宝船、結局どちらを向いている??
きものの模様のひとつ、「宝船(たからぶね)」について
お話ししました。
「宝船模様」の色留袖の写真とともに
舳先の向きが
左向きは「入船」
右向きなら「出船」と呼び分けられるとお伝えしました。
この色留袖をご覧になった方から、
「あれ…、これはどっち向き…ですか?」とのお言葉。
確かに帆も、波も、風も方向がさまざまに見えます。
図案としてはとても気持ちよくまとまっていますが
一瞬どちら?と思われるかもしれません。
そんな時は
宝船に寄り添う瑞鳥を探してください。
瑞鳥(ずいちょう)とはおめでたいことがおきる
前兆として現れる鳥のこと。
宝船の航海に幸いあれと
海行く船の進行方向の舳先にはこの瑞鳥が現れて
先導してくれると言われています。
ですから、
ご紹介した色留袖は左向き、「入船」という訳です。
ちなみに「出船」は…?
瑞鳥が右側に舞っていますね。
意気揚々港を出て進む宝船の舳先にもやはり
瑞鳥が寄り添っています。
宝船がどちらを向いているか、
もし宝船の柄を見かけたら
ぜひ確かめてみて下さい。
※写真の色留袖はsold outとなりました。
※袋帯は帯屋捨松製
名匠庵にてご覧いただけます。
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