長襦袢、色とりどり染まってきました。
今年6月15日の名匠庵の日々でご紹介した
長襦袢の見本染。
その見本染を参考に色を指定して、
名匠庵好みの長襦袢が先月染め上がってきました。
正絹絞染め長襦袢 約13.5m
訪問着や付け下げきもの、小紋などに最適です。
10月1日から4月いっぱいまで、
袷の時期に着ていただけます。
(※5月中も袷の時期ですが、
長襦袢は先取りで涼しい単衣を着ることを
おすすめしています。)
名匠庵本社にて実物ご覧いただけます。
ご寸法、半衿など打ち合わせの上
お仕立ていたします。
メールにてご来社のご予約をお受けしております。
宮古上布の手入れ
8月の末に訪れた宮古島。
宮古島で宮古上布を着てみたい、
という夢をひとつ叶えてきました。
宮古島の強い日差しも
高温もなんのその。
軽くてサラシャリとした肌触りの宮古上布のきものは
一日中快適に過ごすことができました。
さて、
一日着てシワになった宮古上布。
シワも味のうち、と言いつつ結構なシワです。
もう9月には季節的に着られませんので
タンスにしまいたいと思います。
用意したのは霧吹きと
新聞6日分と
きもの用ハンガー
「麻のきもののシワ取りに使う霧吹き」は、
プロ用の粒子の細かいものでなくても
大丈夫。
市販のガラスクリーナーのボトルを
しっかりなんども洗ったものに水を入れて使います。
ごく稀に 大きめの水滴が出ますが気にせずたっぷり使います。
作業は風通しの良い日陰で。
きもの用ハンガーに掛け、
下に新聞を厚めに広げて準備完了。
たっぷり全体に、霧吹きをかけます。
きものに霧吹きをかけるのはドキドキしますが
思いきってしてみて下さい。
(ただし肩山、袖山はなるべく折り目を残したいので
避けてください。)
水をたっぷり含んで光っていますね。
そっと手で生地目を整えます。
水に濡れた状態でこすると毛羽立ちの原因になりますので
注意して下さいね。
水の重みで自然にシワが伸びていきます。
40分。
だんだん乾いてきました。
シワも気にならなくなっています。
(夏場なら30分で乾きます。)
全体が乾いたら
ハンガーから外し、折り目正しくたたみます。
新聞紙で挟み、
しっかり押しをします。
上になる呉服箱の中に重いものを均等にいれています。
きものを2つ折りにした輪の部分に
きつい折り目がつくのを避けるため
少しずらして置きます。
その後、念のためもう一度ハンガーに掛け
風通しの良いところで軽く干し
きちんと畳んでたとう紙に入れ、
タンスにおさめました。
また、来年、です。
重陽の節句
9月9日は五節句のひとつ「重陽」(ちょうよう)の節句です。
ちなみに五節句(五節供とも書きます)とは
1月7日 人日 七草の節句
3月3日 上巳 桃の節句
5月5日 端午 菖蒲の節句
7月7日 七夕 笹竹の節句
9日9日 重陽 菊の節句。
季節の変わり目、節目に
神様に食べ物などをお供えして
無病息災、厄災避け、豊作などを
祈る、中国から伝わった年中行事です。
中国では古来偶数を「陰」、奇数を「陽」と考え、
奇数(陽数)の1番大きい数である9が重なる9月9日を
重陽とし、節句のなかでもひときわ重要な節目の日と
しました。
9月9日は、旧暦では10月中〜下旬にあたります。
(今年は10月28日)。
菊の花が咲くころで、菊の節句と言われる所以です。
菊は香りよく、解毒作用から薬草としても用いられ、
邪気を払い不老長寿の象徴として重陽の節句を
彩ってきました。
陽の極まる祝いの日である反面
極まれば欠けていくことへのおそれを
菊の香気が祓ってくれるのでしょう。
名匠庵初代社長 大塚正男 画 「菊花」
9月では菊の花はまだ咲いていないので、
先代社長が描いた菊の絵を出してみました。
三本仕立ての大輪の菊を何枚も描く一方で
寄り添うように咲く二本の菊も好んで描きました。
先代の菊、玄関にしばらく飾りたいと思います。
宮古上布の島
8月の末、
宮古島に行ってきました。
今年6月17日から
セントレア中部国際空港から宮古島までの
ANA直行便が就航して、約2時間30分のフライトで
行くことができます。
数年前訪れたときには那覇での乗り換え時間含めて
4時間くらいかかっていました。
ただ、この宮古島直行便、期間限定のお試し就航とのこと。
たくさんの乗客の方に利用していただき、
ぜひ通年運航を実現していただきたいと願うばかりです。
ANAさん、 お願いします!
、、、それはさておき。
名匠庵の取扱い商品は大まかに分けて
約7割がフォーマル、
約3割が紬などの趣味性の高いきものや和装小物、
和のインテリアとなっています。
フォーマルきもののご相談を日々お受けする一方で
個人的に、どうしても心惹かれる、
その魅力をぜひ知ってほしいと願うきもの、
それが「宮古上布」です。
宮古織物事業共同組合を訪ね、
宮古上布について色々教えていただいてきました。
私は、25年呉服に携わっていますが、
製作の現場で見聞きしないとわからないことが多々あります。
お客様に、生産地である宮古島のこと、扱い方などなど
私のできるかぎりでお話しさせていただけるよう
勉強を続けていきたいと思います。
宮古織物事業共同組合 専務理事 神里 佐千子さんと
宮古島で宮古上布を着る。
してみたかった夢がひとつ叶いました。
組合のみなさまにお声をかけていただき、
お話しができて、うれしいひとときでした。
五山送り火
8月16日夜、京都の夏の風物詩「五山送り火」が行われました。
当日仕事抜きで京都を訪れ、送り火を鑑賞してきました。
午後8:00点火 如意ヶ嶽 「大文字」 ANAクラウンプラザホテル京都屋上より
午後8:00ちょうど、如意ヶ嶽に大文字が浮かび上がり、
その後、五分おきに
「妙・法」 松ヶ崎西山、東山
「船形」 西賀茂船山
「左大文字」大北山
「鳥居形」 曼荼羅山へと点火されていきます。
お盆にお迎えしたご先祖さまの霊は
この送り火の明かりを頼りに冥府へと帰っていくのだそうです。
五山の中で、ひときわ大きいのが西賀茂船山の「船形」。
このお船に乗り、最後に点火される「鳥居」を越えてお帰りになると
伝えられています。
誰が、いつから始めたのか。
謎の多いこの伝統行事、
最後の鳥居形の頃にはただただ静かに
消えていく送り火を見送ったのでした。
【名匠展】9月の催し「長月 名匠展」平成29年9月16日(土)・17日(日) –「三都友禅」名品展 –
名匠展 9月の催しのご案内「三都友禅」名品展
と き : 平成29年 9月16日(土)・17日(日) 10時〜17時
ところ : 特選きもの「名匠庵」(名古屋市名東区平和が丘4丁目299 → MAP)
「三都友禅」名品展
京都・京友禅
金沢・加賀友禅
東京・東京友禅
元禄時代、京都の扇絵師宮崎友禅斉が考案した友禅染。
のちに加賀、江戸に伝わりそれぞれの土地で開花しました。
振袖、黒留袖、色留袖、訪問着、付下げ、小紋など
お好みのきものを探しにぜひご来場ください。
〈おしなぶれ〉
□ きもの・帯各種
振袖・黒留袖・色留袖・訪問着・付け下げ・色無地・小紋・袋帯・名古屋帯・長襦袢・お宮参りきもの・七五三きもの・全国産地紬・喪服類・和装小物・和のインテリアなど
□ きもの相談会
きものお手入れ(クリーニング)・染め替え・ご寸法直し
コーディネートや着付のコツなど、ご相談いただけます。
〈草履鼻緒すげ職人来場〉
草履の底ゴム取り替え・鼻緒すげ直しなど、はきやすく調整いたします。(一部有料)
お手持ちの草履、下駄をお持ちください。
草履修理、鼻緒すげ替えなどご相談お受けいたします。
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特別企画 「衣替えご相談会」
夏のきものクリーニング、
保管法など
衣替えに関してのご質問に
お答えいたします。
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※「名匠展」はご来場ご予約不要ですが、あらかじめご覧になりたいものなどがございましたらメールかお電話にてお知らせいただけましたら幸いです。
<お問い合わせ先>
名匠庵 本社ショールーム
〒465-0097 名古屋市名東区平和が丘4丁目299
TEL. 052-772-4682
FAX. 052-776-5800
地下鉄東山線 一社駅から徒歩7分
一社駅(北口)からご連絡くだされば、お車にてお迎えにあがります。お気軽にお問い合わせください。
駐車場 10台有
葉月名匠展ご来場ありがとうございました
名古屋は日中の気温が連日34度越えです。
そんな中、「名匠展」にお越し下さりありがとうございました。
5日(土)は豊橋のお客様をバスでご案内させていただき、
「名匠展」をお楽しみいただいたあと
名古屋市千種区の「蓬左茶寮」でご昼食、
その後「安城市歴史博物館」で浮世絵「広重」展を
ご見学いただくミニツアーを企画いたしました。
暑すぎて博物館の写真はこの一枚しか撮ってません。(同行スタッフ談)
お食事は、お料理も器もとても良かったと喜んでいただき、
皆様楽しくお過ごしいただけたようで安心しました。
承りましたおきものは丁寧にお仕立てさせていただきます。
どうぞ楽しみにお待ち下さい。
6日(日)には、名匠庵の初代営業部長、今頭鉦三さんのご友人が
お孫さんの振袖の小物合わせにご家族皆様でご来場くださいました。
今頭さんは先代大塚正男社長、当時の専務、大塚明則(現社長)、
2016年5月15日の名匠庵の日々でご紹介した宮田行久さんらと共に
名匠庵の仕入れ、催事を取り仕切っていた方です。
ずいぶん前に定年退職されたのですが、
きもののことなら今頭君のいた名匠庵でと、思い出して下さり
今回のご来場となりました。
大学の講義で忙しいお孫さんとなかなか揃ってお出かけ出来ないとのこと、
お帰りの際、ご家族皆様揃っての記念写真を撮影させていただきました。
名匠庵で小物合わせをした事がご家族様の良い思い出になりましたら幸いです。
次回 長月名匠展は9月16日(土)・17日(日)です。
ご予約不要ですので直接名匠庵へお越し下さい。
葉月 名匠展は8月5日(土)、6日(日)ですが、、、
葉月 名匠展は8月5日(土)、6日(日)ですが、、、
展示会の準備は整っています!
今日は、
5日、6日の両日にどうしても
予定があって来場できない、とのことで
早めにお越しくださったお客様がいらっしゃいます。
展示会以外でも、ご連絡下されば
おきものをご覧いただけます。
日中、納品などで不在の時もございますので
どうぞお問い合わせ下さい。
又、展示会開催中は
ご予約、ご連絡は不要ですので
名匠庵へ直接お越しください。
ところで
今月の名匠展は
京都市北区にある
和菓子舗 紫野源水さんの
「松の翠」でおもてなしいたします。
この「松の翠」
表面はさっくり、
中はほろっと口どけが良く、
良質な大納言小豆の風味がふわりと
口の中に広がる逸品です。
紫野源水さんは
笑顔の素敵な女将さんが迎えてくださる
個人的に大好きなお店です。
ぜひ今月の名匠展へお出かけ下さい。
早くも秋の気配?
支払いと仕入れの為、京都に来ています。
祇園祭りが終わったあとの平日とあって
人も車も少ない印象です。
今回も少しですが
東京友禅の訪問着や
本袋帯などを仕入れました。
帰りがけ、
大津サービスエリア PM18:40ごろ。
なんだか秋の空のよう。
山からはヒグラシの鳴き声が。
今年の立秋は8月7日。
日中の猛暑と夕方の秋の気配に
ギャップを感じつつ京都を後にしました。
尾張名古屋の桐たんす
地元愛知の桐家具製造元の職人さんとコラボして
名匠庵好みの「尾張名古屋の桐たんす」が完成しました。
総桐きもの整理たんす 10段 幅106 × 奥行47 × 高さ125
デザインはシンプルに、
引き手金具も装飾を抑えてすっきりと。
厚みも程よい国産総桐きもの整理たんすです。
桐材は
職人さん自ら産地へ出向いて選んだ国産の桐を、
じっくりと渋抜き・乾燥させた良質な桐材だけを使用しています。
そして何十工程にも及ぶ作業全てに
一級家具技能士である職人の技が生かされています。
引出しに仕立て上りのきもの約1〜3枚、
最大約30枚のきものを収納できます。
写真の「名匠庵好み総桐きもの整理たんす」のほか、
□桐の仕上がりの色合い(焼桐、砥粉の加減)
□引き出しの数
□引き出しの深さ
□引き出しの中の仕切り板
□幅や奥行きのサイズ
□金具
□ご予算
などを選んでいただきお客様だけの
オリジナル桐たんすを製作することも可能です。
製作前に職人によるデザイン画の作成、
料金のお見積もりを必ずいたしますので
安心してご相談ください。
名匠庵好み総桐たんす、お客様オリジナルたんす共、
製作に約2カ月ほど頂戴いたします。
たんすのお届け、お支払い等につきましては
名匠庵へお問い合わせください。
※桐たんすに合わせたカバー「油単」(ゆたん)も
お好きな色、デザインでお作りします。