シャリ感ある生紬(なまつむぎ)の名古屋帯
今日は七夕。
笹と短冊、硯と筆、流水が品よく描かれた名古屋帯はいかがでしょう。
生地は生紬(なまつむぎ)という生地です。
数年前に仕入れました。
繭からひいた生糸はセシリンという膠質に覆われています。
精錬という作業を施して、セシリンや不純物を完全に除去された糸は、細く、しなやかやで光沢のある絹糸となります。
生紬の糸は精錬作業を途中で止め、セシリンを多少残すので、弾力があってシャリ感のある糸になります。
色あいは、セシリンがほんのり残り、優しい生成色。
織り上がるとあじわい深い節が入って、ハリのあるさらりとした生地になります。
精錬の薬剤やタイミングも生地の良し悪しの決め手なのでしょう。
主に夏物と言われていますが、帯の場合、生地の厚みによっては真冬を避けて使えるものもあります。
迷ったら柄ゆきで判断されるといいですね。
ご紹介した名古屋帯は「ザ・夏帯」 。
単衣と盛夏のお洒落着きものにぜひ合わせて欲しい帯です。
帯芯は綿の絽芯がおすすめ。
良い柄の生紬は近頃品薄です。
ご購入、お仕立て、小物合わせなどをご検討の際は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
民謡発表会
先週末7月3日に開催された民謡発表会に行ってきました。
豊川市御津町のハートフルホールで年一度、毎年この時期に行われています。
民謡はもちろん、舞踊、和太鼓、津軽三味線の合奏もあり、見応えのある舞台です。
この民謡会の会主熊谷文若さんと旧知の仲というご縁で、20年近くにわたりこの発表会の司会進行役を務めています。
役得で、舞台袖から間近に皆さんの熱演が見られます。
きものを扱う仕事柄、民謡に出会えて良かったと思います。
全国各地の織物について語るとき、やはり土地ごとに伝わる民謡から機織の苦労や喜び、郷土色を知ることができます。
かつて養蚕が盛んだった埼玉の「吾野機織唄」、織物の一大産地である新潟の「十日町小唄」、大島紬の産地、奄美の「はたおり娘」などなど…。
箪笥の中で眠っている紬のきものにも故郷があるんだと、そんなことを考える1日でした。
葵かを里さん メルパルク名古屋ディナーショー
6月26日の日曜日にメルパルク名古屋で演歌歌手の葵かを里さんのディナーショーが
開催され、昼夜2回公演の夜の部を拝見してきました。
今年1月発売の「五山の送り火」はオリコン演歌チャート初登場第1位と絶好調なだけあってディナーショーは笑いあり涙ありそして一曲一曲に表現される、葵かを里さんの歌の世界に惹きつけられる素晴らしいショーでした。
そして葵かを里さんといえば日舞 芙蓉流の名取でもあり、歌はもちろん舞にもますます磨きがかかってきています。
ここ数年、ご縁がありCDジャケットのきものを名匠庵でお選び下さっています。
ご自分のきものの着こなしにはしっかりとした信念をお持ちのかを里さん。
マネージャーさん、後援の方々とも意見を交え、和気あいあいながらも真剣にきものを纏います。
かを里さんが選んだきものは京友禅作家 山科春宣先生の手による牡丹尽くしの訪問着。
気品ある姿から花王とも言われる牡丹。
やさしい笑顔で静かながらひとことづつかみしめるように言葉を語る葵かを里さんのイメージにぴったりです。
この日、庭の牡丹も満開でした。
【名匠展】7月の催しのご案内「文月 名匠展」平成28年7月9日(土)・10日(日) – 南の島のきもの展示販売会 –
名匠展 7月の催しのご案内「文月 名匠展」
と き : 平成28年7月9日(土)・10日(日) 10時〜17時
ところ : 特選きもの「名匠庵」(名古屋市名東区平和が丘4丁目299 → MAP)
〈特別企画〉
「南の島のきもの展示販売会」
琉球紅型や花織、芭蕉布、大島紬。
沖縄や鹿児島のきものを展示販売いたします。
〈おしなぶれ〉
□ きもの・帯各種
振袖 黒留袖 色留袖 訪問着 付下げ 小紋 袋帯 名古屋帯
全国産地紬 長襦袢 レースコート 喪服類
□ 和装小物
□ 和のインテリア
□ きものお手入れ相談(洗い クリーニング よごれ取り 染めかえ 寸法直しなど)
〈草履鼻緒すげ職人来場〉
お手持ちの草履、下駄お持ちください。
草履修理、鼻緒すげ替えなどご相談お受けいたします。
※「文月 名匠展」はご来場ご予約不要ですが、あらかじめご覧になりたいものなどがございましたらメールかお電話にてお知らせいただけましたら幸いです。
<お問い合わせ先>
名匠庵 本社ショールーム
〒465-0097 名古屋市名東区平和が丘4丁目299
TEL. 052-772-4682
FAX. 052-776-5800
地下鉄東山線 一社駅から徒歩7分
一社駅(北口)からご連絡くだされば、お車にてお迎えにあがります。お気軽にお問い合わせください。
駐車場 10台有
飛騨高山「本陣平野屋 花兆庵」さんで名匠展を開催いたしました。
6月12日(日)に飛騨高山屈指の名旅館「本陣平野屋 花兆庵」さんにて名匠展を開催いたしました。
前日の11日から高山入りし、花兆庵2階の宴会場「神楽」に名匠庵のきものを一堂に展示しお客さまをお迎えします。
今回はデパートの外商顧客さまなどをお招きしての特選呉服展示会。
茶の湯の心を踏まえた宗和流本膳で名高い 高山の料亭「洲さき」、飛騨牛ステーキの「キッチン飛騨」で昼食をご堪能いただき花兆庵で展示会とご宿泊をお楽しみいただくツアーです。
花兆庵では女将さんはじめスタッフの皆さんの穏やかな高山弁での会話、美味しいお料理、まろやかで清潔な温泉にお客さまも喜んでくださいました。
館内のちょっとした空間のしつらえもステキです。
そして高山の街並み散策は、高山の名物ガイド小垣内雅規さんの案内付きで盛り上がりました。
帰りには飛騨高山で天然木の家具を製作する柏木工さんの製作現場を見学して、高山尽くしのツアー日程を終えました。
今回の展示会には高山や下呂近郊の呉服店さまもお客さまをご案内下さりにぎやかな名匠展となりました。
ご来場くださいました皆さまにこの場をお借りして御礼申し上げます。
本当にありがとうございます。
さて、話は名古屋に戻りまして、
今週末 6月18日(土)・19日(日)は名匠庵本社で「水無月 名匠展」を開催いたします。
こちらはご予約なしでも大歓迎です。
夏のおでかけきもの、涼やか肌着などなどご用意してお待ちしております。
夏の帯 、仕入れました。
今年仕入れた夏帯の中から、特にオススメの1本。
綴織で名高い「みやこつづれ」さんの絽綴袋帯。
写真はお太鼓の一部分です。
この帯を締める季節は6月中旬から7月、8月。
そして9月のはじめごろまでお使いいただけます。
単衣、絽の色無地、付け下げ、訪問着、色留袖などにぴったりです。
単衣のきものに絽綴など夏帯を締めるときは、半衿、帯揚げなどは絽をお使い下さいね!
仕立てる際の帯芯もこの時期はいろいろ選択肢があります。
詳しくはご遠慮なくお問い合わせください。
【名匠展】6月の催しのご案内「水無月 名匠展」平成28年6月18日(土)・19日(日) – 夏のおでかけきもの販売会 –
名匠展 6月の催しのご案内「水無月 名匠展」
と き : 平成28年6月18日(土)・19日(日) 10時〜17時
ところ : 特選きもの「名匠庵」(名古屋市名東区平和ケ丘4丁目299 → MAP)
〈特別企画〉
「夏のおでかけきもの販売会」
真夏の結婚式、お茶会、観劇、花火大会など。
それぞれのシーンにあうきものを展示・販売いたします。
〈おしなぶれ〉
□ きもの・帯各種
振袖 黒留袖 色留袖 訪問着 付下げ 小紋 袋帯 名古屋帯
全国産地紬 長襦袢 レースコート 喪服類
□ 和装小物
□ 和のインテリア
□ きものお手入れ相談(洗い クリーニング よごれ取り 染めかえ 寸法直しなど)
〈草履鼻緒すげ職人来場〉
お手持ちの草履、下駄お持ちください。
草履修理、鼻緒すげ替えなどご相談お受けいたします。
※「水無月 名匠展」はご来場ご予約不要ですが、あらかじめご覧になりたいものなどがございましたらメールかお電話にてお知らせいただけましたら幸いです。
<お問い合わせ先>
名匠庵 本社ショールーム
〒465-0097 名古屋市名東区平和ヶ丘4丁目299
TEL. 052-772-4682
FAX. 052-776-5800
地下鉄東山線 一社駅から徒歩7分
一社駅(北口)からご連絡くだされば、お車にてお迎えにあがります。お気軽にお問い合わせください。
駐車場 10台有
名匠庵周辺案内 「徳川美術館」
平成28年度 NHK大河ドラマ 真田丸。
見てます。毎週。じわじわハマってます。
内野聖陽さん演じる戦国時代の覇者 徳川家康公もこれから出番が多くなってきそうです。
その徳川家の宝物を収蔵しているのが名古屋市内にある「徳川美術館」。
隣接する 尾張徳川家の蔵書を収蔵する「蓬左文庫」、日本庭園の「徳川園」とともに1日ゆっくりと過ごせる名所になっています。
ミュージアムショップもセンスがよく、面白い品揃えでついつい自分用に購入してしまいます。
週末、時間を見つけて徳川美術館に行ってきましたら次回の企画展が面白そうでチラシをいただいてきました。
ジャパン・デザイン ー日本の美をもとめてー
6月1日(水)〜7月10日(日)まで徳川美術館で開催されます。
調度品や衣服にほどこされた「文様」から日本の美意識をたどる企画展だそうです。
きもの好きにはたまらない企画!
ぜひ行きたいと思っています。
染と織の歴史③ 奈良時代
□ 奈良時代
遣唐使により中国・唐の文化が日本に伝えられ、衣服もその影響を強く受け、唐の様式とほぼ同じであることが日本書紀の記述からうかがえます。
正倉院にはこの時代の羅織、錦織、綾織、経錦、風通、綴織、織成などの絹織物、纐纈(絞り染)や夾纈染(板締め)、臈纈染(蝋染)といった文様染の布が収められています。
文様には宝相華や鳳凰、亀甲や孔雀、格子、縞、葡萄、唐草などがあり、遠くはイラン、ローマ、インドなどから中国を経由して日本に伝えられました。
これらの織、染、文様は現代のきものにも脈々と受け継がれています。
名匠庵の生き字引
5月1日の「名匠庵の日々」でご紹介したマジョリカお召しの図案。
実物は残っていないと思っていましたが、、、、
ありました。ブリキの衣装缶 (懐かしいですね) の中に!
ランプ尽くしの柄。モダンです!
皐月名匠展の最中ですが、これがマジョリカお召しかと眺めていたら、ものすごくタイミング良く懐かしい人が訪ねて来てくれました。
12年前に名匠庵を定年退職された宮田行久さん。
先代社長と共に中栄を退職して、名匠庵の創業から長年にわたり支えてくださった、まさに名匠庵の生き字引的存在の大先輩です。
懐かしのマジョリカお召しを手に取り、昔話で盛り上がりました。
他にも「マジョリカウール」という商品もあったそうで今では考えられないくらいウールのきものが売れた時代のお話を聞かせていただき、うれしいひと時を過ごしました。
明日も名匠展開催します。
夏のきものを見にぜひお立ち寄り下さい。
2016年5月14日(土)〜5月15日(日)
10時〜17時
名匠庵本社ショールーム