[七五三、単衣の着物はルール違反?] 快適な着こなしのヒント①
8月に入り、七五三詣りのお祝い着に関するご相談が多く寄せられております。
そんな中で、近年の気候変動もあり、お母様・お祖母様から必ずと言っていいほどいただくご質問がこちらです。
「10月・11月の七五三、まだまだ暑い日もありますが、大人の礼装、正装着物は単衣でも良いでしょうか?」
伝統的な着物のルールでは、10月から「袷(あわせ)」へと移行するのが基本とされています。しかし、実際に日中の気温が25度を超えるような陽気の中では、大人の私達でさえ汗ばむほどです。ましてや、久しぶりにおきものをお召しになる方も多く、冬の仕立てである袷は大きな負担になりかねません。
お母様・お祖母様の装いについて
正直に申しまして様々な考え方があります。
同行される大人の方の装いについて10月、11月の陽気であれば、無理に袷にこだわらず、もしお手持ちにございましたら体感温度に合わせて「単衣の訪問着、付け下げ、色無地」、お祖母様であればそれらのお召し物に加え「単衣の色留袖」をお召しになるのも、現代の気候に即した賢明な選択です。
「伝統」とは、ルールを守るだけでなく、その時代と環境に合わせて「美しく、心地よく」アップデートしていきましょう…、という考え方。
しかし、その一方で
やはり8月のお盆を過ぎますと、暑い日は続くもののどこかしら秋の気配を感じます。
デパートなどの洋服売り場もすっかり秋物がメインになります。
神社の森の木々も紅葉には早いものの盛夏のそれとは違います。
ほとんどのお客様が七五三のお支度を春〜夏、秋にかけてされますので、11月の気温を思い浮かべてこんなに暑い日だったらどうしようかと迷われるわけです。
では、お子様のお衣装はどうでしょう。
7歳、3歳、5歳とも袷のきものです。
そこで私どもがお客様にご提案しているのが
「七五三詣りには大人も子供も袷のお着物で」。
そのうえで
長襦袢を単衣にしたり、
肌着をさらりとした素材にするという着こなしです。
(10月、11月、お参りの当日が適温でしたら袷のきものに袷の長襦袢でお出かけください。)
高温になるようでしたら
長襦袢は単衣でどうぞ。半衿は塩瀬半衿か礼装刺繍半衿で。

単衣襦袢後ろ姿
暑がりの方は思い切って洗える夏襦袢でも。
その際は半衿を塩瀬半衿や礼装刺繍衿など袷向きのものに必ず付け替えてください。

夏襦袢後ろ姿
長襦袢の下に着る肌着も夏素材でしたら快適に過ごせます。
特に汗が気になる方は麻のステテコがお勧め。足捌きがよくなります。
七五三詣りの時期は思わぬ暑い日があります。
帯の下などはどうしても汗ばみます。
お召しになられた後は、30分ほどハンガーにかけて陰干しをしてから
たとう紙に収納し、お早めにお手入れのご相談をなさってください。
着用前、着用後のご相談は
お問い合わせフォームよりご来店日時をご予約ください。
次回はお子様のお着物についてお伝えします。















