
ついに理想の草履が完成しました。
[photo: バルーン草履]
台の高さ:五分三段 (つま先約3,5㎝ 踵約7㎝)
素材:帆布(白色 コーティング)
鼻緒:共生地の鼻緒
バルーンとは
ふっくらした台の形と、弾むように歩ける弾力性からとった名前です。
深い水中を潜るダイバーの身を守るウエットスーツの弾力性に着目し、草履の、足をのせる部分(天)に敷きました。
以前は真綿を敷いていましたが長い間履いていますと脱いだ時に足の指の形にへこんでしまうこともありました。
この素材ですと指の部分もへこまず、しかも弾力によって足の運びが楽になりました。
<草履の高さについて>
五分三段のほか、
四分二半(つま先約2,5㎝ 踵約6㎝)
一枚芯(つま先約3㎝ 踵約5㎝)
もございます。
<素材について>
帆布(コーティング)・エナメル・ツヤ消し 色は豊富な見本からお選びいただけます。
<鼻緒について>
草履の台座と同素材 (前つぼの色もお選びいただけます)又は、五嶋紐製の鼻緒
草履の底は本皮 滑り止め加工あり
かかとのゴムは 釘隠しになっています。
草履の中の芯は良質なコルクを使用。
お好みの素材、色、サイズでお誂えいたします。(通常 発注後3週間ほどで完成ですが、お急ぎの際はご相談ください)
お値段はお問合わせ下さい。
「菊之好製 バルーン草履 四分三段」を
特選きもの名匠庵の公式オンラインショップで
販売しております。
和のインテリア「想い出クラフト」両面開きの衝立
両面開きの衝立
お客様のお座敷にお納めした「想い出クラフト」。
許可をいただき撮影させていただきました。
お嬢さまがお召しになった思い出の日本舞踊の舞台衣裳。
いつでも眺められるようにとのご相談を承り、両面開きの衝立に生まれ変わりました。
お部屋の良いアクセントにもなり、大変喜んでいただきました。
「想い出クラフト」は、
お客様からお預かりした、もうお召しにならない着物、帯などから衝立、額装、軸装、和の行灯からクッション、バックなどをお作りします。
ご希望を伺い、お見積もり、ご提案の上作業いたしますのでご興味のある方はご相談ください。
春のおでかけ きもの – 世界地図の柄の小紋にヴェネチアの街の柄の袋帯 –
世界地図の柄の小紋にヴェネチアの街の柄の袋帯
明るい日差しの中 おでかけするならこんな組み合わせは
いかがでしょう。
こちらの小紋はご注文をいただいてからお染めします。
お色のご相談などはお問合わせください。
春らしいショールもございます。
ぜひご来社くださいね。
和のインテリア 「想い出クラフト」
きものは、着るだけでなく、なんと和のインテリアにもすることができます。
想い出がいっぱい詰まった「きもの」や「帯」が箪笥の中に眠っていませんか?
そんなかけがえのない品を、屏風・衝立・タペストリー・額などインテリアとして蘇らせることができます。
もうお召しになることのない「きもの」や「帯」がございましたら、どうぞお持ちください。
想い出を、衝立や額などにして身近に飾ってみませんか?
お見積もり、出来上がりのイメージ図も作成いたしますのでお気軽にご相談下さい。
初釜のおよばれコーディネート
どこかほのぼのとしたやわらかな画風の訪問着に新春を寿ぐ格調高い袋帯を合わせました。
そしてもう一組、
透明感のある、すっきりとしたやさしい色調の訪問着に七宝紋様の袋帯で楚々とした装いになります。
下の写真の訪問着は、羽田登喜男さんのお弟子さんで高山出身の下嶋宏さんの作です。
この取り合わせが気になる方はどうぞお問い合わせください。
おきものに合う小物選びもおまかせくださいませ。
<追記>
※こちらのきものは2点とも完売いたしました。(袋帯と和装小物は在庫がございます)
きものを着こなすために大切な4つのこと <① TPOに合わせて着物と帯を選ぶ:冠婚葬祭編>
きものを着こなす。
日本の伝統衣裳ではございますが、なかなか難しいことですよね。
着こなしにはいくつかポイントがございます。参考までに4つご紹介いたします。
① TPO (時 場所 場合)にあわせて着物と帯の「取り合わせ」を選ぶこと
(取り合わせとは、色合わせ 柄合わせ 素材合わせ 小物合わせのことです)
② 年齢や体型、場所柄、きものの格にふさわしい「着付け」
③ 髪型
④ 立居振舞 所作
着こなし上手だな、きもの姿がステキだなと思われる方々はこういったポイントを心得ていらっしゃいます。
まず、①の『TPOにあわせて着物と帯の「取り合わせ」を選ぶこと』についてご紹介いたします。
きもののTPOを考える時、「晴れ」と「ケ」という言葉が出て来ます。
「晴れ」の日とはー
普段とは違う特別な晴れの日
その日に着る衣裳を晴れ着と言います。
「冠婚葬祭など人生の節目に臨む衣裳」です。 (地域によって違いがあります)
一方、晴れの日に対して普段の日常を「ケ」と言います。
きもので言うと「日々の楽しみのきもの」です。
日本各地に残る織物産地の風土、織物の風合い、特徴、ストーリーを知り、自分好みの織物を見つける楽しみ。
季節、おでかけ先、気分で帯や小物を合わせる楽しみ。
色合わせで楽しむ。
手作りで楽しむ。
趣味のきものは、アイテムで言いますと
ウール
ポリエステル
木綿
浴衣
紬
小紋きもの
なごや帯
などなどがございますが、ここではまず、一番お問い合わせが多い「晴れの日のきもの」=「冠婚葬祭」の着こなしから取り上げていきたいと思います。
冠婚葬祭それぞれの衣装をご紹介します。
「冠」
<男児・女児 誕生祝い着>
土地の守り神である産土神に赤ちゃんが産まれたことを報告し健康に育つようお祈りします。
男の子は生後31日、女の子は生後32日目に参拝すると言われておりますが、赤ちゃんとお母さまの体調で日程を決めます。
祝い着(掛け着)の下は白い絹の内着を着せ(ベビードレスでもOK)、白色の大黒帽子とスタイをつけ、父方の祖母さまが抱き参拝します。
<男児・女児3歳 髪置き>
男の子も女の子も3歳で髪を伸ばし始めます。
男の子が3歳で参拝する場合は祝い着を肩揚げ腰揚げし、袖丸み仕立てをして袴をつけます。
女の子は 祝い着を肩揚げ腰揚げし、三尺帯を結んだ上から被布を着ます。
<男児5歳 袴着>
男の子は5歳になったら袴をつけ始めます。きものに羽織、袴姿で参拝です。
<女児7歳 帯解き>
女の子は7歳で帯をむすぶようになります。
<十三参り>
旧暦3月13日(今の4月13日)に数えで13歳の男女(特に女の子)が虚空蔵菩薩にお参りし、知恵と福徳を授かります。
本裁ち(大人用)の振袖など晴れ着を着ます。
<成人式振袖>
満20歳を迎えると、おとな(成人)として認められます。
平安時代には成人した女性が初めて衣裳をつける「著裳」という通過儀礼が行われたそうです。
振袖は未婚女性の第一礼装ですので成人式だけでなく 礼装として折々にお召し下さい。
[photo:松井青々作 振袖]
「婚」
<黒留袖>
既婚女性の第一礼装です。五つ紋比翼仕立ての装いは最高の格式といえます。
[photo:今井 東作 黒留袖]
<色留袖>
親類の婚礼には現在では色留袖をお召になる方が増えました。
家紋の数、比翼の有無など仕立て方で礼装〜正装まで幅広く活用できます。
[photo:染の百趣 矢野 色留袖]
<振袖 >
未婚の女性がご家族、ご友人の結婚式などに出席する場合の第一礼装です。お招きを受けたら是非お召しください。
<男性紋付羽織袴>
<花嫁衣裳>
「葬」
<喪服など弔衣>
「祭」
<法事衣裳>
色無地など、法事の回忌などで帯の色、小物の色などの組み合わせが変わりま す。
名匠庵では、TPOに合わせた取り合わせ(コーディネート)のご提案もさせていただいております。
もしお悩みがございましたらお気軽にご相談くださいね。