フットワーク軽く!
年末年始直前は急ぎのご依頼が増えます。
先日も大急ぎの振袖の髪飾りなど小物のご相談をいただき、
仕事納め直前の和装小物メーカー(株)大善の担当Kさんにお願いして
なんとかご用意する事ができました。

振袖用の髪飾り 華やかです
年末年始は各メーカーさん、悉皆屋さん(染めや仕立て前の下準備や
クリーニングなどをして下さいます)、仕立屋さんもお休みです。
急なご依頼にお応えしたくてもなかなかままなりませんが
いつもお願いしているメーカーさん、悉皆屋さん、仕立屋さんは普段から
可能な限り最善を尽くして協力して下さるので本当に助かっています。
きものを着る機会が少なくなってきている今
お客様が欲しいと思っているものを探しだすこと、
早めの仕立て上がりの締め切りも調整して間に合わせること、
困ったきもののシミをなんとかきれいにすること etc…
きものを着てよかったと思っていただけるように
仲間と連携してフットワーク軽く動きたいです。
和の花束
長い間、丸栄百貨店内の「特選きもの名匠庵」に勤めてくれていた方が昨日付で退職されました。
いつもきもの姿で、きもの教室の先生でもあるので
お客様からのきもののご相談にもその経験が活きていたと思います。
送別会で花束を、と思い以前から気になっていた
名匠庵と同じ名古屋市名東区にある花屋さん
「アトリエ 凛花 (りんか)」さんを訪ね、
「きもの姿に合う大人の和の花束」とリクエストしました。

トルコ桔梗やカラーを使い大人な花束を手際良く仕上げてくださいました。
ところで「凛花」さんは、和をテーマにした花屋さんで、苔玉作りのレッスンもしているそうです。
苔玉、会社に置くといいなぁと、後ろ髪を引かれつつ花束を抱えて凛花さんを後にしました。
グッとくる言葉
12月の中頃、京都から小袖屋のO氏が来社。
小袖屋さんは独自の生地に絞りや刺繍、ローケツ染などを施した
小紋や付下げ、染帯やコート地などを製作されており、
時々名匠庵に立ち寄っては染め上がった生地を見せてくれます。

以前仕入れた小袖屋さんの名古屋帯。刺繍の色遣いが素敵です。
今秋に仕入れた、黒地に白抜きの絞り染めの、
「スキーをする小さな雪だるま柄」の附下げは
帽子やマフラーなどが丁寧な刺繍になっていてなんとも可愛らしく
きもの好きにはたまらない一品でした。

(このきものは「オススメのきもの」でご紹介する間もなくすぐに売れてしまったのでした。)
今回は年末の挨拶にと言いつつ大きな風呂敷包みから
染帯と附下げを畳の上にひろげます。
今年の仕入れはもうおしまいという社長に
「年内でなくて、年明け一番、縁起良く初荷で送りますし」
とO氏。
うまいこと言うなぁと内心感心していると今度はこちらを向いて
「このね、この薄いピンクの色。ある取引先に桜の花びらを透かして見たような色
と言われてできた色なんです。」
こういう表現、いいですね。
とびきり寒い日だったのですがパッと気持ちが明るくなりました。
絞りと刺繍が施された淡い桜色の附下げ着尺。
初荷が待ち遠しくなりました。
中掃除
毎年の本格的な大掃除は気候の良い5月にしていますので、
年末の掃除は窓ガラスや蛍光灯を拭いて、
あとは各自気になる箇所を整理整頓してお正月の飾りを飾るという
「中掃除」が年末の恒例行事です。

きれいになった窓ガラスから、桜の枝が早くも芽吹いているのが見えます。
今年3月14日の「名匠庵の日々」で満開の写真を載せた桜です。
楽しみにしていた花の後のサクランボ、今年は鳥に先を越されてしまいました。

こちらは玄関脇の ヒイラギナンテン。今年も咲き始めました。
クリスマスが過ぎ、年末までの時間は、あっという間に過ぎてしまいますね。
交通事故など多くなるのもこの時期だそうです。
あわてない
落ち着いて
自分に言い聞かせています。
掃いても掃いても。
この時期、名匠庵の玄関先にはどこからともなく枯葉が風に吹かれて舞い込んできます。
ほんとに掃いても掃いてもきりがないのですが、風が上手に隅の方に枯葉を運んでくれるので少しは助かっています。
秋から冬のこの時期、木の葉が風に吹かれてひと所に集まる様子を「吹き寄せ」といい、そんな様子を描いたきものが「吹き寄せ柄」のきものです。

吹き寄せ柄 訪問着 (袖部分)
吹き寄せ柄といえば大抵あっさりした柄ゆきで、
「華やかに」というよりは真冬になる前のお出掛けにさらりと着るのに良い柄です。
帯は、雲の柄とか竹垣の柄とかが良いかな、、、と
12月の真ん中、少しだけ慌ただしさが薄らいだ1日、箒片手に
取り合わせを想像してひとりでワクワクしています。
新企画 進行中!
かねてより社長が温めていた新しい企画を発表するべく
着々と準備中です。
今日はいつも撮影をお願いしている オルタナクリエイツの佐治さんが
商品撮影をしてくれています。

決算の集計、年内納めのきもののお仕立などなど考えること満載ですが、
このホームページ上で発表予定です。
早めに発表出来るよう頑張ります。
名残の紅葉
先月11月は、28日まで豊橋市「ほの国百貨店」で催事、
1日おいて30日が名匠庵の本決算でした。
2人1組で在庫の全商品を付け立てしていく作業は人数が少ない分かなり時間がかかりますが、一点づつ柄を見ながらしているとお客様におすすめするときにパッとその柄を思い出せるのでとても大事な作業です。
というわけで
かなりバタバタとした日々の中、忙しくなる前の11月の中旬ごろ、皆さまにご覧いただこうと撮影しておいた今年の紅葉の写真をせっかくなのでご紹介させていただきますね。

名匠庵から車で約5分「平和公園」 H28年11月12日撮影

名匠庵から車で約7分「東山動植物園」H28年11月20日撮影
今年の名古屋の紅葉は例年以上に本当に綺麗でした。
気象条件が良かったんですね。
イチョウの落葉を活用した防虫剤の作り方を”きもののうんちく“でご紹介しています。
イチョウの葉っぱまだ間に合いそうです。
ぜひご覧ください。
第5回染織名匠展 ほの国百貨店
11月23(水)から28日(月)まで、豊橋市にあるほの国百貨店8階催事場で
第5回「染織名匠展」を開催中です。
40回以上続いた「きものフェスティバル」から名称変更して 早くも5年になります。
豊橋近郊のお客様に東西の染織工芸作品をご覧いただく年に一度の催しです。

写っていませんが、紬のきものや帯締めなどの和装小物、ショールも充実しています。

刺繍がほどこされた優しい色あいの帯揚げも各色揃っています。
ご来場お待ちしております!
タイムスリップ
今年度最後の名匠展(11月5日6日)も無事終わり(今年は12月の名匠展を開催致しません)、
決算の準備とデパートの催事の下準備で日々過ごしています。
その間、本場結城紬を二反お求めくださったお客様があり、そういえばと社長がなにやら奥から小さな桐箱を取り出してきました。

随分昔から保管しているものですが、、、
本場結城紬で作った長財布です。
箱には本場結城紬の産地卸、井上商事株式会社謹製と書いてあります。
なんと贅沢な財布でしょう!
でも今回驚いたのは財布ではなく、その中から出てきた新聞紙の方。
写真では日付がわかりにくいかもしれませんが
毎日新聞 夕刊 昭和33年(1958年)12月22日(月) とあります。
お正月映画の宣伝がこんなに大きく掲載されています。
おせちを食べて、晴着を着て初詣に出かけ、お正月映画を楽しむ、、、。
ついこの間までそんな過ごし方をしていませんでしたっけ、、、???
デパートの呉服売場も年末になると、足袋などの和装品を買いにいらっしゃるお客様で
賑やかだったんですよね。
お正月と普段の日とだんだん境目が薄らいでいるような、そんな気がしてしまいます。
もしかして、懐かしい!と喜んで下さる方がいらっしゃるかもと思い写真を載せました。
ちなみに裏側はこんな感じでした。

そうだ 京都、行こう。
文化の日。
天気が良くて
祝日で
ご来社のご予約も今日はなく。
そうだ 京都、行こう。
と、急に思い立ち5日からの名匠展の飾り付けを明日に引き伸ばし
昼前に車で京都に向かいました。
京都には毎月、仕入れなどの為に来ていますし、
つい一週間前に「嶋臺ギャラリー名匠展」で訪れたばかりですが
仕事抜きでもやはり何度でも来たい街です。
そして向かった先は
京都市美術館で現在開催中の
生誕300年「若冲の京都 KYOTOの若冲」展

さすがに大混雑でしたがじっくり鑑賞できました。
伊藤若冲の絵画をモチーフにしたきものを以前「オススメのきもの」で
ご紹介したことがありましたが、江戸時代に生まれた若冲の作品は
今なお多くの作家に影響を与え続けているのですね。
この日も作品の前に立ち止まり食い入るようにじっと見つめて佇む方が
多くいらっしゃいました。
若冲の実家は大変裕福で、画材も思うまま手に入ったかもしれませんが
自由な発想力は、当時幕府のあった江戸から離れた京都の街で生まれ育った、彼自身の中から
生み出されたものなのでしょう。
そのあと立ち寄ったANAクラウンプラザホテル京都のロビー正面には
「染司 よしおか」5代目当主 染織史家の吉岡幸雄氏製作による装飾が
展示されていました。


光源氏が女君たちに衣装を用意する「衣配り」という源氏物語の一場面が表現されています。
様々な織生地にほどこされた柔らかな染め色に見惚れてしまいました。
いく先々で良いものに出会え、やっぱり京都っていいなぁとつくづく思います。
「若冲の京都 KYOTOの若冲」 京都市美術館 10月4日(火) 〜12月4日(日)
染司よしおか「衣配り」 ANAクラウンプラザホテル京都正面ロビー 11月30日までの展示












