文月名匠展
明日7月7日(土)、8日(日)の両日は
名匠庵本社ショールーム
「特選きもの名匠庵」にて
文月名匠展を開催いたします。
普段は納品、催事などで私共係員が不在の場合もあり、
事前にご来社日をご連絡いただけますよう
お願いしておりますが、
名匠展開催中はご予約なしでお越しいただけます。
きものに関するご相談、ご質問、
お探しもの、クリーニングなどなど
出来る限り全力で!承ります。
会場の準備を社長に任せ、商用で豊橋市へ出かけた帰り道。
各地で大雨が降っています。
ご来社の際にはどうぞお気をつけてお越しくださいませ。
丸栄百貨店
6月30日 午後7時、
丸栄百貨店は75年間続いた店舗営業終了の時を迎えました。
6時50分から始まった蛍の光のメロディーは
最後のお客様をお見送りした7時20分まで流され続けました。
7時18分、
地元のお客様への感謝をこめた最後の館内放送は
ありがとうございました
ありがとうございました
と、繰り返し、静かに終了しました。
そのメッセージを聞きながら
わたくしども8階の呉服、宝石、美術等スタッフは
粛々と撤収作業を、
そして1階東側玄関では
予想をはるかに超えるお客様に見送られ、
最後のシャッターが降りたのだそうです。
丸栄特選きものサロンをご愛顧くださいました
お客様、誠にありがとうございました。
今後の、呉服に関するご用命は
引き続き名古屋市名東区名匠庵本社ショールーム
「特選きもの 名匠庵」にて承ります。
どうぞよろしくお願いいたします。
セール期間中お買い上げ頂いた帯、きもの等の
お仕立てのご用命もこちらで承ります。
※納品、商談などで不在の場合がございます。
ご来社はご予約制とさせていただいております。
お手数をおかけしますがお電話またはメールにて
ご来社日時をお知らせください。
「文月 名匠展」はご来社のご予約は不要です。
今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
夢の途中
平成30年6月30日(土)の丸栄百貨店閉店まで
今日を含めあと3日。
日中は毎日丸栄館内にいるのでわかりませんでしたが
この地方の情報番組や新聞などで
連日丸栄の話題が取り上げられているようですね。
8階の呉服売場にも
お得意様や懐かしいお客様、
取引先や丸栄OB、OGの大先輩が
立ち寄ってくださり
ありがとう、お元気で、
今後ともよろしくとの言葉が
あちこちで飛び交っています。
そして一番多くいらっしゃるのが
カメラ片手に丸栄館内を撮影されるお客様です。
戦後まもなく営業を再開した丸栄は
関西建築界の巨匠村野藤吾氏に設計を託し
とびきりモダンな百貨店として名を馳せました。
幾度か改装を重ねた現在、
当時の面影は薄らぎつつありますが
そのデザインはいまもところどころ残っています。
西側壁面 有名なモザイク壁
東郷青児画伯デザインのエレベーター扉
皆さんが必ず撮影していらっしゃる
東側階段8階からの手すり。真似して撮って見ました。
ところ変わって
こちらは地下鉄栄駅と丸栄を結ぶ
サカエ地下街、名物「クリスタル広場」の現在の様子。
クリスタルも噴水もいま取り払われてまっさらな状態で
来年のサカエ地下街50周年に向け改装工事の真っ最中です。
今は共に歴史を刻んだ丸栄との歩みを
パネル展で振り返っています。
栄周辺がこの先どう変わっていくのか、
まったく想像できません。
けれどきっとどなたかが描いているであろう
未来の栄地区の設計図や建築パースに向かって
各方面、多くの方々がもう動いているのだと思います。
あちこちで繰り返される工事や
閉店、開店の紅白幕、
完成してしまえばきっと忘れてしまうであろう
この夢の途中の風景を
このページに残しておきますね。
衣替え 〜絽ちりめん、いつ着る?〜
6月も、もう15日過ぎました。
1年が、半分過ぎようとしています。
6月1日が衣替えの日、
または衣替えをする目安の日とされていますが
最近では5月にも猛暑の日があって
制服、洋装、和装とも早めの夏支度となっています。
和装、きものの場合、
5月中旬ごろから6月30日までは単衣(ひとえ)を着ます。
7月1日から8月31日までは絽、紗、上布などの薄物(うすもの)、
9月1日から9月30日まで単衣(ひとえ)、
10月1日から、年が改まって5月初旬までを袷(あわせ)で過ごします。
さて、表題の「絽ちりめん」。
「絽」のきもの地にも数種類ありまして、
駒絽、変わり絽、たて絽、紋絽、平絽、絽ちりめん、、、。
ひとつずつ見ていきましょう
絽のきものの代表的な生地「駒絽」。
たて糸に平糸、よこ糸は「撚り(より)」をかけた駒糸を使い
よこ糸3〜7本ごとにたて糸をよじって隙間を作って織る、
風通しの良い生地です。
手触りもしゃっきりしています。
駒絽は7月と8月向け。
そして「変わり絽」。
上記の駒絽はよこ糸の本数がお行儀よくそろっています。
変わり絽はよこの駒糸の本数をわざと変化させた
洒落味あふれる生地です。
こちらも7月と8月。
「たて絽」は
たて糸に隙間を作り風通しよくしています。
写真のようにたて糸の本数を変化させたものと、
本数が揃っているものがあります。
こちらも7月、8月のきもの。
「紋絽」は
絽織と、紋織(模様織)を組み合わせたもの。
7月と8月に。
「平絽」は
たて糸、よこ糸、共に撚りをかけていない「平糸」を
使って絽織にしたもの。
主に夏の染帯の白生地として織られていますが
最近はあまり見かけなくなりました。
ちょっとテラっとした味の生地。
そして「絽ちりめん」。
よこ糸に強撚糸を使って織る、
“しぼ”が特徴の絽織です。
古代ちりめんの「絽」版ですね。
シャリっとしていながらちりめんのとろみも
備えた夏生地です。
(最近はしぼの控えめな「変わり絽ちりめん」もあります。)
うすベージュの絽ちりめん無地着尺に絽綴八寸帯をコーディネート
絽ちりめんは、
6月中旬頃の梅雨時期、
気温が下がる「梅雨寒」の日に着るきもので、
6月30日まで。
「絽」ではあるけれど7月8月は避けて、、、、
と言われています。
けれど、いや、もう、この説明、
「、、、とも言われています。」に変更しても
いいのでは、と思います。
気候が昔とは違ってきている今、
目の詰まった絽のきものを
6月の末頃から着る、
絽ちりめんのきものを盛夏に楽しむ、
どちらも許容範囲になっています。
体に無理なく
同行のお仲間との空気を読みつつ、
きものの難関、
単衣時期を乗り越えてください!
丸栄の日々
日々、
丸栄百貨店8階呉服売場店頭に立っています。
日頃は名匠庵本社ショールームにいる社長、
日々お客様やお取引先を飛び回っている営業部長、
丸栄担当の女性社員ともども
6月30日(土)PM7:00、
最期のシャッターが下りるまで
出来る限り店頭に立つようにしています。
丸栄店頭でのお仕立ての承りが終了していますので
生地を一旦お持ち帰りいただき、
改めて弊社名匠庵本社にてお仕立てを承ることについての
ご案内を皆でさせていただいております。
お仕立てやクリーニングなど、
後々まで安心しておまかせいただけるよう
しっかりとご案内させていただきます。
そして何より
店頭にお越し下さったお客様に
良いものが手に入ったと満足していただけるよう、
商品の説明をきちんとさせていただくよう心がけております。
そういった意味では
若い頃、今の営業部長がしているように
お客様の為に飛び回っていた日々を経て
ここ何年か仕入れと商品管理の為、
本社にいる時間がほとんどだった社長が
今1番生き生きして店頭におります。
やはりきものを挟んでお客様と話す瞬間が
一番嬉しい時間だと思います
名匠庵の仕入れ人でもある社長、
時間の許す限り店頭商品の解説をさせていただきます。
どうぞお声かけくださいませ。
丸栄閉店まであと30日です。
名古屋市中区栄のデパート、
「丸栄」の閉店セールに触れ、
こちらの暖簾を目印に、とお伝えしたところ
ホームページで見ましたよ!というお客様が
実際にお立ち寄りくださいました。
この、丸栄のマークを染め抜いた暖簾は
何十年も前に染められ、
呉服売場での催しの時に使用していたものです。
売場の前を通りかかる多くのお客様も
この暖簾を見て中に入ってきて下さり
丸栄や栄近辺の昔話を聞かせて下さいます。
どうやらこの暖簾、久しぶりに使用しましたが
お客様を招く縁起の良い暖簾だったようです。
ところで、
名匠庵の戸棚の奥からも
丸栄の思い出の品が出てきました。
平成5年(1993年)8月27日、
丸栄会社設立50周年の記念の品です。
丸栄の社史、懐かしい写真満載です。
こちらは
サントリー「響」丸栄50周年記念ボトル。
外壁のモザイクも再現してます。
この記念ボトル、当時のお値段で10万円!だったとか、、、。
国産ウイスキーが今大人気で
この「響」も生産が追いつかないというニュースを
最近見ました。
しまった、、、。
中身、ほとんど、残ってないです。
でも振るとチャプチャプ音がしますので
ちょっと味見してみたい気がします。
地元のお客様に愛された、
歴史ある建物。
見納めに多くのお客様が
おいで下さっています。
7階では「丸栄のあゆみ」
パネル展も開催しています。
どうぞお出かけくださいませ。
丸栄全館閉店さよならSALE
名古屋市中区栄の百貨店「丸栄」が
平成30年6月30日(土)で店舗営業を終了します。
1615年、丸栄の母体である「十一屋呉服店」が
名古屋で創業してから403年。
戦後の企業整備令に基づく百貨店整理統合により、
1943年(昭和18年)8月27日、「十一屋」と、
もうひとつの前身「三星」(みつぼし)が合併し、
「丸栄」が誕生して今年で75年という歴史ある百貨店です。
弊社の先代社長大塚正男が
昭和47年に「名匠庵」を創業する以前に勤めていた
「株式会社中栄」と「丸栄」が取引があったご縁で
名匠庵創業時から弊社も丸栄とお取引きをさせて
いただいております。
丸栄本館4階「特選きものサロン」から始まり
その後時代は流れ、きものサロンは本館7階へ移動、
そして現在は本館8階で「特選きもの名匠庵」を
運営しておりまして、
私どもも、丸栄本館8階売場にて6月30日(土)まで
「特選きもの名匠庵」閉店さよならセール中です。
普段しない和装小物のセールもしております。
この暖簾を目印にどうぞ8階店頭へお越しください
あいにく店頭での仕立て、加工に関する承りは
5月10日をもちまして終了致しました為、
お買い上げいただいた未仕立てのきもの、帯は
皆さまに一旦お持ち帰りいただいております。
その後改めて、
弊社名匠庵にお持ち込みいただき、
お仕立てをさせていただきます。
丸栄閉店後、7月1日(日)以降の
お仕立てご相談承り、受け渡し、
呉服のご用命につきましては
弊社 株式会社名匠庵にて責任を持って
承りますのでどうぞご安心くださいませ。
お客様には大変お手数をおかけしますが
長年にわたる「丸栄8階特選きもの名匠庵」への
ご愛顧への感謝のしるしと
6月30日(土)の最終日まで
大変お値打ちなセールを開催中です。
どうぞ丸栄8階へご来店ください。
名古屋市名東区平和が丘4-299 →アクセス
株式会社名匠庵本社ショールーム
「特選きもの名匠庵」
052-772-4682
担当 渡部、大塚
地下鉄東山線一社駅1番出口(北口)より
ご連絡くださればお車にてお迎えに参ります。
※本社ショールームは催事、納品のため
係員が不在の場合がございますためご予約制と
させていただいております。
※愛知県近郊ご遠方のお客様には係員がご自宅にお伺いし
お仕立て品をお預かりする事も可能です。
ご相談ください。
※各種クレジットカード取り扱いございます。
【名匠展】7月の催し「文月 名匠展」7月7日(土) ・8日(日) – きもの百問百答 PART2 –
名匠展2018年7月の催しのご案内
と き : 平成30年7月7日(土) ・8日(日) 10時〜17時
ところ : 特選きもの「名匠庵」(名古屋市名東区平和が丘4丁目299 → MAP)
「きもの百問百答 PART2」
コーディネートのご相談、
きものの素材、格式、柄、季節感、
和装小物の選び方、きもののクリーニング、
きものマナー、TPO、、、。
きものについてのご質問やご相談に専門家がお答えいたします。
お手持ちのお召し物をぜひご持参ください。
各種特選きものの展示販売もございます。
〈おしなぶれ〉
□ きもの・帯各種
振袖・黒留袖・色留袖・訪問着・付け下げ・色無地・小紋・袋帯・名古屋帯・長襦袢・お宮参りきもの・七五三きもの・全国産地紬・喪服類・和装小物・和のインテリアなど
□ きもの・帯類等お仕立て加工承り
お手持ちのきもの地、帯地、コート地等の加工、お仕立てを承ります。クリーニング、ご寸法直し等も承ります。どうぞご持参ください。
〈草履鼻緒すげ職人来場〉
草履の底ゴム取り替え・鼻緒すげ直しなど、はきやすく調整いたします。(一部有料)
お手持ちの草履、下駄をお持ちください。
草履修理、鼻緒すげ替えなどご相談お受けいたします。
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特別企画
「福助足袋 試し履き体験」
足に合う足袋のサイズが見つかります。
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※「名匠展」はご来場ご予約不要ですが、あらかじめご覧になりたいものなどがございましたらメールかお電話にてお知らせいただけましたら幸いです。
<お問い合わせ先>
名匠庵 本社ショールーム
〒465-0097 名古屋市名東区平和が丘4丁目299
TEL. 052-772-4682
FAX. 052-776-5800
地下鉄東山線 一社駅から徒歩7分
一社駅(北口)からご連絡くだされば、お車にてお迎えにあがります。お気軽にお問い合わせください。
駐車場 10台有
皆様のお越しをお待ちしております。
6月の催しにつきましてのお知らせ
6月は名匠展の開催予定がございません。
次回、文月名匠展は
7月7日(土)・8日(日)に開催予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。
名匠庵のサツキの花は見頃です。
きもの百問百答
週末は皐月名匠展を開催しました。
大雨の日曜日にご来場くださいましたお客様
本当にありがとうございました。
「きもの百問百答」というテーマで
皆さまのきものにまつわる疑問に
お答えしつつ、
きものや帯の素材を実際に
手に取っていただき、
季節感や取り合わせなどのご相談も
お受けしました。
たとえば一本の帯があったとして
普段に締めていい柄なのか、
何歳くらいまで締められるのか
どのきものに合わせればいいか、
柄の名前やその由来、
綴織なのか、唐織なのか、
はたまたどんな技法で織られているのか、
取り扱いの注意点、
帯結びのコツ、、、、
ひとつの疑問と答えが
又次の疑問につながっていきます。
なぜ?、これはなに?と
興味を持って問い続けることは
小さな子供さんだけではなく
むしろ大人になってからの方が
理解が深まりワクワクするような、
そんな気持ちになれるような気がします。
ちなみに、
今回の企画、この本がお手本でした。
わんや書店発行
藤城繼夫著 能謡百問百答
昭和51年初版発行のこの本、
ずいぶん昔から時々開いて読んでいます。
能や謡のあんなこと、こんなことが一問一答形式で
書かれていて、どのページから読んでも
面白い本です。
いつか、きものについてこんな形式で
お客様とお話出来たら、という思いを
今回実現させていただいた次第です。