どうぞよいお年を
12月29日
名古屋にまさかの積雪があった日、
窓拭きなど年末掃除をしました。
レトロなバケツも現役です。
今年も一年、
ぽつりぽつりと投稿する
名匠庵の日々にお付き合いくださいまして
ありがとうございました。
今年見た
一番きれいな夕陽の写真で
一年の締めくくりとさせていただきますね。
7月3日 豊橋市での商談の帰り道。
来年も
きもののご相談は
私ども名匠庵におまかせくださいませ。
皆さま どうぞよいお年をお迎えください。
「悉皆の技で洋服のシミ抜きを」その後。
今年2018年11月17日の名匠庵の日々で
きもののお手入れ(悉皆)の技を洋服にも
活かそうという試みをご紹介しました。
その際にお客様からご相談をお受けした
CHANELのジャケットのお手入れとシミ抜きが
出来上がり、なんとか年内にお手元に
お戻しすることができました。
お預かりからお見積もり、
実際の作業にひと月以上かかってしまいましたが
衿もとや袖口のシミを抜き、
一見気づかなかった着汚れなどのお手入れを施し
慎重に慎重に作業を進め、
無事によみがえらせることができ、
また着られるようになったわと
大変喜んでいただきほっとしています。
あまり宣伝しておりませんので
事例は少ないのですが
社長のカシミアセーターの
古いシミや
ネクタイ、
私の白地のシルクスカートの部分黄変も
すっきりきれいになりました。
生地や状態によって
作業が出来ないこともありますが
見積もりをいたしますので
どうぞご相談ください。
もちろん
きもののお手入れもご相談ください。
名匠庵へのお持ち込みは
ご来社日時をご予約ください。
※年明けの2019年1月19日(土)、20日(日)
名匠庵にて「初春名匠展」を開催いたします。
この両日はご来社のご予約は不要です。
カゼニモマケズ
今年も
ヒイラギナンテンの花が色づきはじめました。
9月4日の台風の大風で
根元から倒れてしまったのですが、、、
しっかり根付いて花を咲かせてくれました。
ところで。
11月30日は名匠庵の決算日でした。
毎年毎年「名匠庵の日々」に
決算の話題をご紹介しておりますが
今年も相変わらず3,000を越す
きものや帯をひとつづつ読み上げました。
バーコードで管理して
その分お客様と接する時間に
当ててもいいのかもしれませんが
ひとつづつ状態を確認したり、
作家さんや技法のことを
あらためて社長に教えてもらったりという
この、自社のきものたちとの対話の時間は
きっと無駄にはならないと考えています。
きものの生産も消費も減っている逆風の中
良いものを探しているお客様は
きっとまだまだいらっしゃると思います。
お客様と私どものきものが出逢う日まで
大事に大事に管理するつもりです。
大阪万博
今日未明、
2025年開催の国際博覧会の会場が
大阪に決定!というニュース速報が‼︎
1970年以来2度目の「大阪万博」です。
喜びに沸く大阪の様子をテレビで見ながら
2005年の「愛・地球博」を思い出していました。
愛知県長久手市の海上の森(かいしょのもり)
を拠点に開催された国際博覧会は
「自然の叡智」をテーマに
期間中国内や世界中から、22,049,544名もの
お客さまが会場を訪れたのでした。
幸運なことに名匠庵から地球博会場まで
車で30分もしない距離でしたので
社長は「全期間入場券」を購入して
会社終了後の夕方からほぼ毎日のように
地球博に通って、
パビリオンのほとんどを見学し、
世界各国のグルメをテイクアウトし、
世界のビールを飲みながら
芝生広場の「世界のショー」を見て、、、
人によってはおそらく
一生に一度訪れることができるかどうかという
「国際博覧会」を
夜店のように堪能し尽くしたのでした。
万博は、
国や企業の最先端の技術や
将来こうなっていく、という未来、
フレンドリーなおもてなしの心に溢れています。
2025年、「健康、長寿」がテーマの「大阪万博」。
ぜひ訪れて、
その理念と万博の空気を楽しみたいと思います。
世界のお客様が、
日本の和服の美しさに気付いてくださる機会が
その頃にもあることを願いつつ…。
悉皆の技で洋服のシミ抜きを。
愛知県豊橋市のほの国百貨店8階催事場で
「染織名匠展」を開催中です。
きものの販売だけではなく
お客様の役に立って、
喜んでいただける事を!と考え、
きもの関連のスペシャリストを
京都などから日替わりで招き、
きものご相談をお受けしています。
今回は、
自分の思い通りのオリジナルきもの、
染帯などの製作をお手伝いする「染織コーディネーター」
タンスの中のきものをよみがえらせる
「きものドクター」
草履の素材、色、鼻緒のコーディネート、
草履修理のご相談をお受けする「鼻緒挿げ職人」
長年培ってきた「きもの悉皆の技」を駆使し
クリーニングでとれなかった
「洋服のシミ抜き」を請負う「悉皆職人」。
今日は早速
大切なCHANELのジャケットのシミ抜きの
ご相談を承りました。
シミや生地の状態によっては
作業出来ない場合もありますので
お預かりして慎重にお見積もりをさせて
いただいております。
伝統的な和服悉皆の技術を
今の時代に合わせて洋服にも活かす、
この取り組みは
きっとお客様にも喜んでいただけると期待しています。
「染織名匠展」
11月20日(火)までほの国百貨店8階催事場にて開催中です。
※期間終了後は7階特選きものサロンにてご相談を承ります。
生誕110年 東山魁夷展
10月のはじめ、
仕入れと支払い、
染め加工の打ち合わせのために
京都に行ってきました
京都市内は先月の台風の影響がまだ
あちこちに残っているようです。
そしてこの日は
もうひとつのお目当て
京都国立近代美術館で開催中の
「生誕110年 東山魁夷展」を鑑賞するため
仕事を早めに切り上げて
5時の閉館1時間前に
ギリギリセーフで入館し、
唐招提寺御影堂障壁画の展示室で
その時間のほとんどを過ごしてきました。
742年(天宝元年)、
朝廷から派遣された遣唐使より
「伝戒の師」として日本への招聘を受け
来日を決意された鑑真和上は
12年間に5度の渡航を試み失敗、
次第に視力を失いながらも753年(天平勝宝5年)、
6度目にして苦難の海を越え日本の地を踏み
天皇はじめ多くの人々に授戒されました。
東山魁夷画伯による障壁画(襖絵)は
唐招提寺御影堂内に奉安された
鑑真和上に捧げるため
構想から10年もの歳月をかけて描いた大作です。
鑑真和上坐像が安置された厨子を納める
松の間の襖絵は和上の故郷揚州の風景を水墨画で、
また和上が越えてきた海を思わせる宸殿の間「濤声」は
絶え間なく打ち寄せる波と大海原が
画伯独特の青、青緑、青紫などで描かれています。
今回は襖絵全68面の配置が再現され、
しかもガラス越しではなく
肉眼で鑑賞できますので感激もひとしおです。
奈良の唐招提寺は今、平成の大修理中ですので
近しく拝見できて本当に幸運でした。
京都での展覧は10月8日(月祝)まで。
東京展は本年度10月24日(水)〜12月3日(月)
国立新美術館にて。
嵐のあとに
昨日夕方から
夜半にかけて名古屋を通過した台風24号。
強風の一夜が明け
今朝の名匠庵。
写真では見にくいのですが
玄関まわりをトンボの群れが飛び交っています。
社長がトンボの「黄昏飛翔」を目撃したという
お話をご紹介させていただいたのですが、
台風一過で気温が下がり、
暑さに弱いトンボたちが餌を求めて
涼しくなった里に降りてきたようです。
暦の上では本日10月1日は
「衣替え」。
袷のきものに着替える季節です。
背がほんのり紅色にそまったトンボの群れに
秋の訪れを実感しました。
温故知新
今日、8月30日から9月4日火曜日まで
愛知県豊橋市
ほの国百貨店7階美術画廊で
「昭和の染織展」を開催しています。
昭和初期、政府より公布された
奢侈品等製造販売制限規則により
金糸・銀糸の使用、絵羽の制作は不可能となり、
西陣は休業状態となりました。
そのような状況下、
「昭和時代」に円熟期を迎えた染織作家達。
古より連綿と続く染めと織の技術を
彼らがいかに開花させ次代に遺したか。
来年5月の改元を前に作品を展示し振り返っています。
この染織展のために数ヶ月かけて少しずつ、
改めて作家の皆様の経歴をまとめる作業をしておりました。
戦争、終戦、高度成長、バブル期という
激動の昭和時代に
染め、織を生涯の仕事と定めた先生方は
先達の作品や、直接の指導、小さな古代裂から
多くのことを学びとり
ご自身の創作活動にいかすべく
研鑽を積んでこられたのだという事を
改めて実感しました。
ある方は西洋の旅の風景に影響を受け、
また、ある方は東方の出土品の織物に魅せられ
それぞれの道を極められました。
改めてその経歴とともに
作品を手に取り、
一枚のきものにたっぷりと込められた
技術の素晴らしさ、
きものの魅力を再発見しています。
この催し、
9月4日(火)まで、
ほの国百貨店 美術画廊にて開催中です。
ぜひお出かけくださいませ。
送り火過ぎたら
8月16日の五山送り火の翌日。
京都市内でタクシーに乗るやいなや
「『送り火」過ぎたら秋でっせ」
と、運転手さん。
「海入ったらくちびる青なりますもん。」
本当にその通りのさわやかな青空の下
京都迎賓館の見学に行ってきました。
京都御所の一角にある京都迎賓館は
海外からの賓客をお迎えするために、
建物に11種類の伝統技能者の技
(数寄屋、左官、建具、表具、畳、錺金物、漆、
截金、庭園、石造工芸及び竹垣)、
館内には14種類の伝統技能
(漆、蒔絵、螺鈿、錺金物、鎚起、鋳金、
竹工芸、京指物、木象嵌、西陣織、羅織物、
京繍、京組紐、七宝)を活用した調度品が
随所に配置され、平成17年(2005年)に開館した
国の迎賓施設です。
最高の工芸技術と日本の感性の結晶である迎賓館は
見学日に制限があるためなかなか予約が取れず
今回やっと訪れることができたのでした。
写真撮影が可能な箇所もあります。
見事な綴織の壁面装飾「比叡月映」。
丁寧な工程解説を見ることができました。
良いものを見ると
元気が出ます。
夏バテ気味の気持ちに良い刺激をいただきました。
これから秋のきものシーズンです。
9月の催しのご案内を「催事のお知らせページ」に
のせました。
どうぞご覧くださいませ