柳芽吹く春
今年の二十四節気のひとつ「清明節」は4月4日でした。
万物みな清らかで明るく、すがすがしいころです。
中国では古くからこの日はご先祖のお墓を清め、お参りをする日だそうですね。
清明節は別名「挿柳節」。
この日、家の門や馬車、井戸端に柳の枝を挿すという風習もあるそうです。
春一番に芽吹く柳の生命力に邪気を払う力があると伝承されているのでしょう。
また、柳の枝を髪に挿せば病気を流してくれる、ともいわれているそうです。
実際柳の木の皮に鎮痛、殺菌作用がある品種もあるそうですから試してみたい気もします。
こちらは 下島宏作「しだれ柳に桜文様の振袖」。
たおやかな柳の枝と満開の桜が極限までシンプルに図案化された振袖です。
今まさにこの振袖のような風景が日本中で見られます。
春、本番ですね。