【2026年版】絽ちりめん、いつ着る?
2018年6月15日の「きもののうんちく」で「絽ちりめん、いつきる?」というテーマで絽ちりめん(絽縮緬)の解説と着用時期についてお伝えしてから、早いもので8年が経過しました。
その時、絽ちりめんは、とろりとした縮緬生地の柔らかな肌触りから、「単衣時期の6月、しかも梅雨の肌寒い日に着るもので、名前に「絽」とついていても7、8月の盛夏の着用には向かない、と言われています。」とお伝えした上で、気候変動やライフスタイルの変化もあり、許容範囲がだいぶ広がって、今は絽ちりめんを盛夏にお召しになっても、盛夏向きの絽のきものを6月末頃からお召しになっても、もういいのでは。とお伝えしました。
ちりめん特有のしなやかなシボ感と、絽の透け感を併せ持った「絽ちりめん」。
一般的な「絽」よりも生地に厚みと落ち感があるため肌にしっとりと添い、柔らかで優雅、気品ある着姿が最大の特徴で、色無地、小紋、付け下げ、訪問着などがあります。
改めて絽ちりめんを見てみましょう。

絽ちりめんの色無地反物。

反物を腕に。透け感ややあり、生地感柔らかです。
今回は、2026年現在の視点で、絽ちりめんを着こなすためのポイントをまとめました。
8年前との大きな違い 気温の変化
日本の6月・7月・8月・9月は、8年前と比較しても明らかに30℃越えの真夏日、35℃越えの猛暑日が増えています。
一方で「梅雨寒」、「梅雨冷え」という季語を体感する日はほとんど無く、夏中通して冷房がしっかりと効いた室内で、肌寒さを感じることが増えました。
かつての衣替えのルールだけを優先すると、体調を崩しかねないのが現状です。
絽ちりめん着用ガイド
4月1日〜30日
まだ早いです。
5月1日〜31日
暑い日もありますがまだ早いです。
別の単衣きもの、袷きもので乗り切りましょう。
6月1日〜30日
絽ちりめんの季節です。

揚柳半衿
長襦袢は単衣長襦袢か絽長襦袢
6月1日〜30日通して揚柳半衿を付ければ単衣向き帯、夏帯どちらにも合います。

絽半衿
絽長襦袢に絽半衿。夏帯向き。
長襦袢、半衿とも麻素材は向きません。
7月1日〜31日
絽ちりめん着用可能
8月1日〜31日
絽ちりめん着用可能

絽半衿
絽長襦袢、紋紗長襦袢に絽半衿
帯は夏帯
長襦袢、半衿とも麻素材は向きません。
9月1日〜30日
絽ちりめん着用可能

絽半衿
絽半衿、夏帯の組み合わせは9月20日ごろまでを目安に。

楊柳半衿
9月1日〜30日通して楊柳半衿を付けておけば夏帯、単衣向き帯どちらにも合わせられます。
長襦袢、半衿とも麻素材は向きません。
麻の長襦袢はさらりとして涼しいのですが絽ちりめんの柔らかな風合いと相性は良くありません。できれば正絹、またはできるだけしなやかな洗える襦袢がおすすめです。
「絽ちりめんの着こなしガイド」は完全版ではなく、地域、TPOにより異なる場合もありますので、ひとつの目安としてお役立てください。
絽ちりめん、特選きもの名匠庵に色無地が10点ほどございます。

お問い合わせフォームより日時をご予約の上どうぞご来店ください。
※楊柳半衿についての解説は2021年5月1日の「きもののうんちく」をご覧ください。
※楊柳半衿は名匠庵公式オンラインショップ
または実店舗「特選きもの名匠庵」にてご購入いただけます。
社長の庭仕事
連日、気温35℃越えの名古屋。
週末は曇り空で30℃との予報で風も吹いていましたので
午前中の短時間だけ社長は草取りのため庭へ。

土曜日。サツキの植え込みの雑草を丁寧に取り除いています。
この植え込み、
初夏には満開のサツキの花を楽しめます。

5月末ごろ、満開のサツキ

日曜日。玄関まわりのお手入れ
通りかかる方が「毎年楽しみ」と声をかけてくださいますので
社長が年間を通して手を入れています。
ところで社長の庭仕事、
欠かせないのが小さめの熊手。
最近主流のプラスチック製ではなく
竹製が使いやすいとのこと。
修理に修理を重ねて大事に使っていましたが
いよいよ新しい竹の熊手を購入することに。
量販店ではプラスチックの熊手しか取り扱いがなく
調べましたら徳川美術館の近くに
臼井竹材店というお店があることがわかり
先日早速お邪魔してお目当ての竹製熊手を5本入手しました。

臼井竹材店のご主人も
一度に5本買う人初めて見たと
目を丸くしていらっしゃいましたが
これで当分
社長の庭仕事もはかどりそうです。
【下呂出張記】下呂名物「けいちゃん」を大安食堂で堪能!着物のお悩みも出張・持込で解決します 。
こんにちは!名古屋市名東区の呉服店『特選きもの名匠庵』の渡部です。
先週末のこの日は、下呂萩原の最高気温が34℃の予想。
朝から素晴らしい快晴に恵まれた出張日和となりました。

※澄み切った青空と飛騨川沿いの美しい景色。絶好のドライブ日和です。
今回は少し期間が空きまして、去年の12月以来、半年以上ぶりの下呂訪問となりました。

※いつ訪れても風情のある下呂駅前。
私自身、下呂温泉は大好きな温泉街。プライベートでも温泉を楽しみながら定期的に訪れるほど、思い入れのある大好きな街です。
今回の日帰り出張、午前中からお客様との商談が大変スムーズに進み、午後のお昼過ぎには無事に終了いたしました。いつも温かく迎えてくださる下呂の皆様、本当にありがとうございます。
さて、下呂にお伺いした際のランチといえば、私の中で「2択」と決まっています。
今回は、そのうちの1軒である“いつものお店”へ向かいました。

いつもお昼時は多くのお客様で満員御礼の「大安食堂」さんです。
ここは、下呂の最強ソウルフードである『けいちゃん(鶏ちゃん)』を、抜群のコストパフォーマンスでいただける名店。
味噌と醤油ベースの特製ダレにしっかり絡んだ、鶏肉の『けいちゃん』と、豚バラ肉の『とんちゃん』。これらをミックスして、さらにトッピングで『そば(焼きそば麺)』を入れてもらうのが、私の定番であり最高の組み合わせです!

※鉄板の上で香ばしく焼き上がる、けいちゃんととんちゃんのミックス。

下呂へ伺う際はいつも取引先の方と2人行動ですので、こうしてシェアしながら鶏と豚、両方の旨味を一度に味わえるのが最高に贅沢なひととき。今回も期待を裏切らない美味しさでした。
ちなみに、大安食堂さんはご飯のおかわりが可能です。
一昔前までは必ずおかわりをいただいていたのですが……最近はご飯1杯で十分お腹がいっぱいになるお年頃になりました(笑)。
そして、大変ありがたいことに、近々再び下呂にお伺いするお仕事をいただくことができました。
次回は、私流「下呂ランチの2択」のもう一軒をぜひご紹介できればと思います。
名古屋周辺だけでなく、下呂をはじめ遠方の皆様も、お着物に関するお悩み(丸洗い、シミ抜き、お仕立て替えなど)がございましたら、どうぞお気軽に名東区の『特選きもの名匠庵』までご相談ください。
【お手入れ事例】絞りの羽織を解いて誂えた形見のバッグを修理。
「大切な小物を、次世代へつなぐ」メンテナンス術
皆様のタンスの中には、大切にしまってある「形見分けのお品」や「思い出の詰まったおきものや帯」はございませんか?
先日当店で以前、お母様の形見の絞り羽織を解いて和装バッグをお誂えさせていただいたお客様から修理のご相談を承りました。
「気に入って使いすぎて、ついに持ち手がほつれてしまって……。なんとか直せませんか?」とのこと。


お持ちいただいたのは、絞りの柔らかな質感が美しい、趣のあるバッグです。
拝見すると、確かに持ち手部分は長年のご愛用で生地が擦れ、傷みが見られる状態でした。しかし、それは「いかにそのバッグがお客様の生活に寄り添い、愛されてきたか」という証でもあります。
その絞りのバッグを拝見しながら、お客様のそのお品への愛情を深く感じました。大切にされてきたものを、これからも変わらず使っていただきたく修理のご提案をさせていただきました。
今回のご相談で大切にしたのは、単に「直す」ことだけではありません。「これから先も長く、安心して愛用していただけるようにすること」です。
絞りのバッグの良さは、その軽やかさと手に馴染む柔らかさにあります。しかし、生地は繊細です。絞り生地の残り布があれば同じ布で持ち手を再度お作りすることも可能ですが、また同じように毎日使えば、いずれ同じ場所が傷んでしまいます。
そこで私たちがご提案したのは、「本革(レザー)」への持ち手変更でした。
「絞りの伝統的な風合いと、レザーの機能美」
一見、異素材の組み合わせに思えるかもしれませんが、実は非常に相性が良いのです。しなやかな絞りの質感を引き締め、全体的にモダンで高級感のある表情へと生まれ変わらせてくれます。何より、本革は耐久性が高く、使い込むほどに手に馴染むため、安心してお使いいただけるようになります。
先日、修理が完了したバッグをお客様のもとへお届けいたしました。
お客様はバッグを手に取り、「これでまた、安心してお出かけできますね。持ち手が新しくなったことで、バッグ全体の印象も引き締まって、とても素敵になりました」と大変喜んでくださいました。


絞りの繊細さと、本革の強さ。
新しい命を吹き込まれたそのバッグは、これからもお客様の日常を彩り、時には大切なお席でその方の装いを引き立てる名脇役として、長く愛され続けることでしょう。
「使い続ける」ことが、一番の供養になる
着物や和装小物において、形見分けのお品をタンスに眠らせてしまうことは、一番もったいないことだと私たちは考えています。
形見のお品は、実際に使うことで初めて輝き、お譲りくださった方の想いもまた、今の生活へとつながっていきます。
もし、壊れてしまったから、古くなってしまったからと諦めているお品がございましたら、「特選きもの名匠庵」にご相談ください。
バッグの持ち手交換だけでなく、帯のバッグへのリメイク、お着物の寸法直しや洗い張りなど、職人の技術と私たちの知識で、お品の状態とお客様のご希望に合わせた最適な解決策をご提案いたします。
「この先もずっと使っていきたい」
そんなお客様の想いを、これからも大切にサポートさせていただきます。
ご来店日時のご予約はお問い合わせフォームよりメールにて承ります。
【豊橋のお客様と着物談義】翡翠色のグラスで愉しむ紹興酒
こんにちは!名古屋市名東区の呉服店『特選きもの名匠庵』の渡部です。
先日、愛知県豊橋市のお客様のご自宅へお伺いいたしました。
お着物の思い出話に花を咲かせていると、「渡部さんはお酒、飲まれますか?」と嬉しい一言が。
なんと、大切にされている「紹興酒」を、名匠庵の社長と私の分までお裾分けしてくださったのです!
しかも、大変立派なグラスも。

このグラスは「夜光杯(やこうはい)」と呼ばれる美しい器です。月明かりの下でお酒を注ぐと光って見えることから、その名が付けられたのだそうです。
翡翠(ひすい)色の器に、琥珀(こはく)色の紹興酒――。この2つの色が混ざり合う姿は、繊細で豊かな色彩の掛け合わせに通じるものがあり、とても贅沢な気持ちに包まれました。

※梅雨の時期で月明かりはお預けでしたが、室内のライトでも十分に美しく輝いていました!
今月末には梅雨も明けるころ。普段はほとんどお酒を嗜まない私ですが、美しい月明かりの下、自宅でゆっくりと特別な時間を味わってみたいと思います。
「付け下げ」をなぜ付け下げと呼ぶか
今回は「付け下げ(つけさげ)」についてのお話を。
すっきりとした柄付けが魅力の「付け下げ」ですが、
そもそもなぜそのような名前で呼ばれるのか、
ご存じでしょうか。
「付け下げ」その名の由来は?
「付け下げ」の名前の由来をご紹介します。
付け。下げ。
その名の通り、
非常にシンプルで理にかなった理由があります。
仕立て上がった「付け下げ」を着装してみます。
胸元、袖、そして裾に、柄が配置されていますね。


この柄、正面の前身頃も後ろ姿の後身頃も
そしてお袖も
きものの肩山、袖山を境に
すべてちゃんと上を向いています。
「付け下げ」は白生地(反物)の状態のまま
「衿付け」を境に柄を「下げて」前と後ろに振り分けて描きます。
その製作上の配置により、この反物、このきものを「付け下げ」
と呼ぶのです。

売り場ではこのように反物の状態で販売しています

付け下げの反物を肩に合わせてみます

衿の付け根に白色の衿付けの目印があります

衿付け、肩山を境に反物を前後に下ろします

後ろに下ろした反物。裾の柄は上を向いています
付け下げの魅力と格について
付け下げは、小紋よりも格が高く、
総柄訪問着よりも軽やかな装いとして、
現代のライフスタイルに非常に馴染みやすいきものです。
「格式高い場でも、気取りすぎない余裕を見せたい」
「お茶会や観劇、友人との食事会で、さりげなく個性を光らせたい」
そんな、本物志向の皆様のニーズに寄り添うのが付け下げです。柄付けが控えめで上品なものは、帯の合わせ方一つで、お稽古着からちょっとしたパーティーまで幅広くお召しいただけます。まさに、大人の女性が「自分らしい品格」を表現するのに最適な一枚と言えるでしょう。
名匠庵がかなえる「最高の私」の装い
付け下げは、合わせる帯や小物によって、その表情を大きく変えます。だからこそ、TPOに合わせた正しい選び方が重要です。
「特選きもの名匠庵」ではお客様のお好みや、お召しになる場面に合わせたパーソナル・コーディネートをご提案しております。「この場面にはどんなきものを選べば間違いがないか」というご不安があれば、熟練のコンシェルジュが丁寧にお支度をお手伝いいたします。
お問い合わせフォームより日時をご予約の上ご来店ください。
【高松出張記】呉服の先輩を訪ねて香川へ!名物・一鶴の骨付鳥と未来の展示会計画
こんにちは!名古屋市名東区の呉服店『特選きもの名匠庵』の渡部です。
先週の火曜日、香川県高松市へ行ってきました。今回はお仕事と、大切な先輩の用事を兼ねた日帰り出張です。高松を訪れるのは去年の1月以来。行きは車で明石海峡大橋を渡り、帰りは電車というルートで向かいました。

私に呉服のノウハウを教えてくれた、尊敬する先輩
高松にお住まいのその先輩は、私が名匠庵に入社する前、同じ呉服店で働いていた頃にお世話になった方です。呉服販売のノウハウはもちろん、様々な遊び(笑)まで教えていただきました。当時から本当によく働き、よく遊んだ、今でも心から尊敬している先輩のひとりです。
私の6歳年上なのですが、いつも若々しくて笑顔を絶やさない方。お会いするだけで、私もたくさんの元気をいただけます!現在は高松で、着付け教室を兼ねた呉服店を立派に運営されています。
去年の1月に初めて展示会のお手伝いをさせていただいたご縁もあり、今回も「近々また展示会のお手伝いをさせてほしい」というお願いを兼ねての訪問でした。
ありがたいことにお仕事自体はお任せいただけたのですが……なんと来年いっぱいまで展示会のスケジュールがぎっしり埋まっているとのこと!嬉しい悲鳴ですが、私のお手伝いは2028年までおあずけとなりました。
香川・丸亀発祥の名物!『一鶴(いっかく)』の骨付鳥
出張時のもう一つの楽しみといえば、現地の美味しいグルメです。
お昼は、昨年高松に来た際にも3回伺ったお気に入りの店『一鶴(いっかく)太田店』さんへ連れて行っていただきました。

一鶴さんは香川県丸亀市発祥の骨付鳥(ほねつきどり)の超有名店で、高松市内には3店舗あります(※現在は1店舗休業中)。今回は、前回何度足を運んでも売り切れで食べられなかった憧れの『おやどり』を、ついに注文することができました!


初めて体験した『おやどり』は、想像以上のしっかりとした歯ごたえ!噛めば噛むほど鶏の濃厚な旨味が溢れ出てきて、本当に美味しかったです。……ただ、個人的に食べやすさで選ぶなら、ジューシーで柔らかい『ひなどり』の方かもしれません。
そして一鶴さんといえば、バラエティ豊かな食べ方も魅力。付け合わせのキャベツやおにぎり(別オーダー)を、お皿にたっぷり溜まったスパイシーな鶏の油に浸して食べるのが格別なんです!おにぎりとセットで付いてくる、旨味が凝縮された鶏出汁のスープも外せません。

次回の高松訪問に向けて
次回の高松での展示会お手伝いは再来年の2028年になってしまいましたが、来年中にも何かお仕事を作ってまた高松に行けるよう、先輩にプレッシャーをかけ続けようと思います(味のある讃岐うどんも食べたいですしね!)。

名古屋市名東区の『特選きもの名匠庵』では、こうした全国の呉服仲間との繋がりも大切にしながら、日々お客様に最高のきものをご提案しております。お着物のコーディネートやお手入れのご相談など、いつでもお気軽にお寄せください。
着こなす
名匠庵のホームページには「きものの着こなし術」
というタイトルのページがあります。
「着こなす」は漢字で書くと「着熟す」。
辞書には、熟(こな)すとは
十分に自分のものにする、うまく使いこなす。
とあります。
では「きものを着こなす」は?
自分の個性や体型、
好きな色映える色を知り、
場所柄や季節感といったルールを心得つつ、
自分らしく心地よく、着姿がしっくりくる。
そしてなによりきものを楽しむこと、、、
、、、かなと考えています。
(ひとことで言うのってむずかしいですね)
ホームページの着こなし術では
柄合わせ、帯と着物の格合わせなどのほか
お手持ちのきものや帯を
修理加工の実例なども発信しています。
2026年5月15日には
お預かりした本鼈甲蒔絵バレッタの修理について
投稿をさせていただいたのですが
先日豊橋市で開催したミニ催事にそのお客様が
お茶会の帰りにおきものでご来場くださいまして、
髪にあしらったバレッタを見せてくださいました。

蒔絵の図案である竹の葉に
淡い藤色の螺鈿細工が施されており
それがお召し物の紫色とよく合って
引き立て合っています。
お客様に着こなしの良いお手本を
見せていただきうれしいひとときとなりました。
台風、あけび、関東腹の帯
本州に7号8号とダブル台風が接近しています。
台風と、あけびと、関東腹(かんとうばら)の帯
この3つのことがらには
ある共通点があります。
それは、左巻き(反時計回り)であること。
台風の渦と地球の自転(なぜ北半球では左巻き?)
台風が「左巻き(反時計回り)」になるのは、地球の自転と、それによって生まれる「コリオリの力(転向力)」が原因です。
- 中心に向かって風が吹く: 台風は巨大な低気圧なので、周囲の高気圧から中心(気圧が低い場所)に向かって強い風が吹き込みます。
- 自転の影響で風が曲がる: 地球は東向きに自転しているため、北半球では進む方向に対して右向きに曲がる力(コリオリの力)が働きます。
- 左巻きの渦になる: 中心に向かって進もうとする風が、ことごとく右に受け流される結果、中心の周りをぐるぐると反時計回り(左巻き)に回りながら吸い込まれていくことになります。
※南半球ではコリオリの力が逆(左向き)に働くため、南半球のサイクロン(台風と同じ現象)は「右巻き(時計回り)」になります。
「関東腹(かんとうばら)」の帯結び
帯問屋にとって、巻き方の違いはそのまま「商品の設計(柄の位置)」の違いを意味します。 名古屋帯や袋帯の前腹(お腹にあたる部分)は、表裏で柄の出方が異なるように作られているものが多く、呉服業界ではこれを明確に呼び分けています。
- 関東腹: 左巻き(反時計回り)に巻いたときに、一番良い柄が出る設計。

こちらが関東腹の帯結び
- 関西腹: 右巻き(時計回り)に巻いたときに、一番良い柄が出る設計。

「きものの衿合わせに沿って巻くのが関西腹」と覚えます。
お腹の柄が表と裏、違う柄がついている帯も多く、出したい柄に応じて
左巻き、右巻きと結び分けて楽しめます。
慣れない方向から巻くと、あれ?とわからなくなる時もありますが練習あるのみ!です。
ところで名匠庵の勝手口の階段下で「あけびの苗木」を育てていまして、
最近蔓がすくすく伸び上がり階段の手すりに巻きついています。
どこまで行くかとワクワクしながら毎朝眺めていますがこの蔓も左巻きです。


アケビの「左巻き」とDNAの神秘
植物の蔓(つる)がどちらに巻くかは、偶然ではなくDNA(遺伝子)によって厳密にコントロールされています。
- DNA自体が「右巻き」の螺旋構造: すべての生物の設計図であるDNAは、基本的に「右巻き」の二重螺旋構造をしています。
- ミクロの非対称がマクロの左巻きを生む: DNAの遺伝情報をもとに作られる細胞骨格(微小管など)の並び方に、わずかな「傾き(非対称性)」が生じます。このミクロな細胞レベルの傾きが、植物の茎の左右で成長速度の差(片側だけがよく伸びる)を生み出し、最終的にアケビの蔓を「左巻き(反時計回り)」に成長させます。
つまり、アケビが左に巻くのは、DNAに「左に巻き付きなさい」という指令が刻まれているからなのです。
他に「左巻き」の植物は?
アケビと同じように、反時計回りに巻き付く代表的な植物には以下のようなものがあります。
- アサガオ(朝顔):日本の夏でおなじみのアサガオは、上から見ると100%「左巻き」です。
- インゲンマメ:野菜のインゲンも左巻きに支柱に絡みつきます。
- フジ(藤)の「ノダフジ」:日本の固有種であるノダフジは左巻きです(※近縁種の「ヤマフジ」は右巻きという面白い違いがあります)。
- スイカズラ(吸葛):冬を耐え抜く強い生命力を持つ植物で、これも左巻きに伸びていきます。
以上。
ニュースで衛星画像の雲の渦巻きを眺めながら、、、
この雲どっち巻き?から始まったうんちくでした。
【2026年大相撲名古屋場所】IGアリーナのチケット当選!初めてのマス席観戦へ
こんにちは。名古屋市名東区の呉服屋『特選きもの名匠庵』の渡部です。
先日、我が家に嬉しいサプライズが届きました!なんと、中日新聞販売店から「大相撲名古屋場所」の観戦チケットが届いたのです。
ことの始まりは3月上旬。朝刊の番組欄で見つけた抽選受付に「当たったらラッキー」という気持ちで申し込んだものでした。

対象日は平日の9日間に限定され、席種もマスA・B席、イスS席とかなり絞られていたのですが……。申し込みの結果、11日目のチケットが見事に我が家が当選!
数年前までは比較的スムーズに購入できていたと思われる名古屋場所のチケットですが、会場が「愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)」から最新の「IGアリーナ」へと移転して以来、チケットの入手困難度が急上昇しています。そんな中での当選、しかも初めてのマス席ということで、今から楽しみで仕方がありません!
実は、IGアリーナに足を運ぶのは少し久しぶりになります。

画像は、昨年9月7日(愛・地球博の記念行事の際)に撮影した新アリーナの外観です。あのピカピカで壮大な空間で、熱気あふれる大相撲が開催されると思うと、今から胸が高鳴ります。
伝統ある大相撲の世界。新しく綺麗なIGアリーナだからこそ、素敵な「お着物姿」での観戦は一段と映えるはずです。
「名古屋場所に念願の着物を着ていきたい!」
そんな時は、ぜひ名古屋市名東区の『特選きもの名匠庵』へお気軽にご相談ください。TPOに合わせた着物選びから、快適に過ごせる着こなしまで丁寧にサポートいたします。
当日は、私も会場で見事なお着物を召された方々をお見かけできるのを、心より楽しみにしております!












