大安吉日
今日、お客様のお嬢様が挙式されます。
婚礼支度として訪問着と喪服をお誂え下さり、
また数年前には振袖もお誂えいただいていますので、
こちらも数日前からなんだか嬉しくてソワソワしていました。
梅雨時なのでお天気を心配されていらっしゃいましたが
東海地方、今日は良いお天気で本当に良かったです。
挙式にあたり、
式場のスタッフの方に渡す「心付け」についてご相談を受け、
取引先の結納飾り専門店を通じて
祝儀袋を手配させていただきました。
(専門店にご両家名を毛筆で書いてもらいました。)
式場によっては謝礼を受け取らない場合も
ありますが、ご参考に。
表書きは「御祝儀」または「寿」
名前は両家の家名を。右に新郎家、左に新婦家。
渡すタイミングは当日早いうちに。
プランナー
会場責任者
ヘアメイク
着付けの先生
カメラマン
介添人
司会者
演奏者
運転手
等々の方々に。
宴会場の大勢のスタッフの方々には
菓子折りを用意されるのが一般的です。
ご招待客、ご親族、会場スタッフ、、、大勢の方々が
お二人のために心を寄せるこの佳き日、
どうぞ 末長くお幸せに
さらにオトナの浴衣
半巾帯を合わせれば気軽に縁日へ、
夏のなごや帯なら
高級浴衣として足袋を履いて
ちょっとしたお出かけ着に。
麻の葉に菱 絞り染め浴衣地 綿100%
(着付け用ボディーに着装しました。
柄合わせはイメージです。)
46,800円(税別) 仕立別
麻なごや帯 藍色絞り染め トンボ柄 麻100%
168,000円(税別) 仕立別
グレー地の浴衣ですが、明るさがあります。
今回は浴衣と帯の色合いを寒色でまとめました。
40代後半の方から
長く楽しめる取り合わせです。
帯締め、帯揚げは
お召しになる方によっておすすめが変わりますので、
合わせていません。
お仕立て、小物合わせのご相談は名匠庵までお越し下さい。
ご来社ご予約、お問い合わせはこちらからどうぞ。
オトナのお呼ばれ浴衣
夏祭り、浴衣茶会、桟敷で花火見物、
大相撲名古屋場所、祇園祭、、、。
今年、浴衣でお出かけしたい場所はどこでしょう。
夏らしく、
きれいなビタミンカラーの浴衣をご紹介します。
絞り染め 付け下げ浴衣 綿100%
朝顔柄
78,000円(税別) 仕立別
本麻 染めなごや帯 麻100%
腹の柄 雪輪に貝
腹の片側は雪輪に花菖蒲
お太鼓の柄は 雪輪に貝と雪輪に花菖蒲
98,000円(税別) 仕立別
半巾帯も良いのですが、
名古屋帯をしめてもいい浴衣です。
夏の帯締め、帯揚げ、
長襦袢に麻の半衿、麻の足袋など小物も楽しみです。
お仕立ての打ち合わせ、小物合わせに
名匠庵へお越し下さい。
ご来社ご予約、お問い合わせはこちらからどうぞ。
本場 小千谷の「麻絽半衿」
先日ご紹介した小千谷の「麻絽襦袢」。
麻、綿麻、芭蕉布、絹芭蕉など
盛夏のお洒落きものに最適です。
麻絽襦袢に、「麻絽の半衿」はいかがでしょう。
小千谷 麻絽白半衿
麻100%
縦シボ入り
参考上代5,000円(税別)
※メーカーには他に「薄いピンク」がございます。
参考上代6,000円(税別)
ピンクはお取り寄せとなります。
この麻絽半衿、縦にシボが入っているおかげで
時々首に当たる感触が、シャリッとして
ベタつきません。
小千谷 「麻絽半衿」は男性用もあります。
小千谷 麻絽 色半衿
麻100%
縦シボ入り
参考上代5,000円(税別)
※シーズンにより取扱い色が若干変わります。
ご希望色などメーカーへ在庫問い合わせの上
お取り寄せとなります。
「小千谷麻絽半衿」は女性用、男性用と分けていますが
違いは、男性用の方が少しだけ長いということと
絽の目が男性用の方が細かいということです。
写真左下 女性用麻絽半衿
写真右上 男性用麻絽半衿
男性用の半衿の色、、、渋くて良い色です。
女性がお洒落着に使ってもかまわないと思います。
メールまたはお電話(052-772-4682)でお問い合わせ下さい。
足袋のこと その② 履き方
足袋の履き方をご紹介します。
① 足袋を半分に折り返します。
② 足袋を引っ張って足指を先端まで入れます。
③ 足首部分を引き上げ、足をすっかり納めます。
④つま先を少し上げ、コハゼを下から順にかけます。
※コハゼの掛け糸が2本並んでいますが、
必ず外側の糸に掛けます。
(内側の糸は足袋がきつく思える時の予備です。)
はけました。
そしてこちらは汚れ防止の「足袋カバー」です。
コハゼ5枚付きです。
福助足袋カバー
5枚コハゼ付
ナイロン100%
サイズ
S 21.5〜22.0㎝
M 22.5〜23.0㎝
L 23.5〜24.5㎝
LL 25.0〜25.5㎝
3L 26.0〜26.5㎝
参考上代 S 〜L 1,600円(税別)
LL〜3L1,800円(税別)
足袋カバーは足袋入れ袋を持参して、
訪問先に上がる前に脱ぐようにして下さい。
足袋のこと その① 選び方
前回、肌着について説明をしました。
ここで足袋についてお話しします。
着付けの順番でいくと1番に足袋でも良いのですが
(家でひとりでいるときは良いとして、
あまり格好が良くないので) まず肌着を着てから
足袋を履く方が良いと思います。
足袋もメーカーによって様々な種類があります。
季節やTPO、足の形に合う足袋に出会えたら
一日中快適に過ごせますよね。
足袋専門店で足型をとってもらって
「お誂え」
も良いのですが、
ここでは一般的で履きやすい
既製品足袋の選び方をご紹介します。
足袋を履いた時に困るのが、
「ブカブカして余分なシワがよる。」
又は、
「きつくて痛い。」
この、どちらもつらい2点に注意して、
ぴったりと足に合う
理想の足袋を探しましょう。
以下は創業明治15年、足袋のトップメーカー
「福助足袋」の商品で選び方をご説明します。
①まずはTPOに合わせ「コハゼ」の数を決めます。
コハゼとは、
足袋の足首部分に縫い付けられている
金具でできた「爪型の留め具」のことです。
留め具1つを 1枚と数えます。
一般的には「4枚コハゼ」
又は、「5枚コハゼ」
のどちらかを、着るシーンで選びます。
2足を並べてみますね
かかとから足首の1番上までの高さは
4枚コハゼで 約10㎝。
5枚コハゼは 約11.5㎝あり、
コハゼ1枚分高くなっています。
用途は
「4枚コハゼは普段用」
これは紬や小紋などの普段着用として、
という意味と、
訪問着や付下げ、色無地などをお召しの際の
あまりフォーマルな場ではない場合
(お食事会や観劇などなどですね)、
あとは、
お茶会などで長時間正座する場合に
足首を締め付けず、5枚より少し楽なので
4枚コハゼをおすすめしています。
「5枚コハゼは礼装用・舞踏用」
黒留袖、色留袖、振袖、喪服、
フォーマルな席での訪問着、付下げ、色無地には
5枚コハゼの足袋をおすすめします。
5枚コハゼの足袋は
足首がしっかりと包みこまれるような履き心地が特徴で、
履くとなぜか気持ちが引き締まります。
「裾除けの着方」でもご説明しましたが、特にフォーマルの場合
下着の段階からなるべく足首が見えないように着るのがマナーです。
又、踊りの際には、5枚コハゼが足の見え方がよりきれいです。
②次にサイズ選びを。
福助足袋のサイズ展開は 5㎜単位です。
(S、M、L、LL という足袋もありますが
それはまたの機会に。)
基本は、足のつま先からカカトまでの実寸に
5㎜足したサイズを選びます。
または靴のサイズから5㎜引いたもの。
23.0㎝の靴を履く方は足袋は22.5㎝が最適と
言われています。
(甲の高い方や男性は靴と同じサイズでもOK)
③そして足の形にあった「型」を探します。
「福助足袋」の「綿キャラコ足袋」の高級品は
足首の太さ、甲の高さ、足巾の広さ
に合わせて足袋の「型」があります。
ふっくら型
足首が特に太く、足の甲が高く、足巾が広い方
ゆたか型
足首が太く、足の甲が高く、足巾が広い方
なみ型
足首、甲、足巾 ともに標準サイズの方
ほそ型
足首が細く、足の甲が低く、足巾がせまい方
ささ型
足首が特に細く、足の甲が特に低く、足巾が特にせまい方
この5つの「型」と、足の「サイズ」を組み合わせて
選ぶことができます。
(型によって取扱いのないサイズがあります。)
同じ福助足袋の
「のびる綿キャラコ足袋」ですと
各サイズに「ゆたか型」「なみ型」「ささ型」
の組み合わせとなります。
(こちらも型によって取扱いのないサイズがあります)
デパート、小売店などの店頭にすべての種類を
常備しているお店はなかなかありません。
早めにご相談、ご注文頂ければ
名匠庵でもお取り寄せは可能です。
④足袋の生地も大事です。
福助足袋で一年通して履ける足袋の生地は
「綿キャラコ」と
「のびる綿キャラコ」です。
キャラコとは
綿布の織り方の一種です。
タテ糸とヨコ糸ほぼ同じ本数の綿糸で織り上げた
薄地の平織り。
織り目が均一で美しい光沢があり吸水性に富みます。
一方、のびる綿キャラコとは
伸縮性を持たせるため綿糸のほかポリエステルなどの糸を
織り込んでいます。
キャラコの白足袋がナチュラルな白とすると
若干青味のある白色の足袋です。
足袋を履きなれない方はこちらの、のびる綿をおすすめします。
以上の選び方を参考に足袋を選んでください。
標準的な足袋をご紹介しておきます。
まずはこちら
「綿キャラコ」「 23.0㎝ 」「なみ型」「4枚コハゼ 」
参考上代2,800円(税別) 〜(サイズによって価格変動します。)
綿100%
こちらの足袋はコハゼは「4枚コハゼ」か「5枚コハゼ」
型は、サイズごとに
ふっくら型、ゆたか型、なみ型、ほそ型、ささ型の5タイプ。
サイズとの組み合わせで100パターンにもなります。
(一部取扱いのないサイズもあります。)
もう1種類
「のびる綿キャラコ」「 23.0㎝」「 なみ型」「 4枚こはぜ 」
参考上代2,700円(税別)〜(サイズにより価格変動します。)
足袋 表地: 綿70% ポリエステル24% ポリウレタン6%
足袋 裏地: 綿98% ポリウレタン2%
足袋 底地: 綿100%
「のびる綿キャラコ足袋」は
「4枚コハゼ」か「5枚コハゼ」、
各サイズで「ゆたか型」「なみ型」「ささ型」の
3タイプの足型が選べます。
(一部取扱いのないサイズもあります)
足袋は他にも
麻の足袋、 繻子の足袋、色柄足袋、レース足袋、
ヒール足袋 、お子様足袋、絹の足袋など多種多様です。
ご要望に合わせて手配しますのでご相談ください。
※足袋は一度足を入れますと肌着同様 返品、交換できません。
長襦袢の色、考え中。
京都のメーカー、木村株式会社のOさんから
長襦袢染めの見本裂が届きました。
でご紹介した定番の長襦袢です。
名匠庵のきものの雰囲気に合うように
毎回色を指定して、別染めしてもらっています。
梅花模様の、花の絞り染めの色と
地色の組み合わせを考えるのは
仕事とはいえ、とても楽しい作業です。
あまり濃い色を絞り染めに使うと
おもてに響きますので
その辺りの バランスも考えて思案中です。
こちらは前回染めてもらった長襦袢地。
よく見ると花の中心には2通りの絞りが。
さりげなくおしゃれです。
お仕立て前に湯のしをして絞りを巾出ししますが
絞りの粒立ちがほんのり残ってやさしい印象に
なります。
今回の発注分が染まってきましたら
またご紹介させていただきますね。
本場 小千谷の「麻絽襦袢」
雪国越後(新潟)、小千谷の本麻長襦袢です。
麻、綿麻、芭蕉布、絹芭蕉など
シワを上手に楽しむ素材のきものに合わせます。
小千谷麻絽襦袢 No.1 ピンク
長さ10.5m
参考上代 63,000円(税別)
小千谷麻絽襦袢No.2 生成り
小千谷麻絽襦袢No.3 ブルーグレー
長さ10.5m
参考上代 2点共 63,000円(税別)
写真掲載色の他
白・薄グレー・薄緑 がございます。
麻100%
しかも、絽です。
軽やかで、熱がこもらず、さらりとした肌触りで
気持ち良くお召しいただけます。
この麻絽襦袢はご家庭で水洗いできます。
汗などを洗わずに長時間置いておくと
変色や黄変のもとになりますので
こまめに洗えるのは嬉しいですね。
はじめに、お洗濯前に
袖の中(袂)のなかを見てみましょう。
小さなホコリなどが入っていたら
取り除いておきます。
以下、商品に添えられている取扱いの注意点
からお洗濯について抜粋いたします。
□洗濯機の場合
軽くたたんで洗濯ネットに入れ、
漂白剤を含まない中性洗剤を少量使い、
ソフト(手洗い)コースなどでお洗い下さい。
よくすすいだ後、脱水も弱く短めにします。
乾燥機などは使わずに、
すぐにきものハンガーに掛けて
手で形を整えながら風通しの良い日陰に干し、
半乾きのうちにアイロンをお掛け下さい。
□手洗いの場合
水又はぬるま湯に浸し、
優しく押し洗いします。
けっしてゴシゴシとこすらないで下さい。
最初のお洗濯で
おもに身丈が多少詰まります。
また色物は長時間の漬け置きや、
濡れた状態に放置しますと
色のにじむ場合もあります。
以上のような注意点の他、
摩擦により、スレや毛羽立ちが起こりやすいという
麻の特性をご理解いただき、
やさしくお取扱いいただき、末長くご愛用下さい。
ご心配な方はきものお手入れ専門店にご依頼下さい。
名匠庵でも麻製品のクリーニング、
お手入れをお受けしております。
半衿を「小千谷麻絽の半衿」(5,000円 税別)
にしますと本当に涼しくお召しいただけます。
お色の確認、お仕立ての打ち合わせなど
名匠庵ご来社のご予約はメールまたはお電話(052-772-4682)でどうぞ。
山中温泉 「名匠展」無事終わりました。
愛知県からお越しのお客さまは観光を楽しみつつ
昨日無事お帰りになりました。
遠方よりご参加くださり、ありがとうございました。
黄八丈や郡上紬、伊那紬など今では希少な紬や
丁寧な蒔糊が施された東敏男さん製作の訪問着など、
手に取ってご覧いただき、製作工程などを
ご説明させていただきました。
お誂えをご用命くださいましたお客さま、
仕立て上がりをどうぞ楽しみにお待ちくださいませ。
又、山中温泉 「花紫」「こおろぎ楼」 両お宿、
帝産トラベル、東神観光バスのスタッフのみなさま、
この度は大変お世話になりました。
私どもスタッフも撤収を済ませ、
昨日無事に帰って参りました。
昨日のこおろぎ橋の景色は、、、。
3月に下見に訪れた時には
対岸に見えていた「無限庵」の建物が、
新緑に覆われ、見えなくなっていました。
ところでその「無限庵」。
展示会の日を含め3日間にわたり長時間滞在しておりまして、
とても愛着が湧いてしまいました。
一般の入館者の方に、係の方が館内を解説しながら
案内してくれるのですが、それを何度も耳にするうち
無限庵の見どころをすっかり覚えてしまいました。
きっと観光で、解説なしで立ち寄ったとしたら
見逃してしまっていたかもしれません。
観光で訪れた場所をささっと通り過ぎず、
もっとじっくり味わうように過ごしたいと、反省しました。
無限庵の中で個人的にお気に入りの場所
もとは湯殿だった場所。
今は所蔵品を展示しているお座敷になっています。
こんな窓、見たことありません。
またいつか、訪れたい場所が一つ増えました。
公益財団法人 無限庵
石川県加賀市山中温泉下谷町口6
0761-78-0160
山中温泉 無限庵にて
今年3月14日の名匠庵の日々で触れましたが
明日6月3日(土)に
石川県山中温泉の名建築「無限庵」で
水無月名匠展を開催いたします。
主に東海地方のデパート、小売店のお客さまを
お招きして開催いたします。
今日はその準備日。
大広間に設営させていただきます。
「黒柿の手すり」や「北山杉の柱」など
貴重な建材が随所に施されていますので、
注意深く運び入れます。
当然台車は使えませんので、全て手作業です。
設営完了!
ここは会場の、ほんの一部です。
レトロな一枚ガラスごしの新緑を楽しみつつ
東西の染織作品をご覧いただけます。
今回は
加賀友禅、
日本工芸会所属の作家さんの作品、
芭蕉布などの趣味のきもの、
創作小紋や和装小物などなど
厳選してご披露します。
明日、晴れますように。